アメリカは第二次大戦の勝利に貢献したイランの、石油利権を取り上げようとした。
アメリカが養成したテロリストは「聖戦」を掲げてアメリカに襲い掛かった。
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引用:http://cdn1.pri.org/sites/default/files/styles/gallery_image/public/photos/2013-November/iran_anti_us_rally_anniversary_hostage_crisis_1979__10.jpg?itok=CDsCzorD


アメリカとイランの一方通行な関係修復

オバマ米大統領が秋波(色目)を送っているイランとフィリピンが、それぞれアメリカに肘鉄を食わせている。

フィリピンのドゥテルテ大統領はオバマを「ビッチ女の息子」と呼び南シナ海問題で、中国側に就くとと公言している。

イランは長い対立の後、米国が経済制裁を解除したが、米哨戒艇を拿捕したり、米軍艦への異常接近を繰り返している。

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このパターンはアメリカが90年代から2000年代に北朝鮮に行っていた、緊張緩和あるいは譲歩戦略に似ている。

アメリカは北がミサイル発射したり核開発する度に、お金を与えてその場をやり過ごし、原発を無料で建設しようとさえした。

北朝鮮は一瞬だけ譲歩して、貰う物を貰ったあとで、毎回ミサイルや核開発を再開した。


そして今、北朝鮮はアメリカ本土まで届く弾道ミサイルと、原子爆弾を保有している。

実質的に北朝鮮の核開発を支援してきたのはアメリカで、ミサイル開発資金のいくらかもアメリカが出した。

現在北朝鮮は水害で、国連は支援を検討しているが、過去に米国が行った食糧支援を、北朝鮮は中国に売って現金化し、ミサイルと核開発の資金に当てた。


アメリカは現在、「テロ国家」と呼んできたイランとの関係を改善し、支援しようとしているが、イラン側にその気は無い。

事の始まりは第二次大戦で、連合軍はアラブ人に武器を渡してドイツやイタリアと戦わせ、イランは戦後独立国になった。

1950年代に石油が噴出し、米英は石油利権の独占を図り、イラン政府を転覆させようとしました。



イランで悪の限りを尽くしたアメリカ

防衛措置としてイランは石油会社を国営化し、米英はイランのテロ組織と手を組んで、反政府暴動を支援した。

アメリカが養成したテロリストの中には、後にアルカイダやイスラム国に参加した者も居た。

イランは反欧米、反資本主義、反キリスト教を掲げるホメイニ師のホメイニ革命によって、1979年2月にイスラム宗教国家になった。


革命時に米大使館員を人質にとったので、米国はイランを「テロ国家」と呼び、以降両国は対立状態にあった。

アメリカは9.11から対テロ戦争を行っているが、アルカイダやイスラム国はスンニ派で、同盟国のサウジアラビアもスンニ派だった。

同じスンニ派の仲間であるサウジは、何だかんだと理由をつけてイスラム国との戦いを避け、同胞を保護する姿勢さえ見せている。


イランはスンニ派と対立するシーア派であり、アルカイダやイスラム国とは対立し、厳しい態度を取っている。

今度はアメリカは同盟国のサウジを「テロリスト」と呼び、イランと手を組もうとしているが、イラン側にその気は無い。

サウジは既に核技術を保有しているが、イランも核開発を進めていて、中東の大国の多くが既に核を保有しています。


教科書には「核保有国は5つだけ」と書いてあるのだが、現実には10カ国以上が保有し、20カ国以上が核の技術は持っていて、日本も含まれる。

イランが核兵器を保有すれば米国に対抗する手段を持ち、さらに地域の存在感を増すでしょう。

イラン、サウジの核技術を支援しているのはパキスタンで、パキスタンは中国から支援を受けている。



欧米撤退後の中東

アラブ諸国の核は中国製な訳で、欧米の統制下にはなく、止めるのは困難です。

ロシアが公然とシリアを「占領」している事で分かるように、アメリカは中東での支配権を失いつつある。

過去の「オイルショック」ではアラブ諸国が石油を売ってくれずに打撃を受けたが、現在は「逆オイルショック」が起きている。


各国が原油産出量を拡大した結果、原油価格が暴落して世界経済に打撃を与えている。

これも欧米の支配が中東に行き渡らなくなっている証拠と見ることができる。

欧米支配がなくなってアラブ人がハッピーになるのかは別問題で、日本帝国の「植民地支配」を脱した朝鮮が、南北で戦争を始めたようになるかも知れない。


イラク、イラン、パキスタン、イスラエル、エジプトがそれぞれ核兵器を突きつけて脅しあうのが、欧米撤退後の中東の未来かも知れない。

アメリカはイランを利用したがっているが、イランは国内の宗教的統制を緩めないし、アメリカに譲歩する気もない。

それどころか米軍が自国領に接近すると、拘束して人質に取っている有り様です。

イラン側の歴史的な憎悪もあって、今後もアメリカとイランの関係強化は難航するでしょう。

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