70年前のUボートをここまで改良したのは立派、039A型潜水艦
f8102e2090aac208
引用:http://image01w.seesaawiki.jp/n/2/namacha2/f8102e2090aac208.jpg


米軍が中露の兵器を褒める理由

中国はこのところ潜水艦の輸出攻勢を掛けていて、と言っても成約はパキスタンとタイだけだが、多くの国に売り込んでいる。

潜水艦の性能は現代兵器の中でもとりわけ秘密にされていて、外部に公開されることは無いとされている。

それでも断片的な情報や、技術的な変遷を辿ることで、その性能を推測する事ができる。

スポンサー リンク

どの国でもそうだが、輸出用兵器は自国で使用する兵器より性能を落とすもので、日米や欧米も例外ではない。

ソ連やロシアが輸出する兵器もダウングレードした物で、中国が輸出するのも当然、国内向けより劣っている。

すると中国が自国で使用している兵器の性能が分かれば、輸出仕様のレベルもおのずと察せられます。


情報量としてはアメリカ軍やアメリカ研究機関が多いのだが、過去の例から信憑性が低い事が多い。

アメリカ軍は自国の敵を強大に見せかけるほど予算を増やしてもらえるという利害関係があるので、なるべく敵を強く見せようとします。

冷戦時代「ソ連には4000発の核ミサイルがあり、米国は叶わない」と主張したが、実際には数発しか発射可能な核ミサイルを持っていなかった。


ソ連やロシア戦闘機を強く見せかけるのも恒例で、そうする事で新型戦闘機の開発予算を獲得しました。

中国製兵器についても大体は「アメリカ製に匹敵する」と書かれているが、大概にしろという感じです。

例えば中国の原子力潜水艦は、現実に外洋にでて稼動しているものが1隻もなく、従って米国にミサイルを撃ち込めないとされている。


アメリカ軍人や軍関係機関の言い分を真に受けていると、今にも中国やロシアが米本土に上陸するように思えてくる。



中国製潜水艦の性能とは

中国は最新の大型原子力潜水艦094Aを開発中で、094型原潜の改良大型版とされている。

これは093型原潜の改良大型版で、ロシアからヴィクターIIIの技術を導入して建造された。

当時ソ連崩壊で金銭的に困窮していたので、原潜でもミサイルでも、何でも外国に売っていました。


094型は4隻が建造され、やはりロシアの技術協力を受けていました。

水中からのミサイル発射実験は確認されておらず、実戦配備もされていないと考えられている。

試験的に外洋に出ている姿は数回確認されているが、潜水艦は外国から「確認」されてはならないので、問題を抱えていると想像できる。


射程8000Kmの弾道ミサイルを水中から12発発射できるのだが、戦力にはなっていない。

まとめて言うと、まだ中国は実用段階に達した原潜を一隻も保有していません。

次に通常型潜水艦を見ていくと、原潜を含めて既に、米軍の71隻を超えて保有数世界一になっています。


中国最新の通常潜水艦は039A型潜水艦で、フランスの技術協力でAIP(非酸素動力)機関が搭載されています。

フランスってのは独裁者にも平気で軍事援助する国だが、それは本題と関係ないので脇に置きます。

パキスタンやタイに輸出するのはこのAIP付き039A型潜水艦と見られているが、039型潜水艦にAIPを追加した物です。


原子力潜水艦は一隻も外洋活動していないが、こうして写真を撮ってもらうため、時々遠洋航海している
2dtubnb
引用:http://oi39.tinypic.com/2dtubnb.jpg



Uボートの改良版を今も使う中国

番号を逆に辿れるので非常に分かり易いのだが、033型、035型、039型ときて039A型になりました。

基本設計は033型の改良なのだが、この033型がとんでもない代物なのだった。

ソ連の633型潜水艦を中国に技術供与した国産潜水艦が033型で、当然本家の633型の劣化版でした。


ソ連の633型潜水艦は通称ロメロ級で1957年建造開始で、今も現役で使用されているとの事です。

613型潜水艦の改良版であり、613型は1949年建造開始で、沿岸警備用に設計されたが大型化して本格潜水艦になった。

ソ連がドイツを占領したときにUボートの設計図をぶんどって、ドイツの潜水艦技術者を連行して作らせた物でした。


新しい技術が追加されているとはいえ、ナチスのUボートを真似した潜水艦を、今も現役で使用しているのです。

ソ連は50年前の米ソ宇宙競争で開発したロケットと宇宙船を、現在も使用し続けていて、問題が無い限り変えようとしない。

潜水艦も問題がないので変更しないのだと思うが、本人の勝手ではあります。


60年前から改良してきた潜水艦は日米欧の潜水艦と比べてどうなのかに興味が引かれるが、現実の戦争が起きない限り分からない。

歴史上、潜水艦同士が戦った事は一度も無いので、ロシアや中国の潜水艦が日米より劣っていても、問題は起きないのです。

中国の潜水艦は旧ソ連のコピーなので、現在のロシア潜水艦より、さらに劣っていると言われています。


「うるさい」「故障が多い」「発表値だけ高性能」なので、数が米軍を超えても実戦で役立つかは疑問です。

そもそも実戦のためではなく、見せ付けるための潜水艦だとしたら、実用性は必要ないのかも知れません。

中国が自前で高性能な潜水艦を建造する計画はなく、現代版Uボートで満足しているようです。

スポンサー リンク


スポンサー リンク