2014年既に中国の賃金はアジアでも上位だったが、現在はもっと上がっている。
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引用:http://smile-make-smile.com/wp-content/uploads/2015/02/3e3a828790c42bbb62d5a82119d69c93.png


中国では習近平政権が所得倍増を打ち出していて、賃金上昇が止まりません。

高い賃金が製造業を不況に追い込んで、失業率は全土で15%を超えていると考えられます。


不況なのに賃金上昇の中国

中国は景気減速が続いているが、反対に労働者の賃金は上昇が続いています。

過去半年で10以上の省で最低賃金を3割から4割も引き上げたのは、所得上昇を象徴しています。

景気が減速すれば賃金も減少するはずなのだが、どういう理由で上昇しているのでしょうか。
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一番目の理由は工場の労働者不足で、数年前から中国の労働年齢人口は減少しているので、労働者の数も減少している。

この点では日本と逆で、日本は女性の労働者が増えているので、人口が減っても労働者が増えています。

多くの工場では田舎からの出稼ぎ者を低賃金で雇っているが、若者はきつい工場勤務より清潔で楽な仕事を好む。


最近は中国でもインターネットなどサービス業が発展したので、仕事ができる若者ほど工場から出て行く。

製造業が人手を確保するのは年々難しくなり、連休で田舎に帰ってそのまま出社しない人が多い。

そこで企業は連休前後に給料を上げて労働者を引きとめ、操業が止まらないようにします。


中国人観光客が日本に押し寄せているのも、不景気なのに賃金が上昇しているからでした。

二番目の理由は習近平政権が「2020年までの5年間に国民所得を倍増する」と宣言した事です。

逆算すると年平均15%賃上げしなければならないので、地方政府や国有企業にノルマが課せられました。



高い失業率と賃金上昇が両立する謎

中国では最低賃金の2倍が実際の平均賃金とされている。

基本給が安く、残業代などを多く支給する為ですが、残業代は基本給に比例して上昇します。

沿岸部の工場では15年前と比べて賃金が10倍になり、深圳市の最低賃金は2030元(約3万7千円)になった。


先ほどの「最低賃金の2倍」を当てはめると、深圳市の工場労働者賃金は約7万円という事になります。

まだ年間84万円にすぎないが、中国全体の国民平均所得と同じくらいです。

これを5年後に2倍にすると年収168万円になり、もはや安い労働者とは言えません。


バブル崩壊後の日本のように、これから5年間で中国のあらゆる工場が閉鎖されるでしょう。

中国の名目上の失業率は4%だが、「失業率が低い都市部の戸籍を持ち、いわゆる職安に登録した人」だけを調べています。

中国では農村部の人は一生農村で暮らさなければならない決まりがあるため、都市戸籍が無い人は違法労働者です。


現実の中国の失業率は統計がないが、最も景気が良かった2000年代でも10%を超えていました。

すると現在は15%以上というのが、本当の失業率でしょう。

都市部は失業率が低く、賃金も高いので都市戸籍を持つ人は今も好景気を謳歌し、彼らが海外旅行を楽しんでいます。



広がる格差問題

農村戸籍しか持たない人は都市部で違法労働しても、まっさきに解雇されるし、田舎の賃金は安い。

中国でも大問題になっているのが格差問題で、信じられないだろうが中国農民の平均所得は今でも年収10万円に達していません。

年10万円で消費生活はできないので、文化大革命時代と何ら変わらない生活をしています。


一方北京や上海の公務員は年収400万円(賄賂込み)に達しているので、夫婦で公務員なら年収800万円です。

中国の制度は日本の江戸時代と同じであり、農民が土地を離れるのは犯罪であり、職業を変えるのも犯罪です。

最も豊かなのは上海市で、最も貧しい貴州省のの11倍だったが、上海市の公務員と貴州省の農民では、おそらく50倍か100倍の格差があるでしょう。


沿岸部の都市は豊かで内陸部は貧しく、さらにウイグルやチベットは中国人から見て「異人種」の為、意図的な貧困が作り出されている。

テロリストが金持ちになるのは許さないという理由で、中国人と比べて様々な制約を受けています。

中国人全員が平均して豊かになる事はないし、支配層が自分の冨を地方に分け与える事もしないでしょう。

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