日米とも株式時価総額がGDPを超えている(図はアメリカ)
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引用:(投資の科学的思考)http://investortrader.info/wp-content/uploads/2016/09/419bb581eeba14ec33a6a866d1a49d43.png


株価は歴史的に高すぎる

米新大統領に就任したトランプの思い切った政策で日米の株価や為替などが乱高下しています。

すると経済評論家やエコノミスト、アナリスト、銀行マンや証券マンなどが一斉に騒ぎ始めます。

今後の株価はどうとか、日米貿易摩擦とか、テレビやネットで経済や投資の解説をします。

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こうした金融業界人達は商品を売って儲かるので、業界の回し者と言って差し支えないです。

不動産業界の人が常に「今が買い時ですよ」と言いふらしているのと同じで、信憑性に欠ける。

「トランプで乱高下しているからトランプが悪い」ように見えるが、実はあらゆる相場がバブルになっていたのでした。


トランプが大統領選で勝つ何年も前から、NY株は過去最高値を更新し続け、アメリカは永遠に成長するなどと言っていました。

アベノミクスも限界という割には日経平均は約2万円、奇しくもNYダウ平均も2万ドルまで到達していました。

日経平均の最高値は3万8千円だったのだからまだ安いのですが、発行総数が増えたので時価総額はバブル期に近づいています。


日経平均の時価総額は573兆円、東証全体の時価総額は大和証券の資料では約580兆円に達しています。

日本の経済規模(GDP)は500兆円だったが先日会計基準が改定されて532兆円になりました。

経済規模が500兆か532兆円の国で株式時価総額が580兆円は、かなり高値圏だと言えます。



暴落してから買う

日経平均3万8千円だった1990年の国内総生産(名目GDP)は約450兆円で時価総額は590兆円だったとされています。

本来の価値がGDPと同額で適正とすると、当時の日本の株価は3割も割高だったことになります。

現在は新基準GDP532兆円に対して時価総額は580兆円なので、本来の価値より1割ほど割高だという事になります。


GDPとその国の株式時価総額は一致するべきだという説を提唱したのは投資家のバフェットで、ただの仮説に過ぎない。

だがアメリカの株価とGDPの長期グラフを重ねると一目瞭然で、GDPより大幅に高くなると暴落が起きています。

この理論が成立するのは日米など一部の先進国だけで、新興国や更新国では一致していない。


アメリカの2016年GDPは約18兆ドルで、時価総額は年末に22兆ドルだったので、12%ほど高すぎる。

高すぎるからすぐ暴落する訳ではなく、GDPよりも2割とか3割高くなってもおかしくないが完全なバブル状態です。

投資の基本は買い物と同じで「安いときに買う」のがベストで、テクニックや銘柄選びはほとんど勝敗に影響しないと言われています。


株価と並ぶもう一つの投資要素である為替(ドル円レート)についても、1ドル100円を大幅に上回り、2015年には125円をつけました。

2000年代の小泉景気の時、2002年の円最安値が135円、2005年に101円の円高なり、2007年に124円をつけました。

小泉景気の最中ですら、ドル円は大きく乱高下していたのが分かります。


現在の1ドル110円は2000年ごろの1ドル140円に匹敵する円安
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引用:FP資料館http://fp-user.com/wp-content/uploads/2017/01/4322195cbcb6251dd4447fd287a5c868.jpg



為替レートの錯覚

2008年にリーマンショックで100円を割り、2009年に90円を割り、2011年に80円を割り込んで9月に1ドル76円をつけました。

ちなみに明治時代は1ドル=1円だったので、まだまだ円高が進行する余裕は100倍くらいあります。

1950年代に1ドル360円だったのが、時間の経過と共に円高になっていて、今後も乱高下しながら円高が進行するでしょう。


すると2015年の1ドル125円はいかにも円安が進みすぎていて、円安だけが一方的に続いた例は最近50年くらいは在りませんでした。

現在の1ドル110円以上はかなりの円安で、日銀によると1ドル100円以下が適正になっています。

日銀が公表しているデータに「実効為替レート」があり、円の価値が現在どの水準か知る事ができます。


現在の実効為替レートは76で、1ドル80円だった2010年が100、小泉景気の2000年代には100を上回っていました。

つまり1ドル110円台は2000年代の1ドル130円よりも円安で、1ドル90円くらいで適正になります。

こうなる理由は日本のデフレと米国のインフレで、米国が日本より物価が上がると、基準点が移動します。


アメリカの物価が10%上がると、同じ1ドル100円のレートなら、10%円安になったのと同じになります。

だから現在の1ドル110円は、昔の130円や150円に匹敵するような円安で、これ以上円安になる可能性が低いのです。

株と為替の両方が高すぎる水準なので、今は投資をするには不向きで、銀行預金にでもしておいた方が良いです。


もし株価が下落して円高が進んだら、土地の値段などあらゆる相場も、連動して下落するでしょう。

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