鴨緑江上流はせまく、歩いて渡れる
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引用:https://farm3.static.flickr.com/2393/2367502889_9f2019138f.jpg


鴨緑江を渡る脱北者

北朝鮮と中国の間は鴨緑江(おうりょくこう)という川が国境になっていて、川幅は数十メートルで水深は子供が渡れるほどです。

北朝鮮から脱出する人々は必ずこの川を渡って中国側に脱出し、出稼ぎや密貿易でもここを渡ります。

韓国側の38度線は軍事境界線なので北朝鮮軍が何重にも包囲しているのに対し、中国は友好国なので警備が薄いからです。

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場所によっては北と中国の両岸で川遊びをしたり洗濯したり、いつでも渡れる状況になっている所がある。

中国側には朝鮮族の自治区があり、脱北者はここで匿ってもらって別の国に出国したり、密かに生活したりします。

北朝鮮では身分によって階級があるのは良く知られているが、階級が下がるとは具体的に何を意味するのだろうか。


ある脱北者のレポートでは、父親が若いころ反共活動をした疑いで、平壌の労働党役職つきから、成分不良者へと下げられた。

身分や成分は本人にも告げられることは無いが、はっきりと待遇が変わるので嫌でも思い知る事になります。

ある日保衛部(治安警察)が家にやってきて、平壌から山間部への移住を告げられ、都会の優雅な生活から山村の下層民に落とされた。


山村でもやっぱり階級があり、反革命運動をした一家は、建設現場の一番下の作業員になり、住居は掘っ立て小屋に変わった。

子供が学校に行っても身分別に作業が割り当てられ、身分が下の子供は他の生徒が勉強している間に、農作業や補修工事、薪拾いなどをする。

そして他の子供たちの前で教師は、その家族が犯した犯罪や、身分が低いことを攻め立て、クラス全員で虐めるように仕向ける。



脱北しても中国で捕まる人たち

それでも強制収容所に入れられるよりはましで、収容所に入ってもまだ身分や階級が細分化されているのだった。

階級を細分化する理由は同じ階級の人同士で集まって協力しないようにする為で、階級別に国民を争わせて反乱を防いでいる。

日本では士農工商とさらに低い階級があったが、階級分けが単純すぎて幕末に下級武士が結束して反乱を起こして幕府が倒れた。


このような制度は実は李氏朝鮮以前からの身分制度にそっくりで、互いに戦わせて憎みあうように仕向けることで、国の安定を図っていた。

北朝鮮で一度身分を落とされたものは努力しても一生上に上がれることは無く、よほどの幸運か良い親戚を持ったものだけでした。

たとえば金正恩の母親は在日だったが、おそらく日本からの仕送りや密貿易などで成果を挙げて、元在日という低い身分でありながら権力の中枢に接近した。


身分を落とされたとか不満があるとか様々な理由で人々は鴨緑江を渡って中国側に脱出して、自由や豊かさを求めて朝鮮族自治区へとたどり着きます。

北朝鮮からの脱北は中国では違法なので見つかると逮捕され、何が起きても訴えることはできない。

ここで登場するのが人さらいや人買いで、つかまった人はどこかへ連れて行かれて労働させられます。


韓国にたどり着いた脱北者は年間1000人規模だが、脱出した人は1万人とも数万人とも言われ、大半は中国の闇の中に消えていきます。

脱出しても希望通りに韓国や他の国にたどり着くのはごく僅かで、多くは中国で強制労働をしていると考えられる。

こうした脱北者とは別に、鴨緑江を渡って貿易や商売をする人もいて、中国製品を持ち帰って闇市場で販売しています。


越境して中国で泥棒や強盗を働く人も居て、農作物を荒らして持ち帰る人も多く、中国側の村では非常に警戒している。

中国の農民は農機具を武器にするほか、狩猟用の銃を持っている人も居るので、脱出者を見つけると襲って撃退する。

人知れず野山に埋めてしまうが、捕まって売られてしまう人が居て、特に女性は食い物にされます。


もっとうまくやっている人が居て、役人にコネがあったり賄賂を渡し、堂々と国境の橋を通って貿易をする。


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