2017年2月に連続発射したムスダン、米軍と自衛隊は事前に察知できなかった
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引用:https://assets.bwbx.io/images/users/iqjWHBFdfxIU/ieSXDF6WvFuk/v2/620x413.jpg


北の弾道ミサイルが日本近海に着弾

北朝鮮の弾道ミサイル開発が急速に進歩し、最終段階を迎えつつあると言われる中で、事態は急速に動こうとしています。

20017年3月6日に北朝鮮が発射したミサイルは、当初秋田沖300kmほどの沖合いに着弾したと発表されました。

だがその後実際には秋田沖約250kmの他に、能登半島沖約200kmの海上にも着弾していたのが分かった。
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中距離弾道ミサイルのノドンやムスダンは弾頭を搭載して最大射程1000km以上と言われているので、200kmは誤差の範囲と言える。

果たして今回のミサイルが海上ではなく本当に能登空港や輪島の自衛隊レーダーに着弾予定だったら、迎撃できていたのだろうか。

着弾直前で迎撃するパトリオットPAC3は東京・市谷、東京・朝霞、千葉・習志野、沖縄・嘉手納、北海道・千歳など全国6つの高射群が配備されている。


6つの高射群には18の高射隊に2基ずつのPAC3が配備され、合計36基が18ヵ所に展開されています。

配備場所が公開されている場合もあるし、公開されていない場合もあるが、能登半島には日本海を警戒する航空自衛隊のレーダー基地が存在しています。

輪島のレーダーサイトによって日本海を飛行する航空機や弾道ミサイルを捉え、小松基地からスクランブル発進する重要な機能を担っている。


北朝鮮のミサイルが輪島レーダーサイトを「破壊できる」事を示したのは一目瞭然で、秋田沖に着弾したミサイルも東北のレーダーや三沢基地を「破壊できる」アピールでしょう。

PAC3は射程、射高とも15から20kmとされ、実用的な迎撃範囲は10kmほどでしかありません。

これだと基地周辺かせいぜい周辺10kmしか守れず、配備された場所以外に着弾したら、まったく役に立たないのが分かります。



現有自衛隊だけでノドン迎撃は困難

もう一つ日本にはイージス艦に搭載されているSM-3ブロック1Aがあり、射程約1000kmで射高約500kmと推測されています。

だが1000km離れた場所を高度500kmで弾道ミサイルが通過して、迎撃できるのかは甚だ疑問です。

もしかしたらイージス艦の真上では射高約500kmでも、1000km離れた場所では実際には迎撃できない可能性もあります。


すると本当に弾道ミサイルを迎撃可能なのは半分の射程約500kmかも知れず、日本列島の長さが3000kmなので隙間無く守るには3隻のイージス艦が必要になります。

推測どおり射程約1000kmだったら3000kmを守るのに2隻のイージス艦で足りるのだが、テストでの迎撃成功率は8割程度で100%ではない。

テストでは事前に発射場所と着弾場所、発射時間や高度・コースも分かっているのに対し、北朝鮮は突然打ってくるので条件が全く違う。


日本のイージス艦は4隻でこのうち2隻は港で整備や待機するので残りは2隻、ミサイル護衛艦としての任務があるので常時日本海に2隻が張り付いている訳ではない。

このように考えると北朝鮮が予告無しに発射する弾道ミサイルを、現有のイージス艦で迎撃するのは困難で、おそらく不可能でしょう。

今の2倍の8隻のイージス艦を保有するか、米第7艦隊のイージス艦とも協力すれば、24時間態勢でミサイル迎撃に備えるのが可能かも知れません。



イージス艦からSM-3が発射される日

海上自衛隊のイージス艦はSM-3ブロック2Aに更新を予定していて、射程・射高とも現在の2倍になるとされています。

すると理論上は日本海に1隻か2隻のイージス艦を常駐させるだけで、日本の大半を防衛できる事になる。

さらに韓国に配備されるサードミサイルはPAC3より射程が長く、日本も導入を予定しています。


緊張が高まる中で日米韓3カ国は3月14日から2日間に渡って、弾道ミサイル防衛の合同訓練を行いました。

訓練には3隻のイージス艦が参加し、北朝鮮が発射した弾道ミサイルを迎撃する訓練を実施したと思われます。

韓国が配備を決定したTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)の韓国搬入も行われ、北朝鮮と中国は激しく抗議をしていました。


今までにミサイル防衛システムが弾道ミサイルを撃墜したり、撃墜のために発射した事は一度もなく、(ロケット弾はある)本当に迎撃できるのか疑問をもたれている。

理想的な条件で実施されたテストと実戦は違うので、本当に有効なのを証明するには、実際にノドンを迎撃するしかない。

日本がミサイル防衛に参加したのは2003年12月、SM-3ブロック1ミサイルが初めて米軍艦に搭載されたのは2004年10月でそれぞれ12年以上経過した。

ミサイル防衛が本当に機能するのか、それを証明する最初の弾道ミサイル迎撃が、いつ起きても不思議ではなくなった。

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