米金融緩和が株価を上昇させ、アメリカは中国に投資し、中国から物を買い爆買いの資金になった。
米ゼロ金利が終了すれば、中国人に流れているお金の流れが止まる。
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引用:http://j.people.com.cn/NMediaFile/2015/0709/FOREIGN201507091709000205805010113.jpg

日本政府は年間3000万人の外国人観光客が訪日すると予測し、「爆買い」に期待を寄せています。

だが来年以降も中国人が日本に来る保証は無く、経済状況の変化で減少すると予想できます。


爆買いのゆくえ

2015年の流行語に爆買いが選ばれたが、中国人旅行者が減少するという話しをしてみたい。

上がりきった物は全て下がる訳で、中国人観光客も例外ではありません。

既に世界中で中国人観光客は減少に転じていて、増えているのは日本など近場の国だけになっています。
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以前中国人が大挙して欧州に出かけ、パリのブランドショップで顰蹙を買っているというニュースが流れました。

これが夏ごろまでの話でしたが、8月に中国株の暴落で遠距離旅行が減り、11月になるとパリのテロで欧州旅行は途絶えました。

代わりに選ばれたのが日本で、中国から欧州に比べて飛行機代はたぶん半額以下でしょう。


ホテル代の高騰を除けば日本の方が欧州主要国より(円安のせいで)物価が安く、中国人から見てお得感が強い。

それにパリで買う商品より日本で買う商品は全般的に安いものが多いです。

一時は韓国も人気だったが、サービスの悪さなどでブームは下火になり、繰り返し行く人は居ませんでした。


外国旅行は先進国の人は文明から離れた後進国に行きたがるが、逆に後進国の人は先進国に行きたがります。

これは日常世界から離れたいという人情で、手近な先進国で安上がりで済み、韓国やタイより見所が多いのが魅力のようです。

中国株暴落以降も欧州やアメリカの代わりとして日本への旅行客は多かったが、来年は減少するかも知れません。



米利上げと中国人観光客の関係

日本政府は以前は1000万人だった訪日客数を(中国以外も含めて)3000万人とか4000万人にすると言っていますが、恐らく無理でしょう。

まず最大の減少要因は2015年12月に予定されている米FRB利上げで、「関係ないじゃないか」と思うでしょうが旅行バブルの根本原因を作りました。

2007年からのアメリカ金融危機の対策として、米国の中央銀行FRBは空前の利下げと金融緩和を行いました。


ドルの流通量は円より遥かに多いので、FRBが発行したドルは世界中を駆け巡り、あらゆるもののバブルを引き起こしました。

欧米では超高級車が飛ぶように売れて、フェラーリがカローラの様にに売れていますが、富裕層が増えたせいでした。

余った米ドルが世界中の株価を高騰させ、地価を上昇させ、石油や資源価格も上昇させ世界中に富裕層を生み出しました。


金持ちは皆、自分が努力したからだと思っていますが、そうではなく米FRBの金融緩和でお金が余ったから、世界中が好景気だっただけです。

中でも最大の受益者はアメリカ人が膨大な投資をした中国で、中国企業も中国人も大儲けしました。

このFRBが逆に金利を上げるという事は、今までと逆の事が起きるのを意味しています。


全世界であらゆる物が売れなくなり、あらゆる物の価値が下がり、世界は大不況に突入する可能性が高い。

大げさに感じるでしょうが、過去の大規模な米利下げでは、数年後に度々経済的なクライシスが発生しています。

中でも最大で最悪だったのは、戦前の大恐慌と第二次世界大戦だったと言えるでしょう。

米FRBは世界の為の銀行ではなく、アメリカ人の為に存在しているので、世界がどうなろうと実行します。


農民の年収10万円、地方は40万円、都市は200万円、都市公務員は副収入込み400万円
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引用:http://hgp-takapon.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_a28/hgp-takapon/amarecco0011_result_e.jpg



旅行する中国人は高所得者

中国からの外国旅行者は2014年に1億900万人、支出額が前年比28%増の1648億米ドル(約20兆100億円)でした。

2015年の外国旅行者は10.1%増の1億2000万人、支出額は17.7%増の1940億米ドル(約23兆5600億円)が予想されています。

凄まじい増加ぶりに見えますが、今までのペースから見ると「たった10%増」に止まりました。


全人口の1割が数十万円も払って旅行した訳で、彼らの経済力に見合っていない印象を受ける。

GDPからの計算上、中国人の平均所得は80万円でしかなく、しかも高所得者は都市部に集中しています。

信じられないでしょうが中国で多くを占める農民の平均所得は、年10万円前後に過ぎません。


日本など先進国の平均所得は400万円以上なので、中国は本来外国旅行がブームに成るような経済水準ではありません。

しかもウイグルやチベット等辺境民族の農民所得はもっと低いと考えられ、旅行するより日々の生活に困窮しています。

こうして見ると中国人13億人の1割が外国旅行したのではなく、一部の富裕層が何度も旅行しています。


中国の高所得者層は平均して年に2回か3回外国旅行をしていて、普通の中国人は外国旅行をしません。

常識で考えて年収80万円の人が外国で旅行して30万円もの買い物はできない

中国の外国旅行熱は実は一部の高所得者だけの現象で、大半の中国人にはまだ遠い夢なのでした。

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