レールガンは素晴らしい性能だが、膨大な電力がないと発射出来ない
1oa_kuqxubkovahe Railgun-1
引用:http://technicamolodezhi.ru/upload/medialibrary/aea/1oa_kuqxubkovahe%20Railgun-1.jpg


防衛省はアメリカとレールガンの技術協力を進めると共に、日本独自に研究を始める事にしました。


戦場を支配するスーパー兵器

日本政府は米軍などが開発を進めている兵器「レールガン」を独自に開発する方針を決めた。

レールガン(電磁加速砲)は電磁石のエネルギーを利用して物体を高速で発射するもので、原理はリニアモーターに近い。

通常の火薬を利用した砲弾はマッハ2程度なのに対し、レールガンで発射するとマッハ7以上と言われている。


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海上自衛隊の艦船が搭載している速射砲の射程距離は25キロから35キロだが、レールガン砲の射程は200キロとされる。

例えばこの砲を使えば200キロ離れた海上から陸地へ砲撃したり、敵艦から遠く離れた場所から攻撃できる。

海上自衛隊ではミサイル防衛での使用を考えているようで、中心的役割りを担うと見ている。


射程200キロという事は、おそらく最大高度も60キロくらいに達する筈なので、迎撃ミサイルを小型化できるかも知れません。

現在の迎撃ミサイルは自力で60キロや100キロの高度まで離陸しているが、それを母艦側で打ち上げてくれるなら、数分の1に小型化できる。

小型化するとたくさん搭載して連射する事もでき、説明には毎分10発を発射可能と書かれています。


あるいは高度60キロまで打ち上げてもらい、そこから自力で上昇すれば、もっと高く上昇して最高度で迎撃できるかも知れません。

ミサイルと比べて1発あたりのコストが安く、戦争の様相を一変させる兵器だとしている。

いい事尽くめだが、今まで実用化していないのは、それなりの欠点もあるからでした。



実用には難題も

実用上の最大の問題は膨大な電力を消費する事で、現在の駆逐艦の主砲に搭載する事はできない。

レールガンの発射には25メガワット(2万5千キロワット)が必要で、イージス艦の最大出力の4分の1に相当する。

しかも火力エンジンのエネルギー効率は約50%なので、2倍の50メガワットのエンジン出力が必要です。


現在のイージス艦の最大出力の半分を食う訳で、常時最大出力でエンジンを動かし続ける必要がある。

ミサイルや火砲は火薬などの燃焼エネルギーで飛行するので、最低限の電力があれば発射可能です。

だがレールガンがエンジン最大出力でやっと発射可能な兵器なので、必要な電力が得られなければお手上げです。


現在のイージス艦は排水量1万トンくらいですが、エンジン出力を考えると2万トン以上の艦船向きでしょう。

米空母でレールガンをカタパルト(射出機)に使う話がありましたが、電力の問題などで結局実現していません。

発電できなければ離陸できないというのは、空母として信頼性を損ねるのでしょう。


レールガン兵器と相性がいいのは原子力巡洋艦で、原子炉は常に稼動しているので電力が確保し易い。

昔アメリカは原子力巡洋艦を保有していたが、今は存在していません。

実用にはレールガンそのものよりも、電力を確保するほうが難関かも知れません。


防衛省では米軍が開発したレールガン兵器を導入したい意向だが、日本が技術を持っていなければ協力が得られないと見ている。

そういえばF22の輸入を希望したとき、日本はステルス機を持っていなかったので、アメリカから拒否されました。

技術を得るには自分も交換できる同等の物を持っていなければ、相手は同意しないのが現実です。

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