鉄道省は事故と赤字で解体されたが、民営化されて隠し方がうまくなった
crh110723h
引用:http://garyu-machiai.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2011/07/25/crh110723h.jpg



中国があらたな鉄道計画を発表

中国政府は2016年からの4年間で1兆元(約15兆円)を地下鉄建設に投じると発表していました。

中国には国会に当たる機能がなく全人代は御前会議のようなものなので、抵抗勢力はなく必ず承認される。

中国はこれまでの10年間に毎年5,000kmの鉄道を新規建設し、毎年50兆円の鉄道建設費を使ってきました。

スポンサー リンク

ちょうど区切りが良いので計算してみると、1kmあたり100億円になり、線路だけでなく沿線の都市開発費も含んでいます。

日本の地下鉄はネット上の資料によると地下鉄が1km200億円、モノレールは百数十億円、都市部の在来線も100数十億円

新幹線は田舎を走るので1km80億円くらい、田舎の在来線はおそらくもっと安いでしょう。


こうして比較すると中国の鉄道建設費用が1km100億円は、周辺開発費を含んでもかなり高いのが分かる。

それに周辺開発費を含めている理由は、駅前開発して不動産を販売して儲ける為なので、むしろ建設費を下げているはずです。

中国の距離あたりの鉄道建設費は日本より安くはなく、むしろ高いというのが分かります。


さらに2015年に発表した新5ヵ年計画では30,000kmを5年で建設すると書いてあり、年間6000kmの建設ペースになります。

中国鉄道省が鉄道事業をしていたころは予算が公開されていたが、民営化して国営中国鉄路になって非公開になり、一部しか公開しなくなった。

民営化したのに国営なのがおかしいが、もっとおかしいのは経営実態で、営業距離11万kmのうち黒字は2割以下といわれている。



人類史上最大の浪費

中国版高速鉄道に至っては2万キロのうち黒字路線は1300kmだけで、しかも建設費は国が払っていて、列車運行費だけで赤字なのです。

2015年の発表で中国鉄路は68兆円の負債を抱えていて、くどいようだが建設費の負担なしでこの赤字です。

中国鉄路総公司(鉄道省)は2013年に解体されたが、売上約6000億元(12兆円)に対して、鉄道開発費は2.5兆元(50兆円)も使っていました。


現在の中国鉄路の鉄道建設費は表向き10兆円なのだが、鉄道省では年間50兆円で5,000km建設だったのに、現在は10兆円で6,000kmを建設している事になっている。

民営化したら急に建設コストが5分の1以下になったわけで、JRもびっくりの超効率化が図られた事になるが、むろん事実ではない。

年間50兆円の鉄道建設費は鉄道事業では1円も回収されずに残っているはずなので、10年間では500兆円の鉄道債務ということになり、少し値引きしても400兆円近くあるでしょう。


日本国鉄の鉄道債務は20兆円で半分は事実上国が負担し、もう半分はJRが返したらしいが、国鉄総裁ですら中国鉄路の隠し債務を見たら気絶するかも知れない。

そして日本の新聞やテレビは次々に建設される鉄道を見て「さすが中国は発展している」と褒め称えていて始末に負えない。

そこへ持ってきて5年間で15兆円の地下鉄建設なのだが、年間たった3兆円なので、鉄道全体にくらべれば安いという感覚になる。


共産主義なのだから国の借金は破いて捨てればいいかというと、そうは問屋が卸さず、国の借金は必ず誰かの資産です。

国債という国の借金は銀行や生保や個人が持っている資産なので、破り捨てたら彼らの資産が紙くずになります。

中国の浪費は鉄道だけでなく道路や都市建設、空港や港湾やあらゆるインフラ、ITや軍事や無人島まで及ぶ。


西側エコノミストは中国を「人類史上最大の浪費」と評したが、その結末はどうなるのでしょうか?



スポンサー リンク


スポンサー リンク