観光客は増えたが、聞こえるのは外国語ばかりで日本人が居ない。
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外国人観光客は毎年過去最高を更新し、2015年は4兆円を国内で消費し、GDPの1%近くに達しました。

だが日本の経済成長率は2013年からゼロ成長で、外国人が消費してもGDPは増えていません。


国滅んで観光あり

政府は外国人観光客を2000万人に増やす計画を、2015年に達成したとして、6000万人に増やすと発表しました。

3月30日、政府は2015年の訪日外国人が1974万人だったとし、外国人観光客2000万人をほぼ達成したと評価しました。

そのうえで2020年に4000万人、、2030年には6000万人に増やすという、新観光ビジョンを発表した。
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安倍首相は観光先進国という新たな高みを、国を挙げて実現したいと語った。

外国人観光客の消費額は2015年に約4兆円だったが、2020年には2倍の8兆円に増やす目標も決定した。

計画を達成する為、中国やインド、ロシアなどへのビザの発給条件を緩和する事にしています。


現在中国人観光客には、年収20万元(約380万円)以上をビザの発給条件にしています。

中国の国民平均所得は約70万円なので、該当する人は1割もいなかったでしょう。

この条件を緩和すれば、確かに日本にやってくる中国人観光客は増加するのかも知れません。


だがこの何年か訪日外国人数は過去最高を更新し続け、消費額は4兆円を超えたが、日本の経済成長率はゼロのままです。

2015年には外国人が4兆円を消費た筈なのに、そのお金はどこに消えたのでしょうか?

実は外国人が何千万人やってきて、何兆円消費しても、日本のGDPは増えない仕組みになっています。



外国人消費は日本経済に貢献しない


経済には内需と外需がありますが、内需は日本人が国内で消費すると発生します。

外需は輸出や海外への投資利益など発生し、外国人が日本国内で使うお金も「外需」で輸出と同じです。

日本国内で消費するのに外需なのは変だが、GDPは物やサービスの移動を計測しています。


外国人が国内で買い物しても、外国人は自分の国に帰ってしまうので、日本の物やサービスが外国に移動した事になります。

外国人観光客が日本でお金を使うのは、日本国内の工場で自動車を生産して輸出するのと同じ事です。

日本は輸出や海外投資でも大きな利益を上げ、国際収支は大幅な黒字を続けているが、GDP成長率はゼロかマイナスです。


輸出をしても日本経済が成長しないのは、第一に変動相場制によって、貿易黒字が相殺されてプラマイゼロになるからです。

日本の工場で1兆円の自動車を生産して輸出したら、1兆円分のドルが円に換金され、その結果1兆円分円高になります。

円高になると日本株は値下がりし、輸出は減少しGDPも減少するので、結局輸出で儲けた1兆円は消えてしまうのです。


このように現代の変動相場制では、輸出や外国人観光客でGDPを増やし、国を発展させるのは不可能です。

1980年台までは可能だったが、アメリカが国際収支の赤字に業を煮やして、このような制度に変更してしまいました。

観光客が4兆円使ったとして、その4兆円は外貨から円に両替されたので、その分円高圧力が増しただけです。



なぜ観光地が賑わって日本経済は成長しない?

輸出にはもっと重大な問題があり、それは日本の労働力を外国人の為に使ってしまう事です。

例えば自動車メーカーが1万人を雇用して、100万台の自動車をアメリカに輸出したとします。

するとこの1万人はアメリカ人の為に自動車を生産し、日本のためには働いていません。


お金というただの紙切れを得る代わりに、アメリカは自動車100万台を得るので、結局アメリカの資産が増えるのです。

昔から輸出で大国になった国はないし、ローマやギリシャやアメリカも、世界から物を輸入して大国になりました。

日本という限られた人口しか居ない国で、労働力を外国への輸出の為に使うのは理に叶っていません。

政府の目標通りに観光客が6000万人に増えても、日本のGDPに何も貢献していないでしょう。


3つ目の問題点は、外国人が訪日して日本人がサービスする行為は、日本人が国内旅行するのに比べて、経済への貢献が少ない。

日本人観光客が国内旅行をすると、客側と業者側の両方で経済に貢献し、GDPへの貢献度が非常に高い。

しかし外国人観光客は買い物して祖国に帰るので、日本人はお金という紙を受け取るだけです。


日本の労働力を日本人の為に使って、初めて日本経済が成長するのです。

観光客を多く受け入れているいわゆる観光立国は、経済的に混乱した貧困国が多い。

アメリカとフランスは良いとして、他に思い浮かぶ観光大国は、混乱した貧困国ばかりではないだろうか。

観光客がいくらギリシャやイタリアに押しかけても、それで国が発展したかは疑わしい。

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