2009年の成長率が明らかにおかしく、国内も輸出入もマイナスなのに高度成長だった
j006
引用:http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/images/j006.gif


中国の経済実態が大きく悪化しているのに、相変わらず中国のGDPは高度成長を続けている。

先日はイギリスの研究機関が中国のGDPを3%以下と試算したが、今度はマイナス成長の指摘がでている。


中国の指標で正しいのは

中国は今年6月までのGDP成長率が7%だったと先日発表している。

ところが国内消費、政府支出、輸出入、対中国投資がすべて前年比マイナスなので、どこが成長したのかと世界から突っ込まれた。

国内も貿易もマイナスで、政府の公共事業も外資も減少したら、物理的に成長しようが無い。


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その後中国国外では、中国の本当の経済成長率が何パーセントなのかを試算する試みがなされています。

イギリス・ロンドンの調査会社ファゾム・コンサルティングは公式GDPではなく、独自の調査から成長率を割り出す事にした。

調査に用いたデータは電力消費、鉄道輸送量、銀行融資で、全国合計の統計を用いている。


それによると14年は3,2%、15年は2.8%(予測)、16年は1.0%(予測)となった。

調査に使った電力消費、鉄道輸送量、銀行融資はGDPを正確に表していると長年信じられてきた。

その根拠は中国の内部告発者とされる李克強首相が「3つの数字だけを信じている」と語った事があるというものだった。


だがこの逸話はそもそも不自然で、李克強が本当に反体制の告発者なら、とっくに更迭されて『長い旅』に出ている筈である。

『長い旅』は中国の公安が連行する時に使う言葉だが、旅から帰ってきた人は居ないという。

李克強が今も健在である事は、この3つの数字も発表に信憑性を持たせるための創作である可能性を連想させる。


第一、3つの数字もGDPなど他の指標と同じく、国家統計局が発表しているので、出所が同じなのです。

鉄道輸送量や電気使用量など、発表者がゼロを一つ足せば10倍になるので、信憑性の根拠が無い。

では中国には信じるに足る経済的指標が一つも無いのかといと、替わって注目されているのが「輸出入」です。



貿易統計は真実を表すか

国内の経済指標は書き換えて嘘の発表をしても通用するが(中国には監査機関がない)国際統計は誤魔化せません。

貿易統計は国ごとに金額を分けて記載するので、例えば日中貿易で、日本側と中国側の発表が食い違えば、嘘はばれてしまう。

香港、マカオの両植民地とパキスタン、バングラディシュのような属国貿易は相当誤魔化しているが、他は誤魔化しようが無い。


国内消費や失業率、電力消費や地価、融資残高まで捏造しても、輸出入を分析すれば経済の傾向が分かる。

その国の経済が拡大していれば貿易量が増え、特に輸入金額が急増する筈です。

国民が消費すれば輸入品を買うし、産業が発展すれば原料を輸入したり、外資が進出します。


国内が発展しているのに輸入が減る国があるとすれば、増えた物とサービスをどこから調達しているのかという疑問が出る。

もちろん原油価格や資源価格が下がった為に、短期的には経済が拡大しても、輸入金額が減ることはありえる。

為替レートの変動の影響も大きく、日本は円高なら輸入が増え、円安では割高になって輸入が減るという影響もあります。


2015年7月までの中国の輸入は前年比14%減少しています。

中国の貿易依存度は40%なので、輸入減少がGDPに与える影響は大まかに言ってその半分程度になります。

中国以外の国では輸入が14%減少すれば、GDPは平均3%のマイナスになっている。


過去にも同じ事が起きていて、リーマンショック後の2009年に中国の輸入が急減したが、9%以上の不可解な高成長をした。

世界の一般的な解釈では、リーマンショックで中国はマイナス成長だったと考えられている。

リーマンショックで日本の経済成長率はマイナス5%だったが、中国も同じように輸入が減って経済成長率はプラス9%だった。


2009年に中国が経済成長率を10%以上高く発表したとすれば、全てのつじつまが合う。

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