日銀が保有する国債は300兆円以上
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引用:http://hikosirou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2014/03/c732c124.jpg


日銀が買い取っている日本国債の総額が300兆円を超えたと推測されている。

この解釈を巡って学者達は「日本が破産する」あるいは「借金は返さなくて良い」と議論している。


日本人の借金の大半を日銀が保有

財務省発表「過去最大の借金1053兆円」の大嘘

の記事の中で、日本の借金は財務省が発表した1053兆円ではなく、実際には460兆円なのだと書きました。

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2014年10月頃には、日銀が保有する国債残高は250兆円と報道されているので、同じペースで買取りしていたら、現在は300兆円を超えています。

ここでは仮に「日銀が保有する日本国債は300兆円」として話を進めたいと思います。

財務省が計算した日本国の借金のうち、日本人が返さなければならない金額は460兆円で、そこから300兆円引いたら160兆円しかありません。

もし日銀分を返さなくて良いのなら、もう日本の借金は無くなったも同然なのだが、実際はどうなんでしょうか?

経済誌のサイトや評論家、学者の意見はマチマチで「日銀が買った事で日本は破産が確定した」というものから「日銀分は返さなくて良い」まで様々でした。

ここで日銀が国債を買い取るとはどういう事なのか、おさらいしたいと思います。



アベノミクスとデフレ退治

2012年、安倍首相は日銀の金融政策変更を最大の公約として衆院選に望み、選挙で圧勝して自民党政権が復活しました。

日銀総裁は「伝統的手法」すなわち金融引き締めをしてデフレになるよう誘導するのをやめ、紙幣をバンバン印刷し、銀行にガンガンお金をばら撒きました。

これが禁輸緩和で黒田日銀総裁の「黒田バズーカ」と呼ばれています。

金融緩和によってお金の量が増えたので物の値段が上がりインフレになり、自動的にデフレが終わります。

今のところインフレ目標の2%を達成していませんが、マイナス物価でもないので失敗とも言えません。

金融緩和で銀行は多額の現金を日銀から受け取りましたが、使い道が無いので株を買ったり、怪しげな投資家に貸し出しました。

怪しい投資家たちは真面目に事業なんかしないので、手っ取り早く株や土地や債権を買って値上がりさせています。

もちろんマトモな企業は設備投資をしたり人材育成したり、従業員の給料を増やす事にも使っています。

こうして主に株価が上昇した事で、日本は「好景気」になったと政府は言っています。

だが金融緩和によってばら撒いたお金は、事業に使われるより、手っ取り早く投機に使われる事が多いので、株価が上がっても労働者の給料は上がらない。



国債買取りでインフレが起きる

金融緩和つまり日銀によるお金ばらまきがアベノミクスの根幹ですが、日銀がお金をばら撒くには、何かを買わなければなりません。

銀行などは大量の日本国債を保有しているので、日銀は国債を買い取って現金を銀行に渡しています。

こうして銀行は現金を手にし、日銀は日本国債を手にして、その総額が300兆円という訳です。

つまり金融緩和をするには同額の国債を買い取らなければならず、国債を買い取るには同額の現金を銀行に渡す必要がある。

金融緩和をすると物価を上げるインフレ効果があります。

今までの日本はデフレだったので、インフレ率が2%に達するまでいくらでも国債を買い取る事ができます。

するとインフレ率が2%を達成したら、もう日銀が国債を買い取れない事になりますね。

それが金融緩和の終わりであり、日銀の国債買取の終わりなのです。

日本のインフレ率はようやく1%程度なので、日銀はまだ国債を買い取ることが可能です。


満期日から10年で請求権が消滅する
国債
引用:http://www.mof.go.jp/faq/jgbs/04da.htm


日銀保有国債はどうなる

日銀が買い取った国債はどうなるのでしょうか?

国の借金なので、そのまま東京湾か竹薮にでも捨てて欲しいですよね。

無かった事にして闇に葬れば皆幸せになれるでしょう。

国債には償還期限があり3ヶ月から60年まであるそうですが、平均すると10年未満になっているようです。

日銀が買い取った国債にも満期があるので、政府は次々に日銀にお金を償還しなければなりません。

300兆円を次々に請求されたら、日本政府は間違いなく破産するでしょうが、日銀は政府に請求しないのです。

日銀は国債借り換えという手法を使って、満期日が来た国債は同額の別の国債を買い取っています。

この理由は、日銀の国債買取の理由が「お金の量を増やしてインフレ率を上げる事」だからです。

国債償還を受けて政府からお金を回収したら、政府は税金から支払うのでデフレになるのです。

満期になった日本国債はどこかの隠し部屋にでも保管して、見なかった事にします。



10年で請求権消滅


さて財務省のホームページには次のような事が書いてあります。

「元本については償還日から10年、利子については利払日から5年が経過すると、国に対して国債の元利金を請求する消滅時効が完成し(「国債ニ関スル法律」第9条)、消滅時効が完成した国債については元利金の支払いが行われません。 」

満期日から10年経過したら払いませんよと証書に書いてある筈なので、10年間日銀が請求しなければ、その国債は消滅するのです。

300兆円もの国債が紙くずになったら日銀が破産するのではないか、と思いますが日銀は赤字を計上しても倒産しません。

誰かにお金を返済する訳でも、借りているわけでも無いからです。

日銀が買い取った国債は事実上無くなる訳なのですが、もちろんこんな事は政府も日銀も国民には黙っています。

競馬の八百長レースみたいなもので、明るみになっては困るので、皆知っていても「困った困った」と困ったふりをしています。

日銀が国債を保有している限り、政府は利子も元本も支払わなくて済むのです。

日銀が国債を買い続けると、あと数年で日本国民が返済する日本の借金はゼロになると考えられます。

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