中国に拉致されていたと証言する林栄基
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引用:https://contents.newspicks.com/images/news/1612867


2015年10月に中国批判を展開していた香港書店関係者5人が相次いで失踪し、7ヵ月後に4人が戻っているという事件が起きました。

このうち書店店長が香港で記者会見を開き、中国公安に拉致されて監禁されていたと証言しました。


失踪した書店店主

香港で反政府系の出版物を扱っていた書店兼出版社の関係者5人が、15年10月に相次いで失踪する事件がありました。

当初から中国公安に連行されたのではないかと噂されていましたが、5人のうち4人が香港に帰っています。

8ヶ月ぶりに香港に戻った店長の林栄基が記者会見を開き、中国に拉致されていたと告白しました。

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香港ではイギリスとの返還条約によって、中国の法律は適用されず、自治権がある事になっている。

実際は守られておらず、例えば香港総督は中国共産党が推薦した人しか立候補できず、投票もできない。

2015年には香港で雨傘運動という大規模な民主化デモが起きたが、中国の特殊部隊が制圧していました。


返還条約では中国軍や中国警察、中国公安は香港では活動しない事になっていました。

公式には中国は香港に干渉していない事にしているが、書店失踪でも中国公安が香港から連れ去った疑いがありました。

店長の林栄基によると2015年10月24日に、香港から広東省深圳に入ったところを拘束されました。


列車で浙江省寧波市まで護送され、その間目隠しと手錠をされていました。

連行したのは中央専案組という共産党幹部直属の部隊で、狭い部屋に閉じ込められていました。

公安は香港から顧客リストを中国に持ち帰るのを条件に釈放し、林栄基は6月14日に香港入りしました。


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引用:http://stat.ameba.jp/user_images/20160103/17/unarigoe/9f/7e/j/o0800045313530724142.jpg



拉致と脅迫で忠誠を誓わせる手口

その後林栄基は香港の支援組織に接触し、中国には戻らず記者会見で公安の所業を告発しました。

「銅鑼湾書店」は香港島の繁華街コーズウェイベイにあり、共産党実力者のスキャンダル本を得意としていた。

中国では共産党関係者への批判は法律違反だが、香港では以前は適用されず自由に販売していた。


だが中国は香港への支配を強め、香港でも違法化の流れが進んでいます。

香港で出版された批判本は中国に密輸され、習近平や江沢民、毛沢東らを糾弾した本が密かに庶民に渡っていました。

書店の5人が失踪した後、12月30日に株主の妻に不明の夫から電話が掛かってきました。


夫は「自主的に捜査に協力しており、拘束されてはいない」などと妻に語ったが、公安に言わされているのは明らかでした。

その頃香港では書店関係者の釈放を求める市民デモが起きていて、沈静化するために電話を掛けさせたようです。

他の失踪者からも家族に電話が掛かってきて、彼らは後に香港に返されたが、一人は拘束されたままです。


中国政府や共産党は公式に説明していないが、マスコミを通じて「禁書を中国に持ち込むのは犯罪」と書店を批判しました。

失踪した李波、張志平、呂波の3人も2016年3月に香港に戻ったが、連行された状況の説明が食い違っている。

「香港から公安に連れ去られた」と言っていたのに、後になって「そんな事は言っていない」と発言を変えています。


拘束されている間に、香港から連れ去ったのを喋らないよう脅されたと推測でき、一人が戻っていないのは人質かも知れません。

3人は口を揃えて「拉致されていない」と言い、捜査をしないように香港警察に懇願までしています。

さらに「銅鑼湾書店」の閉鎖も発表され、何も無かったかのように解決しようとしています。


こういう事が中国の手口なので、住民や市民らが賛成していても、決して額面どおりには受け取れません。

家族を拉致して人質に取り、中国に忠誠を誓わせるくらいは平気でやっているからです。

記者会見した書店店主も家族や人質に危険が及べば、突然証言を翻して「自分の意思で協力していた」と言い始めるかも知れません。

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