国の強制保険によって医療費は3割で、月の支払額は10万以下と決まっている。
民間医療保険で支払われる範囲は極端に狭い
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引用:http://www.osaka.med.or.jp/health/family/genki/245/cut.gif


民間医療保険や生命保険が大流行りで、老後のためとか万が一の為に皆加入しているようです。

ところが仕組みとして加入者が得をする事は絶対になく、掛け金より支払い金額が少なくなるようになっている。


誰でも入れる医療保険

テレビ等を見ていると「誰でも入れる医療保険」のようなCMがとても多く、高齢者や持病があっても入れると言っている。

確かに大きな病気をした時に医療費が足りない、といった事態を想像すると、入っておいた方が良いような気がします。

ところで保険商品はどんな保健でも必ず、加入者が損をして保険会社が利益を挙げるように作られています。

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そうでなくては保険会社が成立しないからで、保健とは結局損をするものです。

しかも日本には国保、社保の強制保険制度があり、国民全員が加入している事になっています。

国保社保に入らず民間保険にだけ入っている人は居ないでしょうから、民間医療保険加入者全員が2重に保健に加入している事になる。


2重でも3重でも加入して良いのですが、支払われるのは結局一つだけで、他は無駄になります。

民間医療保険の適用には「○○日以上入院」とか「手術代○○円以上」の条件が付きますが、実際に適用されることはあまりありません。

先に強制保険が適用されて3割払いになるからで、例えば手術代20万以上で入院数日以上は結構な大手術の時です。


でもそんな大事件が一生に一度だとしても、負担が軽くなるなら医療保険に入る価値があるように思えます。

でも日本には「高額療養費制度」があり一ヶ月に10万円以上の医療費を自己負担することは、まず無い。(所得などで違います)

例えば平均月収26万円以下の人の最高自己負担は、月額5万7600円までと定められています。


平均月収50万円以下の世帯の自己負担最高額は8万円なので、最高でも日本では年間96万円を超える医療費を支払う事はありません。

差額ベッド代、食事代、保険外の負担分は対象とはならないが、これらは特約契約していない限り、医療保険でも出ない場合があります。

民間医療保険とは医療費負担20万円くらいから年間100万円くらいまでの、非常に狭い「ストライクゾーン」しか保証されません。


だから保険会社は高齢者や持病ありの人と契約しても、必ず儲かるようになっているのでした。



がん保険はどうか

多くの人が医療保険を検討するきっかけになるのは「がんになったら高額医療費がかかる」という事だと思います。

だががん保険も上に書いた理屈と同じで、ある意味もっとタチが悪い商売をしています。

日本人の終末疾患の多くががんなので、全員に支払っていたら保険会社が潰れるからで、トリックが存在します。


2010年頃のアンケート調査によると、実際にがんにかかって治った人が掛かった治療費は、平均126万円でした。

内訳は病院に払う「直接費用」が86万円で、交通費や家族の宿泊費や健康食品など「間接費用」が40万円でした。

合計で100万円以下が7割を占め、100万円を超えたのは3割でした。


ガンの治療費は総額130万円以下と考えれば、ほとんどの人に該当する事になるが、医療保険で支払われる訳ではない。

「間接費用」の交通費などは特約に加盟していない限り、支払われることは無く、特約で払った金以上が戻ってくるとは限らない。

ガンになると治療で治ったとしても1年間休業で、多くの場合は解雇されたりして収入がなくなるでしょう。


医療保険は休業を補償してはくれないので、この分も支払っては貰えません。

肝心の病院に支払った医療費平均86万円ですが、これも必ず全額支払う訳ではありません。

例外がやたらと多く、申請されても支払わなくて良いようになっている場合があります。


条件を挙げていくと「加入後90日以内の発症は支払われない」「加入前に発症したと疑われる場合」「契約者が請求しない場合」

「手術した場合だけ支払われる」「○日間以上連続して入院した場合だけ支払われる」「入院費と治療費は別に請求する」

病気の治療費だけを請求しても、保険会社が払うのは「入院費」や「薬代」だけでその他は支払ってくれません。


加入者にそんな知識がある筈が無いので、保険会社では最初から支払う気など無いのです。

さらに注意書きで「上皮内新生物を除く」などと専門用語で書かれていたら、注意して読んでいてもお手上げ状態です。

支払いに応じない例がある上に、がんの医療費平均が126万円なのに、医療保険の平均支払い額は、わずか31万円に過ぎませんでした。(2011年)


ほとんどの人は31万円以上の掛け金を支払っていた筈なので、保険が降りた人だけを計算しても、保険会社が儲けました。

これよりは国の強制保険をしっかり払っておいて、余裕があったら貯金したほうがましです。

「保険は結局損をする」事を承知のうえで、自分に必要な医療保険に最低金額だけ加入しても良いかも知れません。


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