人民元が下げまくり、外貨準備は減少、対外債務は激増している
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引用:http://toyokeizai.net/mwimgs/4/a/-/img_4aec9450d944d5e26cda0cb896e36399209388.jpg


人民元安と中国勢のM&A

中国は2016年に外国での企業買収を活発化させ、同時に人民元が下落を続けているが、このばらばらな出来事には関係があると言われている。

人民元が安くなるのは誰かが人民元を売ってドルを買っているからだが、その誰かは外国で巨額資金を用いて企業買収をしている。

むしろ人民元を安く誘導する為に副産物として外貨(ドル)を買ったので、使いどころがなくなり企業買収していると見る向きもある。

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ドイツ政府は10月になって中国によるドイツ企業買収が度を越しているとして、今後規制する方針を中国政府に伝えました。

ドイツ経済相によると中国企業は2016年初めから毎週1社のペースで買収していて、10月までで120億ドル以上に達していました。

米調査会社によると中国は2016年6月までに、海外M&A(合併・買収)総額が1225億ドル(約12兆4000億円)と年間25兆円規模になっています。


総額は前年比2倍以上で、米国や欧州のハイテク企業を標的に買収しまくっています。

世界全体の海外M&A金額の20.7%を中国が占め、ドイツやアメリカを押さえて世界一になっています。

こうした巨額買収は中国の強さを表しているとか、お金が有り余っているという言い方をされるが、必ずしもそればかりではないようです。


中国は不況でありマイナス成長だという疑惑も出ていて、国内市場は遠からず飽和状態になるという懸念が出ています。

そこで外国に市場を求めたり、欧米の高度な技術を獲得して企業体力を強化しようという動きにつながっている。

欧米からは「中国に技術を盗まれる」という警戒感がある一方で、法外な高値で買いあさる中国企業は採算が取れないはずだという意見がある。



人民元安にせざるを得ない理由

なぜ中国が採算度外視で外国企業を買いあさるのかは、やはり人民元相場を抜きにして説明することは出来ない。

人民元は2015年夏に暴落し、2016年初頭にも暴落したが、その後も下落を続け年初から4%下落している。

この説明には2通りあり、中国経済が崩壊しているから人民元も下落している、あるいは中国当局が輸出を有利にするために通貨を切り下げているという意見がある。


自国の景気が悪くなったときにお金を印刷してばら撒くのは一般的な方法で「黒田バズーカ」や「アベノミクス」もこうした手法の一つでした。

円を大量に発行してばら撒けば、副産物として(あるいは意図して)円の価値が下がって円安になる。

中国も大型の景気対策を次々にうっているので、同じように人民元を大量にばら撒いて、人民元の価値が下落したと考えられる。


中国政府の大型公共事業や景気対策は度を越していて、米経済メディアによると中国の債務残高は1年間で4.5兆ドル(450兆円)も増えている。

財務省は日本の債務残高が年間数十兆円増えていると主張しているが、中国はその10倍の速さで増えています。

ところが中国の経済成長率は6.7%なので去年のGDPが1200兆円として、450兆円借金したのに80兆円しか成長していません。


日本の借金は財務省によると毎月1兆円ちょっと増えていて、年間では15兆円くらい増えているようです。

対して日本の経済成長率は1%成長として年5兆円成長、つまり15兆円借金して5兆円成長したことになり、どっちもどっちだが中国は酷い。

中国はいずれ(既に?)国内成長が行き詰るので、人民元安に誘導して輸出を増やそうとする筈だと米国の経済専門家は指摘している。


人民元安になると国内資産が目減りするので、中国企業は我先にと外国に資産を移動して欧米企業買収に精を出している。

人民元誘導が先なのか、中国企業の脱出が先なのか、あるいは中国経済が借金で倒れているのか、解釈は様々だがどの原因でも人民元は値下がりするでしょう。

借金の重さに中国が耐え切れなくなったときには、さらに人民元が大きく下落する可能性もある。

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