任天堂のフィギュアは北米などで高い人気を得ている
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引用:http://japan.cnet.com/storage/2014/06/11/eea4ccd2d6228998686a2ff1454d4eb7/amiiboimg03e3formediadistro2.jpg


任天堂は家庭用ゲームからスマホへユーザーが流れ、長い間不振を極めていました。

だが社長交代を期に、今までの努力が実を結び始めています。


任天堂がV字回復?

任天堂は2015年9月に岩田聡社長が逝去し、君島達己常務(65)が社長に昇進しています。

君島氏は三菱銀行からスカウトされて入社した人でゲーム開発に関わった事は無く、若さという点でも新鮮味に欠けていました。

経営危機に陥った会社で良くある事として、お金の計算が出来る人が代表になり、危機を乗り切ろうとします。
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任天堂もそれだけ苦しいという事ですが、10月28日に発表された4月から9月期の決算では、前期の2億円赤字から89億円の営業黒字に転換しました。

売上高は前年比19.1%増の2041億円と大幅に増加し、皮肉な事に岩田社長が交代してV字回復しています。

携帯型ゲーム機「3DS」が209万台から228万台に増加し、ゲームに連動したフィギュアやダウンロード販売も伸びて収益増加につながりました。


ゲーム連動型フィギュア「アミーボ」が北米などで特に好調で、3月の1050万台から2100万台に増加しました。

任天堂は長い間ゲームとゲームキャラ著作権、他は花札とトランプくらいしか収入源が無かったが、フィギュアという商品を得たのは重要な意味があります。


一方で本来なら主力商品の筈の「WiiU」は112万台が119万台になっただけで、相変わらず低空飛行を続けています。

ライバル(だった)ソニーのPS4は、7月末までの3カ月間で約300万台が販売され、WiiUとは大きな差がつきました。

しかし世界的ブームのPS4が300万に対して、発売以来ずっと不人気のWiiUが(半年で)190万なら健闘なのかも知れません。



フィギュアやダウンロード販売

2015年9月10日発売の『スーパーマリオメーカー』が世界的な人気になっていて、最近の売上に貢献していると推測できる。

このゲームはスーパーマリオの派生ゲームだが、ユーザーが自分でコースを作成して公開できるのが人気を集めています。

ゲーム自体はむしろ古い印象を受けますが、ユーザーが望んでいるのはこういう物だったのかも知れません。


ダウンロード販売は107億円から210億円に倍増しおり、当初は批判された「課金ビジネス」が定着してきたようです。

長い間家庭用ゲーム機はソフトを販売したら「売りっぱなし」で、その後は一切収益が発生しませんでした。

携帯やスマホゲームでは最初無料で、継続プレイする時に課金させるのとは対照的な収益構造でした。


家庭用ゲームの方がスマホゲームより絶対に安いのですが(通信費含む)、ユーザーは最初の数千円を高いと感じ、スマホの方を安いと感じるのです。

もはや心理学の世界ですが、ゲーム開始前にお金を払う事に拒否反応を示し、ゲーム中に課金する事には抵抗感が無い。

ソニーのゲーム機もアイテム課金や有料ダウンロードを増やしているので、「最初無料、後で課金」のゲームが登場するかも知れません。


事業での売上や収益が増加した一方で、円安による外貨建て資産の評価益が前年より減少しました。

これは円安が進んでいるときには海外資産の評価額が上がっていくのに対し、円安が定着するとそうした利益が発生しなくなるため。

通年の連結決算予想では、16年3月期に営業利益500億円を目指す目標を、据え置きました。


専用プリペイドカードによる課金もやっと定着してきました
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引用:http://i.ytimg.com/vi/yRJNXzcmzWk/maxresdefault.jpg



つまづくスマホ事業

君島社長は今季通産でWiiUを340万台、3DSを760万台販売すると語り、自信のほどを示しました。

本業が回復の兆しを見せている中で、大勢挽回の決定打と言われたスマホゲーム進出は一向に進んでいません。

15年内に配信予定だったスマホ向けゲーム「Miitomo(ミートモ)」を来年3月に延期すると発表しました。


任天堂とディー・エヌ・エー(DeNA)は今年3月に提携し、スマホゲームを共同開発する事になっていました。

だがDeNA自身も携帯ゲームでは実績があるものの、スマホ向け本格ゲームのヒット作は無く、事実上始めての経験でした。

他社からは「素人同士が組んで何をするのか高みの見物だ」という厳しい意見すら聞かれ、前途多難を思わせます。


延期が発表されて任天堂、DeNA共に10%以上も株価が下落した事から、期待の大きさが伝わります。

最近の若者の間には、スマホゲームより家庭用ゲーム機を再評価する流れもあり、低迷期も底を打った観があります。

むしろ他社に無い家庭用ゲーム機の強みを生かす事の方が、復活への近道に思えるのですが。

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