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引用:http://livedoor.blogimg.jp/heavysnowker/imgs/f/e/fe53d04c-s.jpg


原野や自然の山などをスキーやスノーボードで滑走する「バックカントリー」による遭難が急増しています。

通常のスキーの延長のように考えて、安易に山に入り遭難する例が目立っている。
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3人組の山スキーヤーが遭難

冬の原野に飛び込んで遭難する”カミカゼ・スキーヤー””カミカゼ・ボーダー”が激増しています。

1月19日、北アルプスに16日に入山した男性3人のグループが下山予定の18日を過ぎても戻らず、遭難したと推測されました。

埼玉県富士見市の会社員、岩田修さん57歳、名古屋市の会社員、池田隼人さん59歳、神戸市の籔田晴重さん66歳の3人。


3人は同じ大学の山岳部OBで、天然の斜面を滑る山スキーを目的に入山したとみられる。

白馬村にあるスキー場の駐車場で3人のうち2人の車が見つかった。

16日に長野県白馬村の宿泊施設で1泊した後、行方不明になった。


数日前から日本列島は寒波に襲われていて、19日は悪天候で捜索できませんでした。

20日から天候を見ながらヘリを飛ばすかどうか判断する。

3人の登山ルートが正確に分からないため、地上からの捜索は困難とみられています。


17日から19日にかけて悪天候が続き、標高が高い所では視界がほぼない状態だった。

3人は登山の装備などを持っているため、雪洞などで天候の回復を待っている可能性もあります。

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引用:http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/documents/02.jpg



連日のカミカゼ遭難

新潟県湯沢町の「かぐらスキー場」で1月2日に関東のスノーボードの40代男女3人がコース外に出て遭難し、1月4日に救助されました。

1月17日には新潟県妙高市の粟立山山中で、地元の30代男性2人がスノーボードをしていたところ、雪崩が発生して2人とも雪に埋まり、一人は自力で脱出しました。

同17日にやはり新潟県妙高市の「赤倉観光リゾートスキー場」でコース外に出てスキーをしていた名古屋の30代大学院生が行方不明になり、翌日発見されたがたすかりませんでした。


18日には長野県山ノ内町の「竜王スキーパーク」のコース外でスキーをしていたアルゼンチン国籍の男性2人が雪崩に遭いました。

新潟と長野の雪崩は前日に雨が降っており、表層雪崩が起きやすくなっていました。


3日で捜索打ち切り


遭難者の捜索は長野県警などの山岳救難ヘリで行われているが、実はこうした公的機関のヘリによる捜索は夏は一週間、冬は3日程度で打ち切られるという。

生存している可能性があるから救助活動なので、生きている可能性が事実上なくなれば打ち切られる。

警察ヘリの捜索は基本的には無料だが、打ち切り以降は民間ヘリを自分で依頼する事になり、1時間100万円を請求される。


また”無料期間中”であっても地上の捜索隊の民間人の人件費や装備費用など、一日10万から数十万円が掛かる。

どの程度請求されるかはマチマチのようだが、富山県のスキー場では「パトロール隊員1人2万円、雪上車1台5万円」を請求すると明記してあるという。

長野県野沢温泉村ではコース外で遭難したスキーヤーからは、捜索救助費用を徴収するという条例が制定されている。

「遭難はタダではない」というルールが広まりつつあるようです。



「バックカントリー」ブーム

スキー場のコースではない冬山に勝手に入山してスキーやスノーボードを楽しむ「バックカントリー」による遭難者が連日発生しています。

背景には原野を滑走する冒険スキーのようなものが欧米のテレビ番組で放送され、日本にも持ち込まれて、恰好良さから憧れて真似をする人が増えている事がある。

長引く不況からスキー離れが続いていたが、スキーの業界人もここぞとばかりに話題にして煽っている一面がある。


スキー場コース外での滑走は純粋に『冬山登山』にすぎないのだが、知識も準備も経験も備えていない人が、ピクニックのように冒険を楽しんでいるという。

それでも新潟や長野のスキー場のコース脇に少し出て、滑走して戻ってくるだけなら、遭難には至りにくい。

天候が悪化すればすぐに戻ってこれるなら、ちょっとした冒険も悪くないのかも知れない。


だが2015年の正月が明けてから半月ほどの間に、寒波で天候が悪化するたびに遭難者が出ている。

いずれもスキー場のコースからリフトで途中まで登り、さらに山の頂上を目指して『登山』したあげく、悪天候で戻れなくなった。

あるいは最初からスキー場ではない場所に入山して、数キロも山に入ったところで雪崩に遭ったりしている。


冬山では一日で1メートルも雪が積もるので、足跡とか他の人の滑走跡などの手掛かりは30分ほど激しい雪が降れば消えてしまう。

遭難は悪天候で雪が深い条件で起きるので、すぐに救助は出来ない。

ヘリコプターは晴れるまで飛べないし、地上の捜索隊もやはり悪天候だと捜索は難しい。


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