年金を株で運用する事は、株価が永遠に下がらないのを前提にしている。
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引用:http://stat001.ameba.jp/user_images/8a/02/10105091438.jpg


安倍首相は年金の半分を株で運用し、「株価を下支えする」と言っている。

だがこの発言は「年金より株価が重要だ」と言っているのであり、優先順位を完全に間違えている。


なぜ年金より株価維持が重要なのか

安倍首相は就任以来株価対策の一環として、公的年金による株式運用を進めています。

だがすぐに思いつくのは、株が上がっている間はいいが、株が下がったら年金残高も減ってしまいます。

何しろ日本株は最高値の3万8千円から7千円まで5分の1まで下げた実績があり、まったく信用できません。
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過去に起こった事は将来も起こると考えるのが筋道で、10年後に日本株が4000円に下がっていても不思議ではない。

首相は「株価を下支えする為に年金投入が必要」としているが、何で株価の方が年金より重要なのか?

年金は国民の老後を支える生活資金だが、株価が上がって喜ぶのは既に金を持っている資産家だけです。


安倍首相の頭の中の優先度としては、金持ちの資産である「株価」を支える為なら、年金など破綻しても構わないようだ。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用する135兆円の一部が株式市場で投資され、下げ相場で損失をだしました。

2015年7月は中国株価危機で日本株も下げたが、この期間に相当する7月から9月期に8兆円の損失を出した。


2016年も年初から中国株が暴落したので、今年の1月から3月期も大幅な損失を出している筈です。

だが政府はさらに「株価を支える為」GPIFが直接株式運用できるように改革しようとしています。

日経株価が下がれば、他人が運用しようと自分で運用しようと、結果は同じように損失を出します。



安倍首相は「最悪の投資家」と同じ思考

「自分で運用すれば勝てる」などと言えるのは100万人に一人の天才か、よほどのバカでしょう。

政府の言い分では、証券会社に運用を任せたから負けたので、自分で運用したら勝っていたという事です。

これは投資を始めたばかりの初心者か、負けが混んで現実を見たくない人間が言う最悪のセリフです。


問題は勝った負けたではなく、負けた金額でもなく、何で株価を吊り上げる為に年金を使用するのかという点です。

年金の為に株取引税でも導入するのなら分からなくも無いが、株価が年金維持より重要だというのだから、どうしようもない。

安倍首相は年金運用の50%を日本株と外国株で運用し、国債購入は35%まで引き下げ、もっと引き下げようとしている。


「日本国債はアブナイ」だから株に投資するべきだという人も居るが、この言い方は矛盾している。

日本国債が払えなくなる時は、年金も同時に吹き飛ぶのであり、国債が償還できている間は年金制度も倒れない。

だから日本国債が危険かどうかはこの際検討する必要がありません。


また仮に日本国債がデフォルトしたとして、その時日本株が株価を維持しているとは考えられない。

つまり日本国債が危険だという理由で日本株を買う事はリスクを高めるだけで、メリットは何もありません。

外国株購入に至っては、日本円が戦後一貫して円高になってきたのを考えると、精神に異常があるのかと疑ってしまう。


安全な投資を捨てて、ハイリスクでリターンが乏しい投資をするのは、負けが混んで思考停止した投資家がやる事です。

資産を大きく減らしてしまった投資家は、勝つ確率が低いが倍率が高い投資にすがりたがる。

結果そういう投資家は必ず破産するのだが、脳の活動が停止しているので、自分が間違っているとは考えない。


安倍首相就任時より株価は高いので、3年間のトータルでは年金損失より利益の方が多いと考えられる。

だがこれから先、永遠に株価運用で年金が元本割れしない保証はなく、1990年と比較してまだ3分の1の株価でしかない。

ましてや外国株の購入に至っては、日本円は必ず将来円高になるのだから、円建てで目減りさせる可能性が高い。




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