ロシアが経済危機で譲歩するという人も居るが、蓋を開けてみないと分からない。
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引用:http://jp.sputniknews.com/images/96/89/968956.jpg


ロシアは原油価格の下落で経済危機に陥っていて、輸出依存の経済モデルは破綻しています。

日露領土交渉に何らかの影響を与える可能性があり、ロシアは西側の制裁打開を狙っている。


ルーブル安で破産するロシア人が続出

ロシアでは欧米による制裁や原油安の影響で、経済危機が深刻化して、国民生活が脅かされています。

ロシアでは通貨ルーブルが1月20日に1ドル82ルーブルを付けて、史上最安値を更新しました。

ロシア政府の歳入のうち、原油と天然ガスの輸出が半分を占めているが、エネルギー価格は下落しています。
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財政均衡を保つには原油価格が1バレル82ドル以上の必要があるが、現在は35ドル以下になっています。

ロシアはエネルギー輸出依存度が高いので、原油価格が下がるとルーブルも連動して下がる傾向があります。

ルーブルが安くなれば原油とガスの採掘コストが減少し、輸出して利益を得やすくなるというメリットが有ります。


ロシアの2015年インフレ率は15%を超え、実質賃金は増えなかったので、国民生活が困窮しています。

この結果ロシアの貧困者は、1年間で1600万人から2000万人にまで増加してしまいました。

通貨安の影響でロシア市民の銀行からの借金は3倍に膨らんで、返済不能に陥る人が続出しています。


なぜ通貨安で借金が増えるのか日本人には理解出来ないが、市民の中ではドル建ての借金が普通に行われていました。

こういう事は高金利国で多く行われていて、低金利国通貨のドルや円で長期住宅ローンを組んでしまうのです。

もし為替レートが変化しなければ、金利差の分得をする事になるので、3万人ほどのロシア人が借りていました。



詐欺紛いのドル建て住宅ローン

リーマンショックから3.11後の円高でも日本円で住宅ローンを組んだ外国人が、支払い不能に成っていました。

ここで金利と為替レートについて説明すると、金利が高いのは「信用が無い国、低金利国は「信用の高い国です」

従って長期的には必ず低金利国塚が上昇し、高金利国通貨が下落するのは、歴史が証明しています。


だからドル建てで住宅ローンを借りた人たちは、借りた時点で予め破産が約束されていて、銀行もそれを知っていたのです。

こうして銀行は詐欺同然の手口でロシア市民の住宅を差し押さえて、格安で土地つき住宅を入手しました。

差し押さえた住宅は危機が去ったら売りに出されて、銀行に充分な利益をもたらすでしょう。


サブプライムショックではアメリカで住宅差し押さえがあり、日本でもあったでしょうが、あくまで自国通貨での借金でした。

為替レートという市民に無関係な事で、ある日借金が3倍になって住んでいた住宅を差し押さえられるのは、非常に辛いでしょう。

ルーブル安は輸入品の価格上昇によってインフレを引き起こしていて、日本以外の国ではインフレを嫌っています。


ロシアの2015年GDPは4%マイナスで、2016年もマイナス成長が予測されています。

政府は2014年に欧米諸国から制裁を受けたとき、輸入品によって「被害を受けていた」国内産業を回復するチャンスだと宣伝しました。

また欧米に変わる輸出市場として、中国との関係がこれを補うものだとも宣伝していました。



大国外交には無理がある

だが中国の経済成長は終わりを告げ、質量共に欧米には替わりえないのを証明しただけでした。

この事はプーチン政権が成功した原動力だった資源輸出戦略が、最早通用しなくなったのを示しています。

仮にエネルギー需要が回復したとしても、アメリカなど石油輸出国が増えた事で、ロシアはかつてほどの利益を得る事はできない。


プーチン政権は原油やガス輸出で得た外資を原資として、ウクライナ、クリミア、シリアで欧米と戦争を仕掛けてきました。

ロシアには無限のエネルギー資源があり、欧米と対抗できるように見えましたが、いずれ力尽きるでしょう。

戦闘機や軍艦を派遣するのは自国を「大国」に見せかけるが、実際は資源と外貨の浪費に過ぎません。


これはロシアの盟友の中国にも言える事で、貧乏人が金持ちのように振舞ったら、お金が早く無くなるだけです。

困窮するロシアは日本の安倍首相を招待し、自らも日本を訪問するとしているが、何らかの譲歩があるかは分からない。

以前プーチンは北方領土の半分を返還すると言っていたが、その線で交渉をしている可能性はある。

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