アメリカの保険制度には自由と選択肢があるが、これがとんでもない結果を起こした
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引用:http://pds.exblog.jp/pds/1/201404/02/19/b0301119_10145832.jpg


医療・保険を開放してはならない

アメリカは以前日本に医療市場の開放を求めていて、今後も要求してくると考えられます。

医療・保険を自由化してアメリカに市場開放すると、日本人にメリットがあるのだろうか?

アメリカが不公正だと指摘していたのは日本の保険制度で、今も医療の自由化を要求しています。

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アメリカがTPPに参加すれば、交換条件として混合診療を解禁するという推測も一時されていました。

日本では、健康保険が適用される「保険診療」と、「自由診療」を同時に行うのを禁止し、保険外治療を行うとすべて自費になります。

もし許可すると、金持ちは自由診療に、金持ちでは無い人が保険診療に分化し、保険制度が崩壊するからです。


考えて見て欲しいが年収が多い人も少ない人も、保険料免除されている人も年間の診療費は変わらない。

という事は金持ちが保険制度から離脱してしまうと、貧しい人の保険料を負担する人が居なくなってしまう。

日本は健康保険を全員強制、一律の価格統制をする事でこうした「保険ピラミッド」が崩壊しないようにしている。


ピラミッドの積まれた石の一段でも「自分にはメリットが無いので保険から抜けます」と離脱したら、制度は維持できない。

というのは保険制度から抜けたいのは金持ちであり、低所得者の医療費を払わされていると感じているし、実際そうなっている。

全国一律、同じ価格というのも重要で、例えば消毒薬でも何でも、幅を持たせて「選択肢」を与えたら、競争が起き敗者が生まれる。


金持ちは金持ち用の消毒薬を使い、貧しい人は貧困者用の消毒薬を使う事になったら、やはり制度は崩壊する。

これを実行に移したのがアメリカで、「自由な選択肢」のある保険制度を作ったら、病院や医師、医薬品まで全て細分化してしまった。



アメリカ医療の実体

アメリカの保険制度で現実に起こっている事は、「競争原理」や「選択肢」といった資本主義を加えた結果、病院は高額請求をするようになった。

「消毒に40万円」「夜中に起こされたから5割り増し」「点滴一回10万円」など何でもありです。

診療費が自由競争になり国民に選択肢が与えられると、こんな事になってしまう。


自由化して「選択肢」を与えられるのは病院側と金持ちだけで、一般人は病院の言いなりになるしかないのです。

同じ治療を受けても、保険適用前ですら日本の医療費はアメリカの半分であり、保険適用後は数倍の差がある。

例えばアメリカの救急車は有料であり、州や町によって料金がバラバラで100万円以上を請求する場合がある。


アメリカ映画でヘリコプターがかっこよく病人を輸送する場面が登場するが、あれも有料で1回につき数百万円を請求している。

だが真似をして導入した日本の救急ヘリコプターは無料であり、日本人は当たり前だと思っている。

アメリカではヘリコプターで運ばれたら破産し、命が助かってもホームレスになるのです。


ERというアメリカの医療ドラマが流行し、それを見た人が「アメリカの医療制度は素晴らしい」と言ったが、あんな治療を受けるのは金持ちだけで、一般の人があそこに運ばれたら請求書で破産します。

アメリカには日本の何十倍ものホームレスがいるが、破産した理由で最も多いのは医療費で、しかも半分は医療保険に入っていたのに高額請求され破産しました。

医療と保険に関する限り「自由」や「選択肢」は百害あって一利なしです。

もし自由化して良くなる人がいたら、それは病院の特別室に入るような大富豪だけです。


自由化したらアメリカの安い医薬品が入ってきて診療費が安くなるから良い、と考える人がいるでしょうが、これもとんでもない結果を生みます。

医薬品の価格が下がることは「デフレ」であり日本が30年間苦しんできた不治の病です。

一旦デフレに感染した産業は悉く崩壊して数年後には残骸になっています。


無敵を誇った日本の家電産業は今は存在すらしていませんが、医薬品産業が崩壊したらどうなるでしょうか?

日本の主要産業だった多くの業界が「デフレ」によって壊滅し、失業者が溢れました。

同じ光景が今度は病院や医薬品業界で起こったら、被害を受けるのは必ず低所得や一般の人で、日本の悪夢としか言いようがありません。


保険制度はあくまでも「全員一律、価格統制」で維持しているので、不満があるなら日本から出て行けば良いのです。

もし日本の医療や保険制度でアメリカのように自由の概念を持ち込んだら、結果は最悪のものになる。


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