資産ゼロ世帯が増加し、富裕層が富を独占している
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引用:https://i2.wp.com/editor.fem.jp/blog/wp-content/uploads/2016/11/c8417b983a60689c6225600aa162da25.jpg


金融資産が増えて貧困者が増加

2017年3月に日銀は、2016年末の個人金融資産残高が1800兆円になったと発表しました。

前年より17兆円増えて過去最高を更新し、日本の金満ぶりや金余りぶりは際立っています。

にも関わらず日本では貧困家庭が激増していて、国の借金も増加しているのはどういう事なのだろうか。
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個人資産が増加したのに貧困家庭が激増しているのは、資産が富裕層だけに偏っていて、中流以下は減少したのを示している。

ありていに言えば8割の人はお金が減り、そのお金が1割の富裕層に移動したのでした。

過去20年くらい日本の実質賃金は低下しまくり、「しぬまで働け!」と社長が怒鳴るような企業が急成長しました。


80年代の日本企業は終身雇用や毎年給料を上げるのを理想としていたが、阪神大震災あたりから突然従業員を「モノ」扱いし始めた。

労働者の給料は毎年下がり、リストラで失業者が増え、一流企業は「追い出し部屋」を作って社員が辞めるように仕向けた。

その一方で資産は一部の人に偏り、「ヒルズ族」のようなIT事業者や既に資産を持っていた人などが、労働ではなく資産運用でお金を増やした。


低賃金のアジアとの国際競争にさらされた結果、「労働」の価値は地に落ちてしまい、お父さんが過労死するまで働いても家族を養えない国になりました。

これをカジノ資本主義とかパチンコ経済と言い、「労働」なんかよりパチンコ(資産運用)した方が稼げるようになった。

貯まりに貯まった金融資産1800兆円は労働者や国民のためには1円たりとも使われず、再び資産運用でお金を増やす事に投資されています。



金融資産が増えたのに国の借金が増加

ところで個人資産が1800兆円もあるのに、どうして国の借金は増えまくり1040兆円にもなっているのか、とても不思議だと思います。

国の借金は債務で、個人資産は債券、つまり国の借金の分はそっくり誰かの資産になるのが資本主義の仕組みです。

誰かが100億円の資産を持っているとして、分かりやすくすべて国債で保有しているとしたら、国の借金100億円が彼の資産なのです。


生保や銀行や証券会社も間接的に国債を買っているので、それらにお金を預けている個人も、国の借金を資産にしています。

国の借金が増えれば増えるほど、個人資産は増え続けるわけで、日本だけでなく世界的な傾向です。

アメリカや中国、欧州でも富裕層の個人資産は増え続けていて、やっぱり国の借金も増え続けています。


中国でも国が個人から借金した結果、個人資産が増える現象が起きていて、ぶっちゃければその国の借金の大きさ=その国の資産の大きさです。

内閣府は2015年末時点で日本の国富が3290兆円だったと先日発表しましたが、「国富」というまた分からない言葉が登場しました。

国富は国(政府と民間すべて)の資産から借金を引いた金額で、日本そのものを売り払ったら正味これだけ残る金額です。


国の借金が1040兆円で国富が3290兆円なんだからさっさと払えば良いように思いますが、政府の資産ではないので売れないのです。

日本の国民資産総額は1京219兆円、負債残高は6928兆円なのだが、政府の税収が少ないために公的債務は増えています。

これを増税で税収を増やそうというのが消費税だが、知ってのとおり消費税は低所得者ほど高税率、富裕層は事実上非課税なので、何の効果も上がっていません。


富裕層は資産を「消費」なんかせず資産運用で増やし続けるので、消費税では富裕層の資産を国は回収できません。

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