タブレットの中にコミック数百冊が入り、本を購入するより価格が安い
20120710-at570-5
引用:http://www.yuuan.net/blog/media/1/20120710-at570-5.jpg


マンガの電子出版が急増し、マンガ市場全体の4分の1を占めたのが分かりました。

一般書籍の電子出版が全体の3%以下に止まっているのに対し、マンガが電子書籍市場を牽引しています。


電子出版は紙の代わりになりえるか

今アマゾンなどを中心に電子書籍市場が急拡大し、逆に出版業界は急速に縮小しています。

電子書籍の売上は紙出版の減少に追いつかないので、市場は縮小しているというが、実際はどうでしょうか。

調べてみると、単純に市場が縮小しているとは、言えないのが分かりました。
スポンサー リンク
2015年に電子書籍市場全体では約1600億円になり、前年から10%以上成長したとみられています。

紙の本の市場規模は約1.5兆円で、5.3%(845億円)減少したので、全体では600億円ほど縮小しました。

電子書籍の中でもマンガ・コミックは1000億円を超え、電子書籍の大部分を占めていると言っても良い。


市場全体では電子書籍は1割を占めるが、一般書籍は電子書籍の2割に止まり、大半がマンガやコミックでした。

マンガ雑誌・コミックでは紙が約3500億円、電子版は1300億円で合計4800億円となり、2014年15年と前年比を上回りました。

マンガ雑誌・コミックの分野ではもはや出版不況は終わっていて、拡大期に入っているのです。


漫画家の人がSNSなどで「マンガ不況だから売れない」と嘆いていますが、上のデータを見ると、その漫画家が売れていないだけです。

「ジャンプで連載しても食べていけない」という人も居ますが、マンガの中心はもう少年ジャンプでは無くなったのでした。

加えて市場規模で計ると微増なのですが、電子書籍には「製本」「運搬」「展示」「返品」などの物理的な手間がかかりません。



マンガでは電子書籍が圧勝する勢い

電子書籍では通常、紙の出版物より著作権料(印税)が高いのが普通で、紙が10%未満なのに、20%から70%だと言われています。

もし同じ売上金額が在ったとすると、電子書籍は少年ジャンプや単行本より倍以上の収入が得られます。

マンガの主戦場はこれから完全に、紙から電子書籍へ移行するというのが分かります。


そしてマンガが紙から電子書籍に移動することは、マンガ以外の出版物に、決定的な影響を与えるでしょう。

マンガを読むのに機械が必要となれば、これからマンガ好きの人は読みやすいタブレットを買うでしょう。

スマホでも読めるが画面が小さく使いにくいので、ちゃんと読むにはアマゾンのキンドルとかを買うほうが便利です。


すると多くの人が電子書籍を読むための道具を所有する事になり、マンガ以外の本も電子書籍で読むようになるでしょう。

物として存在しないデータにお金を払う抵抗感は、マンガという強烈なパワーが破壊するでしょう。

一ヶ月定額で好きな本を読み放題、というようなサービスも普及するでしょうから、一気に出版の電子化が進みます。


マンガ雑誌・コミックでは2015年に紙と電子版の売上は3倍違いましたが、これが均衡し電子版が上回った時に大きな変化があるでしょう。

先ほど書いたように、電子コミックは製本などの物理工程がないので、同じ市場規模でも作者への見入りが大きくなります。

2000年以上続いてきた、紙に物理的に文字を書いて読む、という文化が変わるかも知れません。

マンガを中心にこれから電子書籍の動向には要注目です。

スポンサー リンク


スポンサー リンク