アメリカはブロック主義とグローバル主義を交互に繰り返してきた
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トランプが入国停止の米大統領令

トランプ米大統領は2017年1月27日、中東やアフリカ7か国からの入国と、すべての難民受け入れを停止する大統領令に署名しました。

目的は対テロ対策を強化するためで、強い入国規制を実施する必要があるという、従来の主張を実行に移しました。

大統領令は即日実行に移され、7か国の国籍を持つ人や難民希望者(政府が認定して難民になる)はアメリカに入れなくなりました。

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だが事前の予告や調整がなかったことで混乱し、米各地で混乱し反発を招いています。

永住権やビザ(渡航許可証)を取得している人も空港などで入国を拒否されていて、3日間で200人以上に達している。

民主党のオバマ前大統領らや共和党からも批判が出ている事を受けて、「永住者を例外にする」と少し緩和する姿勢を見せている。


イランとアメリカは国交がないが、イラン政府はスイス大使館を通じて、差別的だと抗議しました。

欧州各国からも反発が出ていて、EUで最も(唯一?)難民受け入れに積極的なドイツのメルケル首相はツイッターで批判しました。

ドイツでは女性数千人がイスラム難民から暴行されたり、難民と右派の対立、犯罪が多発しているが犯罪者を強制送還していない。


トランプ大統領は以前からドイツの難民受け入れを「重大な間違いを犯した」とやはりツイッターで批判していました。

ドイツでは既に住民の2割以上を外国からの移民が占めていて、このままでは「ドイツ民族」は少数人種になります。

アメリカでも大都市で白人が少数になり、特にNYなど国際化した都市ほど白人比率が低下している。

「白人の男性」が大統領選で苦戦を続けているのも、白人以外の人たちが警戒して投票しないからだと言われている。



入国禁止は妥当か横暴か

大統領令は全ての国からの難民希望者入国を120日間停止するとなっており、4ヶ月間の一時的措置となっている。

入国禁止になった7カ国はシリア、イラン、イラク、スーダン、リビア、ソマリア、イエメンのいわゆるイスラムテロ国家だった。

テロリストの産地からの入国を禁止したのだが、人権派や自由主義の人たちは人権侵害だと強く批判をしている。


これらの国から出国したテロリストは実際に世界各地で事件を起こしているが、擁護派が言うように「全ての人がテロを起こしている訳ではない」のも事実です。

2001年にはブッシュ大統領が就任した後の、入国警備が手薄になった時期を突かれて9.11テロが発生しました。

この時アメリカ人や米メディアは「ブッシュが入国規制を怠った」と激しく非難したが、今度は逆の事で非難している。


一部のテロリストを防止する為に全体を規制するべきか、それとも多くの人の権利を優先させて、テロリストを自由にするべきかという問題です。

一人ひとりの顔に「私はテロリストです」などと書いてあれば区別できるが、現実には誰がテロリストなのか全く分からない。

日本政府はトランプに言われなくても厳しい入国規制を行い、これらの国の人々は最初から入国しないようにしている。


「日本は難民やイスラム教徒を受け入れろ」と欧米諸国や国連で槍玉に挙げられるのが恒例で、安倍首相は今回は黙っている。

アメリカでは誰でも移民を受け入れるという憲法に違反しているという憲法議論が起き、大統領を提訴する動きも出ている。

だが第二次大戦前後の日系移民を考えても、実際には受け入れる移民をアメリカは常に選別してきました。



ブロック経済はアメリカに有益か

また国際法上も規制された7カ国はアメリカと国交がなかったり、アメリカからの入国を規制しているので、相互主義の点から違法とはいえない。

イランはアメリカ人を受け入れていないのに、アメリカだけがイラン人を受け入れなくてはならないというのは、おかしな話です。

トランプ大統領は今までアメリカが摂ってきたグローバル主義よりも、ブロック主義に向かっていると言われている。


アメリカは自由経済で発展していたが、それも場合によりけりで何度もブロック経済をやった事がある。

アメリカは1920年代にバブル経済になり世界一の経済大国になったが、日本がバブル崩壊したように1929年に大恐慌を引き起こしました。

するとアメリカは自分が大恐慌を引き起こしておいて、自国経済を守るためと言ってブロック経済を初め、日独伊が特に打撃を受けた。


排除された3カ国は徒党を組んでアメリカを倒す事にし、第二次大戦が発生し、アメリカが勝利して世界の超大国になった。

この教訓をアメリカ人から見ると「ブロック経済をやったからアメリカは超大国になれた」とも受け取れます。

その後ソ連がアメリカに変わるリーダーになろうとし、またアメリカはブロック経済でソ連を排除しました。


40年におよぶ経済封鎖の結果、1991年にソ連は崩壊し、アメリカは「唯一の超大国」になりまた大成功しました。

つまりアメリカにとってブロック経済やブロック主義は、敵対する国を倒す効果的な手段の一つです。

自由主義を掲げるオバマ大統領もロシアを経済制裁で封鎖しようとしたし、アメリカは中国を次の標的に定める可能性が高い。


今回の騒動は新たな経済ブロックや軍事ブロックの時代の、始まりに過ぎないかも知れない。

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