イギリスに輸出された高速鉄道車両
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引用:http://i.ytimg.com/vi/8-EzmrWjO8c/maxresdefault.jpg


世界は高速鉄道の新規計画が目白押しで、自国で技術を持っている国は、受注合戦を展開している。

フランスTGV、ドイツICE、日本新幹線、そして中国の4カ国が輸出技術を持っている。


各国で高速鉄道計画

9月3日にインドネシア政府は、日本と中国が受注を争っていた高速鉄道計画を、どちらも採用しないと発表しました。

同国の経済状況悪化で計画を白紙撤回し、高速鉄道ではなく時速160キロから200キロの中速鉄道に変更した。

受注を巡って激しい競争を展開してきた日中両国には、あっけに取られる展開になりました。
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日中は新しい計画に基づいて、再びインドネシア政府に計画を提案するとみられる。

今回の計画は140kmの長さだが、計画全体では700kmあり、最初の区間を受注した国が優勢に交渉を進めるでしょう。

計画全体では数兆円の総事業費で、日本は0.1%の超低金利を、中国は2年で完成させるとアピールしていた。


インドネシア以外の世界各地でも、日中は高速鉄道受注で競争関係になっています。

タイ、ロシア、インド、アメリカ、南米に高速鉄道計画が存在し、その他の国も関心を示している。

新幹線から始まった高速鉄道は、今や夢の鉄道ではなくなり、新興国の間でブームになっています。


このうちロシアには首都モスクワとカザンをつなぐ、全長770キロ約2兆円(1兆700億ルーブル)が計画されています。

だがウクライナを巡る経済制裁によって、日本・フランス・ドイツなど西側は1社も参加を表明していない。

中国だけが事業調査の入札に参加したが、ロシア鉄道側は不満を募らせていて、西側の鉄道会社に参加を呼びかけている。



アジア各国で熾烈な競争

インド政府は7月20日、インドが建設を計画している高速鉄道の最初の区間について、新幹線方式が最適という調査結果を公表しました。

大都市ムンバイと西部のアーメダバードを結ぶ約500キロ区間で、日本政府と共同で事業化調査を行っていました。

2017年から工事を始めた場合、2023年に開業し、事業費は9800億ルピー(日本円で1兆9000億円余り)と見積もっている。


最初の500キロ区間に続いて、首都デリーとチェンナイ間1750キロに高速鉄道が計画されているが、中国が調査費を負担し、この区間の事業調査が行われている。

日本、フランス、中国が名乗りを挙げたが、日本が最初の路線を受注すれば、続く路線でも日本が俄然有利になってきます。

日本は数年前からインドへの新幹線売込みを進めていたが、割って入るように中国がデリー、チェンナイ間に売り込みをかけている。


タイが日本の新幹線方式で、バンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道を建設するための調査協力覚書を締結した。

タイの首都バンコクと北部の観光都市チェンマイを結ぶ約670キロの区間で、将来はミャンマーと接続する国際列車になる可能性がある。

日本とタイは2012年に鉄道協力で合意していたが、日本の新幹線をパクった中国が安さを武器に強力な売込みを掛けてきた。


タイではクーデター軍事政権が樹立し、同じく軍事国家の中国だけが支持している事から、中国に急接近している。

このため一時は中国の受注が決定的に成ったとも伝えられたが、日本は1%以下の金利で事業資金を融資する提案をして、巻き返しました。

この他日本はタイの一般鉄道や地下鉄などにも参加していて、両国の結びつきはやはり深かった。

中国も中速鉄道や一般路線の受注には成功しており、今後も受注競争は続く。


アメリカだけでこれだけの建設計画がある
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引用:http://img.f.hatena.ne.jp/images/fotolife/i/iwase_akihiko/20100126/20100126181954.jpg


アメリカでも高速鉄道計画

2014年末現在で中国の高速鉄道路線が約1万9000kmに対して、黒字は1318kmに過ぎない。

中国の新幹線は日本新幹線のコピーで、2007年の営業開始から僅か7年間で建設されました。

日本の新幹線の総延長距離は約3300キロメートルで、しかも1964年から50年間掛けて建設しました。


中国の平均すると毎年3000キロ建設している訳で、「毎年日本をひとつ作っている」ほどの建設ペースです。

中国の鉄道には「赤字・黒字」の概念は無く、基本的に全て赤字と考えて良く、年間数十兆円ずつ負債が増えている。

中国の狙いは公共事業そのものの経済効果によってGDPを拡大する事なので、建設後に乗客ゼロでも構わない。


アジア各国で高速鉄道計画が持ち上がっているが、北米や南米でも高速鉄道計画がある。

中でもアメリカは世界一の鉄道王国にして世界一の大国であり、受注に成功すればメリットは計り知れない。

日本メーカーは既に「NYの地下鉄」など米国の鉄道事業に参入していて、高速鉄道計画にも参加したい意向を持っている。


アメリカで最初の高速鉄道になるのは、サンフランシスコとロサンゼルス間になるとみられている。

アメリカの旅客鉄道は首都ワシントンとニューヨークがある東海岸が主流で、この区間は欧州が受注する事が多かった。

しかしカリフォルニアなどの西海岸や中西部の州では、欧州や日本・中国が入り乱れて受注合戦が予想される。

カリフォルニアとテキサスの高速鉄道は現在、熱い注目を集めていて、フランスTGV、新幹線、ドイツ、中国が虎視眈々と狙っている。

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