ロシアを巡る経済制裁は、アメリカが思っている以上に危険を含んでいる
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引用:http://blog-imgs-65.fc2.com/j/y/o/jyouhouwosagasu/20140807201355sudai.jpg


去年はアメリカがロシアに経済制裁を発動し、今度はロシアがトルコに経済制裁を発動しました。

歴史上経済制裁が大戦争を引き起こした例があり、日本はその当事者でした。


欧米の対ロシア制裁

2015年11月24日にトルコ空軍F16が、領空に侵入したロシア空軍のSu24を撃墜したのを受けて、ロシアはトルコへの経済制裁を発表しました。

ロシアからトルコへは年間400万人が旅行していいますが、ロシアからの旅行客の渡航禁止措置を発表しました。

トルコ産の農産物の輸入制限、ロシアからトルコへの天然ガスパイプラインの凍結、トルコの原発計画の凍結も発表しています。
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トルコは天然ガスのエネルギーをロシアに依存していて、NATOの一員でありながら原発技術もロシアに頼っています。

トルコにはかなりの打撃を与えそうに思いますが、こうした経済制裁は当事者が期待した効果を与えたのでしょうか。

過去に実施された経済制裁では必ずしも期待した効果を上げず、それどころが自国が不利益を被った例が非常に多い。


最近実施された経済制裁はアメリカのオバマ大統領が、ロシアのクリミア併合とウクライナ介入で実施しました。

2014年の夏ごろからG7を中心とした西側諸国は、ロシアに対して金融制限など経済制裁を実施しています。

例えばロシアでは多くの人がクレジットカードを使えない状況が続いていて、欧米からロシア企業への融資も禁止されています。


その結果ロシアは打撃を受けた訳ですがギブアップした訳ではなく、中国と急接近しました。

またロシアは資源産出国なので、資源を必要とする国は制裁と関係なく貿易を行っています。

ロシア国内は疲弊しているが、欧米製品が入って来なくなったお陰で、国内産業は健全になったとすら言われています。


一方で欧米はロシア市場から排除されてしまい、ロシアが欧米と敵対する国々と急接近した事で打撃を受けています。

さらにロシアは欧米に封鎖されている現状を打開しようと、中東のシリアに軍隊を派遣して、事実上の属国にしようとしています。

これらを総合的に判断すると、アメリカや欧米のロシア制裁は、少なくとも欧米の利益になってはいないようです。


濡れ衣で経済制裁を受けた日本は、3年後にアメリカを襲撃した
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引用:http://chusan.info/blog4/attack%20pearl%20harbor-l.jpg



日本を巡る制裁

日本政府は拉致問題やミサイル、核問題などを理由に北朝鮮への経済制裁を行ってきました。

それで日本が何かを得たかと言えば、拉致被害者は一人も帰国せず、北は相変わらず核とミサイルを開発しています。

2006年から日本が行ってきた北への経済制裁は、どう検証しても何の効果も上げられませんでした。


日本を巡る制裁としては戦前の1938年から、アメリカを中心とした連合国側から経済制裁を受けました。

制裁を受けた主な理由は1937年に起きた盧溝橋事件と南京事件でしたが、どちらも現在ではアメリカによる創作だったと判明しています。

この制裁の結果何が起きたかというと1940年に日独伊三国同盟が締結され、日本は真珠湾攻撃に踏み切りました。


アメリカが経済制裁をした結果、現代のロシアと同じく当時の日本も、アメリカと敵対する国と結びつき、アメリカに対抗しました。

アメリカがやった経済制裁としてはキューバへの制裁も同じような展開を辿っています。

キューバもまたアメリカと敵対するソ連と結びつき、今も完全には関係修復していません。


こうした歴史的な出来事を見ると、経済制裁が効果を上げた例は少なく、多くは自己満足に過ぎないように思えます。

第二次大戦ではドイツとイタリアに対して連合国側が経済制裁を実施したが、これで資源に窮してドイツは大戦争に突入しました。

大戦終了後から冷戦終結までは東西冷戦下で、互いに経済制裁していたが、それで誰かが利益を得たのかは分からない。


経済制裁を受けた国は必ず、制裁した国の敵国と結びつき、何とか相手に打撃を与えようとします。

経済制裁が戦争の引き金になった事はしばしば有り、経済制裁で相手が降参した例はあまりない。

こうして考えるとやはり経済制裁とは、制裁をしたのだという高揚感と、自己満足を得る為の行為のようです。

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