地方のアパートでは大家がリベートを受け取って高いガス会社に決めている
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プロパンガスの料金

同じガスなのにプロパンガスの料金は都市ガスより高く、アパートではさらに高い料金が設定されています。

例えばあまり自炊せず風呂に入るだけだったとしても、都市ガスでは3500円だった人がプロパンで7,000円という場合もあります。

ちょっと田舎に引っ越しただけでガス代が2倍違うのは当たり前で、多くの人が言われた通りに支払っています。

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電気料金については原発事故や太陽光発電で大問題になったが、基本的に田舎でも都会でも同じです。

使用条件によって違うが同じように電気を使用して北海道では約8100円、沖縄は約7900円、北陸は約6600円だそうです。

安いところと高いところは2割違うが、沖縄は離島だし北海道は人口密度が低いので、電線を引くにも一戸辺りのコストが掛かっています。


むしろ国の規制によって北海道と特に沖縄は電気料金を安くしていて、自由化したら沖縄の電気は数倍になるとも言われています。

対して都市ガス料金はというと、情報サイトによると群馬県は20立方m使用で5,080円、北海道は7860円でした。

同じ量のガスを使用して料金は1.5倍の差があり、電気料金の2割よりも差が大きいのが分かります。


プロパンガスはというと、別の情報サイトによると20立方m使用で最も安いのは、神奈川県の平均が約1万1500円でした。

最も高いのはやっぱり北海道の約1万6300円で、神奈川の4割近く高い。

群馬県の都市ガスと北海道のプロパンガスは3倍以上違うが、なぜプロパンガスはこんなにも高いのだろうか。



自由競争の罪

電気料金の論争で電力会社を自由化するべきだという議論があったが、とっくに自由化されているのがプロパンガス業界で、政府が統制していないのです。

自由化は業者同士が値下げ競争をすると安くなりますが、競争がなかったり談合すると逆に高くなります。

ガス会社の多くは地域ごとに住み分けしていて、設備も必要なことから競争がありません。


例えば医薬品や治療費は政府が統制して安く抑えているが、自由化したら必ず値上がりします。

どの病院を選ぶか、どんな治療を受けるかは医師や病院が決めることで、殆どの場合患者に選択権がないからです。

ガス会社も病院と同じで、その地域に一社しかなければそこに依頼するしか仕方がありません。


プロパンガスが高い理由ですが、都市ガスは「ガスを売っている」のに対し、プロパンは家庭のボンベを交換するサービスを提供しています。

都市ガスはガス課などの役場が統制しているので値上げさせませんが、プロパンは自由競争なので価格が自由です。

競合する会社がなければ競争は起きないので、大抵は一社が独占したり数社で談合して価格を決めています。



アパートの高すぎるガス料金

さらにアパートやマンションでは業者を決めるのは大家か管理会社であり、ガス代を支払うのは入居者なので自分には関係ありません。

酷い大家だとプロパン会社からリベートを受け取っていて、わざと高すぎるガス料金で契約させて、見返りを受け取っています。

むしろ田舎ではこれが普通で、大家の収入源の一つにもなっている。


「プロパンガス料金消費者協会」という団体によるとプロパンガスの料金は適正化すると都市ガスと変わらなくなるそうです。

つまりプロパンガスが高い本当の理由は、政府の統制がないのを良い事に、業者がぼったくっているだけなのです。

ふざけるなと言いたくなる状況ですが、不思議とこれを問題視する人は居ないし、選挙の争点にもなりません。


全国殆ど一律の電気料金で大騒ぎするのに、3倍の格差があるガス代が問題にならないのが不思議です。

ガスは自由化ではなく電気のように統制して全国一律価格にするのが望ましく、やってできない事はないのです。

では現在アパートなどに住んでいて非常に高い料金の場合、言いなりに払うしかないのかというと、交渉によって安くする事ができます。


先ほど書いた「プロパンガス料金消費者センター(協会)」に連絡すると、安いガス会社を教えてくれるので、大家にガス代を安くするよう要求します。

一戸建て住宅でもサービス可能な範囲でもっと安いプロパンガス会社があるか探す努力は必要です。

プロパンガス自由化はエネルギー政策の中でも大失敗だが、誰も文句を言わないので改善されません。


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