高齢者の事故も事故率も、毎年減少しているが、報道だけが「激増」している
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引用:https://spaceglow.files.wordpress.com/2015/01/9844a55a4cbe.jpg


高齢者事故は減っていた?

高齢運転者による事故が増えて社会問題になっているが、実は高齢者の事故は減っているという反対の意見も出ている。

ブレーキとアクセルを踏み違えた、高速道路の逆走、事故を起こしたが記憶が無いなどの例が多く報道されている。

そんな中で高齢者事故は減少しているという興味深い分析をしている人も居る。

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警察庁の交通事故統計では2016年ごろまで10年間で、60歳以上、70歳以上、80歳以上の全高齢層で、交通事故率が減少している。

データは免許所有者10万人あたりの事故発生率なので、高齢者の人口増加などは補正されている。

高齢者だけでなかく20代、30代、40代など全ての年齢層で、交通事故率は減少していました。


『平成27年における交通事故の発生状況』(警察庁交通局)によると交通事故全体では10年間低下し続け、過去最低を更新し続けています。

交通事故数そのものも減少しているが、10万人あたり事故率も、10年前の5.4人から3.2人に減っています。

亡くなった事故は平成元年に1万1000人だったが、平成27年は4100人でした。


年齢別ではまず負傷者としての高齢者は、年齢が高いほど負傷する割合が低いという、一般常識とは逆の結果になっている。

高齢者は歩くのが遅くとっさに避けれないので被害にあう確率が高いと考えるが、実際には正反対だった。

これは統計の分母が「外を歩いている高齢者」ではなく高齢者全体の人数なので、高齢者ほど外出しなくなるのが理由だと考えられる。

高齢者は外出しないので、負傷する割合も少ない
無題1
(警察庁交通局 平成27年における交通事故の発生状況)より引用

高齢者は運転しないので事故を起こす割合も少ない
無題2

(警察庁交通局 平成27年における交通事故の発生状況)より引用



ただの警察のキャンペーン

外を歩いている高齢者の人数、あるいは外出する時間まで調査しないと、高齢者が負傷しやすいかは分からない。

次に運転者としての高齢者も、意外な事に30代や40代と変わらず、10代や20代より事故率が少なかった。

この種明かしも恐らく、分母を「高齢者の免許保有者数」にしているので、実際に運転している人数が少ないからだと考えられる。


60代から80代らしい運転者も見かけるが、50代や40代の運転者と比べると、かなり少ない印象を受けます。

高齢者が運転する割合や1週間に運転する時間を調べて、運転時間当たりの事故率が分かったら、まったく違う数字になるでしょう。

例えば高齢者は40代の半分しか運転していないのに、事故率が同じだとしたら、運転時間当たりの本当の事故率は2倍だった事になります。


高齢者が事故を起こす確率は40代より多いと考えられるが、それでも「高齢者の事故は毎年減少している」のが事実です。

ではテレビなどでよくやっている「高齢者事故が激増している」という報道は何なんだという疑問が沸きます。

報道によると高齢事故報道は警察のキャンペーンで、「高齢者の事故を強調することで注意を促している」のだそうです。


思い起こすのは数年前に大騒ぎした「少年犯罪の激増」で、この時自分で警視庁や警察のデータを確認したところ、増加どころか少年犯罪は減少していました。

これも今考えると「少年犯罪を強調することで注意を促す」類の警察キャンペーンだった疑いが強いです。

「少年の凶悪犯罪は増えている」という意見があるが、調べた限りでは少年の凶悪事件も減少していました。


高齢者の事故はけっこう多いし、危ないのは事実だが「増えている」というのは明らかな嘘で、実際には減少しています。

そしてこの高齢者事故キャンペーンは自動車メーカーにとっては「自動ブレーキ」という安全装置を売るのに好都合です。

うがった見方をすればメーカーに天下りしたい警察官僚が、自動ブレーキの良さを宣伝する為に高齢者事故を強調したとも取れる。


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