日本のGDP推移、「節約政策」が間違っているのははっきりしているが、政府も首相も認めない
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引用:http://www.tdasset.co.jp/column/kamiyatakashi/vol184/img/vol184_1.gif


韓国人の一人当たりGDPが遅くとも数年で日本を抜くという、信じがたい予測がなされている。

政府が今の経済政策を続けると、今年中に抜かれるとも推測されている。


韓国人のGDPが日本を抜く

日本の一人当たりGDPが、韓国に抜かれるという衝撃的な予測がされている。

しかもこのまま円安、ウォン高が進むと今年中に現実になると推定されている。
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2014年の韓国の総GDPは1.416兆ドルで、人口は5022万人。

2014年の日本の総GDPは4.616兆ドルで、人口は1.27億人。

一人当たりGDPは韓国が2万8200ドルで、日本が3万6000ドルだった。

まだかなりの差があるように見えるが、これは去年の話だった。

そう、2015年に入ってから急激に円安ウォン高が進んでいるのです。

15年5月ごろの為替相場では、日本3兆3223万ドルで、韓国2兆8338万ドルだったと韓国の報道ではなされている。

韓国の名目GDPは2015年に3%成長が予測されている。

日本の名目GDPは2015年に1%成長として490兆円台で、1ドル124円の計算では総額4兆ドルを割り込む。

日本人一人当たりGDPも、15年度は3万1500ドルを割り込むと予測できます。

頭の痛い事に、安倍政権は円安誘導しているため、円建てでは経済成長したが、ドル建てでは3年間マイナス成長です。

もし今年のドル円レートが1ドル130円、1ドル1100ウォン以下という事になると、日本は一人当たり3万ドル以下になり、韓国は逆に3万ドルに上昇してしまう。

もはや逆転圏内という事で、野球で言えば1点を争うゲームです。



本来の半分のGDPしかない


以前は韓国の一人当たりGDPなど日本の10分の1に過ぎず、問題にもしていなかったが、どうしてこうなったのか。

残念な事実だがドル換算では安倍首相就任以来、1ドルも経済成長していませんし、それどころか円安によってマイナス成長になっています。

円安で円という通貨で計算するとプラス成長なのだが、コップの中の水が増えたと喜ぶ金魚に似ていて悲しい。

これから述べるが安倍政権は過去30年の失敗した経済運営と同じ事をしているので、恐らく失敗するでしょう。

1980年代までの日本は健全に成長しており、公的債務も現在に比べてゼロに近かった。

しかし90年代に入って経済成長率が急激に低下して、米国の経済学者などの試算では、1990年からの25年間で日本は本来の半分しか成長しなかった。

他の先進国並みに成長していれば、今頃日本のGDPは2倍の1000兆円は在った筈なのです。

すると公的債務1000兆円はGDPの200%ではなく100%になり、そもそも借金をする必要がないので、GDP比50%以下だった筈です。

なぜ25年間も本来の半分の成長率に留まったのか、さすがに25年も同じ間違いを続けた結果、原因らしきものが見えてきました。

日本人が「正しい」と思ってやってきた「無駄な政府支出の削減」が日本を停滞させたのです。

日本以外の国で「財政健全化」や「無駄は許さない」のような経済政策を聞いた人は居ないと思います。

ギリシャやイタリアやジンバブエですら言っていないので、世界でこんな政策を取っているのは日本だけです。



政府の支出=国民所得=税収

乱暴に現すと政府が支出した金額に比例して国民所得が決まり、国民所得や企業の利益によって税収が決まる。

政府が土木事業なり、IT革命なり、防衛費なり介護事業なり何でも良いのだが予算を増やして金をばら撒く。

いわゆる「無駄遣い」をするほど民間企業は仕事が増え、仕事が増えると国民所得が上がり、企業収益も上がる。

すると政府の税収は自然に増える事になっている。

ところが30年間も政府の支出を削減してきたので、民間の仕事が減りバタバタ倒産した。

企業は労働者を解雇して「派遣、バイト、契約社員」という名の日雇い労働者にした。

政府が支出を減らしたせいで国民所得は減少し、税収も減少し財政破綻しました。

これ全部「政府の支出を減らせば財政再建できる」という財務省の理論を実行した末路です。

政府が節約して支出を減らしたら、経済が悪化して、前より財政悪化するのは当たり前です。

目論み通り財政悪化すると財務省は、さらに「支出を減らさないと破綻する」と言って支出を減らしました。

際限なく政府支出を減少させた結果税収は半減し、予算の半分を借金の支払いに当てています。

見かけの予算規模は増えたが、政府の支出は減少し続けています。

安倍政権でも残念ながら同じように財政再建、支出削減を進めているので、同じように最後は財政悪化するでしょう。

財務省という権力を破壊しない限り、日本は永遠に衰退します。

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