独裁者や腐敗政権を救済するのは中国のお家芸
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引用:http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20160910000690_comm.jpg


フィリピン独裁政権と中国が急接近

フィリピンのドゥテルテ大統領は10月に中国を訪問し、続いて日本とロシアも訪問すると発表しました。

まだアメリカは訪問しておらず、首脳会談も実現していないという異常事態になっている。

9月に中国で開催されたG20はドゥテルテ大統領の国際デビューだったが、波乱の幕開けになった。

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ドゥテルテ大統領は米オバマ大統領と首脳会談前の記者会見で、「ビッチ女の息子」などと挑発した。

米側は態度を硬化させて首脳会談をキャンセルし、結局通路で短い会話をしただけだった。

各国との関係も緊張したものになり、日本は前政権と約束した巡視船引渡しを発表したが、今後の関係を見直すだろう。


関係を深めたのは中国で、フィリピンが国際仲裁裁判所に訴えて勝利した判決を「2国間で協議するから不要」と言っている。

ドゥテルテ大統領はパラオ市長や国会議員をしていたが、その頃から「南シナ海の主権は中国にある」とフィリピンの領有権を否定していた。

そもそも選挙資金や選挙協力を中国から受けていた疑惑もあり、数十年に渡って中国と親密な関係を持っている。


ドゥテルテ大統領のオバマ大統領への無礼な態度は、中国への忠誠を示す、意図的なものだった疑いが強い。

中国はオバマ大統領の到着に際し、わざとタラップを用意せず、航空機備え付けの出入り口を使用させた。

他の首脳(安倍首相など)には赤い絨毯つきタラップを用意していたので、意図的な冷遇だった。



前政権が親米だから次は反米

米大統領には護衛や側近が常についているが、公安部隊がオバマと同行者を引き離し、公安が罵声を浴びせる場面まであった。

続いてドゥテルテ大統領はオバマ大統領に「あいつはビッチの息子」と暴言を言い、中国を支持した恰好になった。

ドゥテルテ大統領は前アキノ3世大統領で経済と治安が悪化した後、反アキノを掲げて大統領選で勝利した。


アキノ一家は親米であり、それなら次は反米だというので、ドゥテルテは国民から支持を受けた。

フィリピンの政治は「あっちがだめならその反対」「こっちがだめならまた反対」の繰り返しで、極端から極端に振れる。

今度は反米だというわけで、アメリカが支援した南シナ海も「中国に差し上げる」と言っている。


前政権が調印した米軍駐留も恐らく反故にし、米軍完全撤退を迫るかも知れません。

フィリピン人は物事がうまく行かないと、何もかも「誰か」を犯人にして、その誰かのせいにします。

今回選ばれたのがたまたまアメリカだったので、次は日本が選ばれるかもしれません。

こういう国の人と、長く親密な関係を築くのは困難でしょう。



沈む船に飛び乗るフィリピン


ドゥテルテ大統領はパラオ市長時代、私兵を率いて大粛清を行い、治安の回復と景気回復を同時に成し遂げた。

だが大統領になってからも、同じように私兵を率いてギャングや政敵を襲撃しています。

市長時代にもギャングと関係ない政敵を「あいつはギャングだ」と言って襲撃していたと言われています。


むろんこれからもそうするだろうし、最大の政敵であるアキノ一家などは逮捕されたり粛清される危険がある。

経済には自信がある筈だったが、馬鹿げた言動で不信感を買い、通貨のペソが売られ暴落すると見られている。

そこで親分の中国に面倒を見てもらおうと言うのだが、その中国も借金地獄で倒れそうになっている。


中国は大国を演ずるために、外国には大盤振る舞いして国内で浪費しているが、とうてい返済出来ないほど借金が溜まっています。

中国びいき(というより出向した中国官僚だが)で有名なIMFや世界銀行ですら、このままでは中国の債務は返済不能になるだろうと警告している。

沈み行く巨大な船から飛び降りるのではなく、逆に飛び乗ろうとしているフィリピンの未来は、明るくない。

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