江戸時代は間引きや捨て子が頻繁に行われていた
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引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/06/a1b1a9b5098d724ee28977fcc3d4b802.jpg


赤ちゃんポストの元祖は徳川綱吉だった

2007年5月から熊本市に設置された「赤ちゃんポスト」は大きな反響を呼び、今までに約100人が入っていたそうです。

熊本市の慈恵病院にあるが、保護されたあとは熊本市の保護施設で育てられるようです。

最近は関西にもポストを作ろうという団体が設立され、盛り上がったり反対意見が出されたりしている。

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ところで昔の日本には捨て子が非常に多く、昭和の前半には「捨て子」はドラマやアニメのジャンルでした。

戦争で親を亡くしたり、捨て子で里親や養護施設で育ったというのは、ごく普通のドラマの設定でした。

戦争前の明治時代にもやっぱり捨て子は多く、調べると江戸時代には考えられないほどの捨て子が居ました。


どの文献でみつけたのか残念ながら忘れたが、江戸時代の深川の奉行所で、その年だけで500人の捨て子があったと嘆いている文章が残されていたという。

深川は江戸の奉行所のひとつなので、江戸全体では遥かに大人数の捨て子がいたと考えられます。

江戸時代の歌人、松尾芭蕉は捨て子が泣いているのを見て「猿を聞く人捨子の秋の風いかに」と詠んでそのまま立ち去っている。


江戸時代は捨て子は表向き禁止されていたが、食糧危機を回避するために、頻繁に行われていた。

米の収穫が多く高値で売れれば人手不足になり、子供を多く作ろうとするが、飢饉になれば子供は邪魔にされるのです。

この場合の捨て子は、誰かに拾われて育てられるのではなく、山の中などに捨てられるという事でした。

それに比べれば江戸の捨て子は結局、多くは誰かに拾われて、育てられるようになっていました。



犬将軍は捨て子に優しかった

江戸時代の日本は統一された法制度が無く、特に徳川幕府の直轄地と、諸藩では法制度が大きく違っていました。

江戸では捨て子は「捨ててあった町内で育てる」事になっていて、そう決めたのは犬将軍で悪名高い、徳川綱吉でした。

綱吉は犬とか猫とかを可愛がったので知られるが、捨て子対策もやり、捨ててあった町内で成人まで育てる事を定めた。


それ以前の日本に福祉政策はなかったので、自分の家の前に捨て子が置かれていたら、別な場所に捨てなおしていました。

徳川綱吉は一説では身長120センチ台しかなく、虚弱体質だったそうで、そんなところから『生類憐れみの令』を作ったとも言われている。

政令は人間も対象で、「捨て子、障害者、老人」などを野山に捨てたり『間引く』事を禁止しました。


綱吉は虚弱だったのに63歳まで生き、次の将軍吉宗は『生類憐れみの令』を撤廃したが、捨て子や人間関係は良い事だというのでそのままになった。

奉行所では捨てられた町内で育てろと命じたが、町内で育てられない場合は、持参金付きで養子に出した。

これが捨子養子制度だったが、金と子供を受け取って、また捨ててしまう「捨て子詐欺」が多発した。


それではというので今度は信頼できる養育先を仲介する商売が生まれたが、お金で子供をやり取りするようになっていった。

貰い手の見つからない子供は結局なくなってしまうのだが、この問題は明治まで解決されなかった。

江戸時代の研究として「捨て子は大家族や地域の繋がりが強ければ少なく、小家族で地域の繋がりが希薄になると増える」と書き残されている。


徳川綱吉は、捨て子は町内で育てるべしと政令を出した
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引用:http://www.japantimes.co.jp/wp-content/uploads/2016/06/p23-hoffman-living-past-a-20160619-870x789.jpg



近代になって捨て子が減った理由は

明治の中ごろになって捨て子は急速に減少し、3分の1にまで減ったが、「家制度」や「国家主義」の確立と関係があるとされている。

江戸から明治にかけては、石を投げれば捨て子にあたるほど、捨て子は珍しくなかった。

江戸時代には庶民に「家制度」は希薄だったので、家庭を省みない個人主義の女性が多く、面倒臭いとすぐに子供を捨てた。


日本に「家制度」「家族制度」が導入されたのは明治中ごろで、それまでは武家や天皇家にしか無かった。

武家や天皇家にしても子供は乳母が育てるものだったので、母親は子育てに熱心ではなかった。

「良妻賢母」とか女性は家を守るべきという価値観が生まれたのは、実は大正・昭和以降でした。


女性は家を守り、育児に専念しなくてはならないという価値観が最近また揺らいできて、女性は外で働いて子育てをしないのがカッコイイと変わっています。

再び江戸時代化が進み、捨て子が増えるのでしょうか。

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