「Sunway TaihuLight」(神威太湖之光)は理論上の絶対値で、1位を取る為に作られた

引用:http://images.indianexpress.com/2016/06/china-fastest-superco_kuma759.jpg
中国スパコンが7回連続性能1位
2016年6月20日、日本のスーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」が消費電力性能「Green500」で一位を獲得しました。
同じころ、スーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」で中国製スパコンが7回連続1位を獲得しました。
1位は「Sunway TaihuLight」(神威太湖之光)で、6回連続1位だったの「Tianhe-2」(天河二号)も中国製だった。
「Green500」と「TOP500」のどちらが本当の世界一なのか、解釈によって異なるが、「TOP500」で1位になっても現実には稼動出来ない。
というのはスパコンは膨大な電力を必要とするので、小型原発1基をスパコン専用にしない限り、最大の性能を発揮出来ない。
じゃあ現実には稼動出来ない「神威太湖之光」や「天河二号」の性能をどうやって測るのかという所に、いかにも中国らしいカラクリがある。
「TOP500」では1秒間に数千兆回の単純計算を解くが、例えば『1+1=2』のような計算を1秒間に何回繰り返せるかを競います。
逆に言えば1秒間だけ稼動すれば言い訳で、実際には稼動した事にして、推測値で性能を導き出しています。
という事は自動車の燃費試験や排ガス試験と同じで、「TOP500」だけに特化したほうが良い数値が出るのです。
「TOP500」は性能ではなく消費電力の大きさを競っていると言い換えた方が良いです。
「Green500」のほうは数十兆個のデータを探索する問題の短さを競い、上位は1秒以内で完了します。
「TOP500」は単純問題を繰り返すのに対し、「Green500」は難しい問題を解く時間の短さを競います。
中国スパコンの中身は
同じように思えるが、「Green500」は消費電力性能も対象になるので、「TOP500」のように現実に稼動できないマシンは優勝できません。
スパコンランキングでアメリカが衰退し中国勢が拡大しているのは正にここであり、環境問題が影響しています。
中国は石炭(最も多い)発電で市民が肺がんになっても何も気にしないが、欧米でそんな事はできません。
日本は昔から省エネだけにまい進してきたので、消費電力が重視される「Green500」に集中して1位を取っている。
では「TOP500」にはどんな意味があるかと言うと、理論上、机上の数値では最も能力(即ち消費電力)が多いという事です。
中国製の旧型「天河二号」の消費電力は日本の「京」の3倍以上だったので、現実に発揮できる性能では「京」が世界一でした。
今回はどうだったかというと中国製の最近型「神威太湖之光」は、京より2割増ほどに収まっています。
日本の最新型「Shoubu(菖蒲)」は消費電力当たり性能が「神威太湖之光」より約10%優れています。
今まで中国製スパコンは消費電力当たりの性能が悪く、「Green500」の上位に入った事はなかったが、今回は「Green500」でも3位に入った。
「神威太湖之光」ではIntel製CPUに変わって中国国産「神威」CPUが搭載され、これが性能向上の要因になっています。
過去の中国製スパコンは性能試験以外で実用性が無く、ベンチマーク専用と揶揄されていました。
理研のShoubu(菖蒲)はコンパクトで、単位あたりの性能を重視している。

引用:http://www.truthjapan.net/wp-content/uploads/2015/09/shima.jpg
順位を取る為だけのスパコン開発
「神威太湖之光」は自動車や船舶の設計で、実際に使用されていると伝えられていますが、公開された性能に矛盾が指摘されています。
「神威太湖之光」もまたベンチマークを最大限重視した設計で、電力以外も問題があり、最大性能を現実には発揮できません。
「神威太湖之光」の国産CPU「神威」の正体は非公開で謎に包まれているが、インテルCPUの劣化コピーだと思われます。
というのはインテルは中国への輸出をやめたが、中国国内でCPUを生産していたので、旧型CPUの技術が渡っていたのでした。
CPU「神威」は1つのCPUに低性能コアを大量に搭載し、キャッシュが極端にすくない設計で「高性能と低電力を両立する優れた設計」だとしています。
この本当の意味は「ベンチマークだけ高性能で、現実には使い道の無い低性能、低電力」という事だそうです。
問題は「神威太湖之光」が性能で世界一になっても、それでは欧米や日本のソフトウェアが使えないので、相変わらず実用の使い道が少ないのです。
確かに以前より性能が向上しましたが、内容はインテルCPUで、実用の役に立たないスパコンなのは相変わらずです。
そして中国は例によって順位を誇示する為だけのスパコンに、年間数兆円を投じていると見られています。

