中国空母にそっくりなインド空母
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引用:http://files.hangame.co.jp/blog/2013/63/cae1b573/09/25/41296382/cae1b573_1380109309478.jpg


インドと中国はともに4万トン以上の空母4隻の建造を目指していて、うち1隻か2隻を原子力空母にする予定だそうです。

彼らが建造している「空母」はどんなもので、欧米空母にも匹敵するのでしょうか。


インド空母「ヴィクラマーディティヤ」の正体

ロシアの航空巡洋艦「アドミラル・ゴルシコフ」をインドが購入し、空母に改造した上でインド海軍が運用している。

排水量     満載 45,500t、全長 284m、最大速力30ノット、乗員約1200名で航空機の離着艦はSTOBAR方式で行われる。
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旧ソ連や中国、インドの空母がこの方式を採用している。

搭載機はMiG-29k戦闘機20機や、ヘリコプター10機ほどとなっている。

引渡しは2014年だが、最初の起工は1978年で進水は1982年の老朽艦です。


STOBARとは、アメリカ、フランスなどの空母がカタパルトで航空機を射出するのに対して、船の速度とスキージャンプ台の傾斜にによって離陸する。

空母の最大速度は時速50キロほどなので離陸速度として使える他、スキージャンプ台によって高度を稼ぎ、離陸のための角度も得る。

こうしてやっと離陸できるわけだが、西側先進国で採用している国は皆無な事から、運用上の不都合があるのが分かる。


それは燃料を減らして装備を最低限にしないと重量オーバーで離陸できない点で、現実問題重量のある爆弾やミサイルを搭載して数百キロ先まで飛行することはできない。

例えば中国空母「遼寧」は離陸や着陸の写真、動画を公開しているが、全て搭載物無しの空荷で離陸している。

最低限の対空ミサイルすら搭載せず離着陸訓練をするのはいかにも不自然で、空荷でも限界ギリギリの離陸なのだと分かる。


インドのスキージャンプ空母も中国空母と同じことで、実戦では使い物にならないとみられる。

インド、中国ともに運用する戦闘機はミグ29あるいは、Su27といったロシア戦闘機あるいはそのコピーで、陸上用戦闘機を改造した機体です。

イギリスの旧式空母はスキージャンプを採用していたが、運用したのは垂直離着陸機だけで、ジャンプ台が無くても離陸可能で燃料節約の為に使っただけでした。


ではこの手の空母を好んで保有するロシア、中国、インドは何の為に高額支出をするのかを想像すると、保有し離陸する場面を見せ、力を誇示する事自体が目的です。

「空母を持っているから強いぞ!」と見せびらかすのが最大の使命で、それ以上ではない。

旧ソ連やロシア空母が実戦投入された事は一度も無く、むろん中国とインド空母も実戦経験はない。


アメリカ、フランス、イギリスの西側空母は湾岸やベトナムで何度も参戦し、フォークランド紛争でも活躍した。

東側空母は「見せるための空母」で西側空母は「実戦で使う空母」だったのです。


燃料タンクとミサイルを搭載して離陸するハリアー、インドや中国空母では不可能
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引用:http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/6b/020108-N-6610T-532_navy_AV-8B.jpg


インドと中国の空母競争

「ヴィクラマーディティヤ」をロシアから購入したものの、見た目だけが立派で現実に使えないので、インドで新たに国産空母を建造する事にした。

これが国産空母計画で「2代目ヴィクラント」の建造が進められている。

起工は2009年で2013年に進水し、2018年の就役を予定している。


排水量     満載 40,862t、全長 262.5m、ガスタービンエンジン、最大速度28ktと先ほどのインド空母や中国空母と同じようなし様になっている。

離着艦はやはりスキージャンプ台で行い、技術的な理由からカタパルトは装備されず、運用機はMiG-29kを予定している。

一時期はハリアーⅡの搭載を予定していたが、ハリアーは米国製戦闘機なので、輸出には米議会の許可が必要なため、見送られたようです。


インドは同型艦3隻を建造して、「ヴィクラマーディティヤ」を含めた合計4隻を運用する計画を建てている。

先ほど述べた理由からこの方式の空母では、重武装で大量の燃料を搭載しての離陸はできないので、運用方法は限られた物になる。

インドは第二次大戦直後から米軍の払い下げ空母を保有しており、イギリスや米国とも一定の関係を保ってきた。


従って中国と違い、米国や欧州からも航空機を導入したり、技術的な協力を受けることができる。

例えば船舶エンジンや電子装備、レーダー、兵装、航空管制システムなど、部分的に西側技術が採用されている。

こうした事から、空母の完成度としてはむしろ中国よりもインドの方が高いと考えられる。


もっとも西側は空母用カタパルトや、垂直離着陸機のような根幹技術を決して渡そうとはしないでしょう。

インド政府によると中国は通常空母2隻と、原子力空母2隻の建造を行っている。

また中国海軍はインド洋で補給基地を強化しているとも主張している。


インドと中国はそれぞれ、さらに大型の8万トン級の原子力空母を計画しているようである。

これほどまでに大型の空母を作りたがる理由としては、5万トン以下の空母ではジャンプ台を利用しても、戦闘機の実戦運用が不可能だからと考えられる。

このクラスの空母に戦闘機を搭載して実践に投入するには、カタパルトを装備するか、垂直離着陸機にする必要がある。


垂直離着陸戦闘機は中国、インドの技術ではまったく不可能なので、空母を大型化してカタパルトを装備しようという事です。

現在両国は空母用カタパルトを製造できないが、原子力空母で発生する水蒸気を利用すれば可能になる。

逆に通常動力の小型空母にカタパルトを装備するほうが、技術的には困難なのでした。


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