TPPは発効するが、自由貿易で貿易額が増えないのは実証されてしまった
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引用:http://www.pref.tokushima.jp/docs/2013051000194/files/tpp-image.jpg


2014年、2015年ともに世界貿易総額は1%前後の伸びに止まったと見られています。

世界最大の貿易額の中国はマイナス8%に沈み、貿易による経済成長はまったく期待できません。


貿易の時代は終わった

2015年の世界GDPは3.4%の低い成長率に止まりました。

この数字は中国が発表した高すぎる成長率を真に受けた物で、実際はもっと低いと考えられています。

2015年の世界貿易総額はまだ発表されていませんが、成長率を下回ったと見られています。
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世界最大の貿易額である中国は2014年比でマイナス8%に止まり、6年ぶりに前年比マイナスでした。

年初の目標では2015年は6%増だったので、中国指導部にとっては大きく当てが外れた事になります。

ジェトロによると2014年の世界貿易総額は、2013年比0.8%増に止まっていました。


今年も世界GDP成長率の3.4%よりは大幅に低い筈で、もはや貿易が経済を成長させていないのがはっきりしました。

やはりジェトロによると日本の貿易のうち、自由貿易協定のカバー率はTPP発効によって73%に達します。

だが各国が自由貿易を進めたのに世界貿易が1%以下しか伸びていないのは、自由貿易の効果が過大評価されていた疑いを持たせる。


つまり関税が5%だろうとゼロだろうと、人々は必要なら買うし、不要なら買わないだけです。

北米とか欧州とかアジア各国でFTAが発効したのに、貿易の伸び率は0.8%だったのは、失望と言う外ありません。



日本の貿易重視政策は破綻した


日本は2013年以来為替レートを円安に誘導して輸出企業を有利にし、貿易黒字を増やそうとしました。

だが予想に反して円安になっても輸出は増えず、かえって単価が安くなって輸出額が減った事すらありました。

安倍首相が経済成長の柱と位置づけた輸出促進は失敗し、2014年、2015年ともに期待はずれの成長率でした。


世界の貿易総額が1%以下なのに、経済成長率が3%以上だったのは、世界は貿易で成長していないのを意味しています。

どちらかといえば貿易は経済の足を引っ張ったマイナス要因で、国内の内需で各国は成長しました。

中国人民はもう欲しいものを全て手に入れたので、新たに買うものなど無くなったのでした。


各国が貿易に変わって成長の柱にしているのが内需で、国内のサービス業が特に成長しています。

日本でも政府は「医療費がかかり過ぎている「介護費用が増加している」「もっと減らせ」と言っています。

言葉を裏返すと医療、介護は日本で急成長している産業で、減らすどころかどんどん予算を増やすべきなのです。


官僚の発想は新たな産業が生まれたら「潰す」事しか考えないので、彼らに任せたら潰してしまうでしょう。

安倍首相、麻生財務大臣ら自民党の政治家も、予算を削減することしか考えていません。

日本経済を牽引する成長産業が目の前にあるのに、それを潰して予算を減らそうというのです。



国内需要を作れ

新しい需要が国内に生まれて、産業が成長しているのに、予算が増えたから減らすことしか考えません。

国内の経済需要を作る為には軍隊を強化するのが近道で、アメリカは70兆円、中国も30兆円以上の軍事費を使っています。

軍事費は使った分だけ国内経済が成長する在り難い予算で、不況の時には経済を下支えする効果もあります。


安倍政権では多少増額されましたが、今まで減らしすぎただけで、他の国に比べると少なすぎます。

少なすぎる軍事費は他国の侵略リスクを増し、外交や経済で不利な条約を押し付けられ、国内経済を停滞させます。

最低でもGDP費3%の軍事費が無いと、周辺国のバランスが取れておらず、日本経済にも悪影響があります。


国内需要創生と言えば昔は土木事業でしたが、すっかり悪者にされ「減らせば減らすほど正義」と言われています。

だがそのせいで日本中のインフラが老朽化し、例えば水道管の1割は耐用年数を過ぎているそうです、

道路や橋やトンネルも寿命超過し、新幹線ですら老朽化で放置すれば崩壊します。


首都高速道路は「世界一みずぼらしい高速道路」として全世界に名前をとどろかせています。

皆が毎日使っている設備だって、放置すればやがて軍艦島のように崩れていくのです。

公共事業を過剰に減らすことは日本のGDPを減らす事でもあり、税収も減らすので、良い効果は何もありません。

老朽化したインフラの建て替えと補修だけで、数百兆円の国内需要があるのです。


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