引用:http://images.indianexpress.com/2016/06/china-fastest-superco_kuma759.jpg
中国スパコンが7回連続性能1位
2016年6月20日、日本のスーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」が消費電力性能「Green500」で一位を獲得しました。
同じころ、スーパーコンピュータ性能ランキング「TOP500」で中国製スパコンが7回連続1位を獲得しました。
1位は「Sunway TaihuLight」(神威太湖之光)で、6回連続1位だったの「Tianhe-2」(天河二号)も中国製だった。
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「Green500」と「TOP500」のどちらが本当の世界一なのか、解釈によって異なるが、「TOP500」で1位になっても現実には稼動出来ない。
というのはスパコンは膨大な電力を必要とするので、小型原発1基をスパコン専用にしない限り、最大の性能を発揮出来ない。
じゃあ現実には稼動出来ない「神威太湖之光」や「天河二号」の性能をどうやって測るのかという所に、いかにも中国らしいカラクリがある。
「TOP500」では1秒間に数千兆回の単純計算を解くが、例えば『1+1=2』のような計算を1秒間に何回繰り返せるかを競います。
逆に言えば1秒間だけ稼動すれば言い訳で、実際には稼動した事にして、推測値で性能を導き出しています。
という事は自動車の燃費試験や排ガス試験と同じで、「TOP500」だけに特化したほうが良い数値が出るのです。
「TOP500」は性能ではなく消費電力の大きさを競っていると言い換えた方が良いです。
「Green500」のほうは数十兆個のデータを探索する問題の短さを競い、上位は1秒以内で完了します。
「TOP500」は単純問題を繰り返すのに対し、「Green500」は難しい問題を解く時間の短さを競います。
中国スパコンの中身は
同じように思えるが、「Green500」は消費電力性能も対象になるので、「TOP500」のように現実に稼動できないマシンは優勝できません。
スパコンランキングでアメリカが衰退し中国勢が拡大しているのは正にここであり、環境問題が影響しています。
中国は石炭(最も多い)発電で市民が肺がんになっても何も気にしないが、欧米でそんな事はできません。
日本は昔から省エネだけにまい進してきたので、消費電力が重視される「Green500」に集中して1位を取っている。
では「TOP500」にはどんな意味があるかと言うと、理論上、机上の数値では最も能力(即ち消費電力)が多いという事です。
中国製の旧型「天河二号」の消費電力は日本の「京」の3倍以上だったので、現実に発揮できる性能では「京」が世界一でした。
今回はどうだったかというと中国製の最近型「神威太湖之光」は、京より2割増ほどに収まっています。
日本の最新型「Shoubu(菖蒲)」は消費電力当たり性能が「神威太湖之光」より約10%優れています。
今まで中国製スパコンは消費電力当たりの性能が悪く、「Green500」の上位に入った事はなかったが、今回は「Green500」でも3位に入った。
「神威太湖之光」ではIntel製CPUに変わって中国国産「神威」CPUが搭載され、これが性能向上の要因になっています。
過去の中国製スパコンは性能試験以外で実用性が無く、ベンチマーク専用と揶揄されていました。
理研のShoubu(菖蒲)はコンパクトで、単位あたりの性能を重視している。

引用:http://www.truthjapan.net/wp-content/uploads/2015/09/shima.jpg
順位を取る為だけのスパコン開発
「神威太湖之光」は自動車や船舶の設計で、実際に使用されていると伝えられていますが、公開された性能に矛盾が指摘されています。
「神威太湖之光」もまたベンチマークを最大限重視した設計で、電力以外も問題があり、最大性能を現実には発揮できません。
「神威太湖之光」の国産CPU「神威」の正体は非公開で謎に包まれているが、インテルCPUの劣化コピーだと思われます。
というのはインテルは中国への輸出をやめたが、中国国内でCPUを生産していたので、旧型CPUの技術が渡っていたのでした。
CPU「神威」は1つのCPUに低性能コアを大量に搭載し、キャッシュが極端にすくない設計で「高性能と低電力を両立する優れた設計」だとしています。
この本当の意味は「ベンチマークだけ高性能で、現実には使い道の無い低性能、低電力」という事だそうです。
問題は「神威太湖之光」が性能で世界一になっても、それでは欧米や日本のソフトウェアが使えないので、相変わらず実用の使い道が少ないのです。
確かに以前より性能が向上しましたが、内容はインテルCPUで、実用の役に立たないスパコンなのは相変わらずです。
そして中国は例によって順位を誇示する為だけのスパコンに、年間数兆円を投じていると見られています。
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