「ななつ星」のDXスイートルーム
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引用:http://www.cruisetrain-sevenstars.jp/_common/img/dx_sweet_1.jpg


豪華列車はすべて赤字だった

JRに豪華列車が続々と誕生し、数十万円の料金でも予約申し込みが殺到しているという。

始まりは2013年にJR九州が開始した「ななつ星in九州」で、発売と同時に売り切れる状態が続いています。

ところが実は「ななつ星」は運行開始からずっと赤字で、満室を続けても利益を出すのが難しい列車です。
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「ななつ星」は定員28人で1泊2日で15万円から3泊4日の95万円まで、募集は1年に2回だけでそれぞれ11回運行します。

1年間の運行回数は22回で、1年間満室で運行した場合の売り上げは約5億円になると言われています。

「ななつ星」の車両製作費は30億円で、行程には列車から降りて宿泊したり観光する費用も含まれています。


高額料金に相応しい一流の料理人や一流音楽家が乗車し、乗客を緊急輸送するためのバスが、平行して走っているそうです。

山手線なら乗客を放置してもいいが、サービス費用やスタッフの人件費など、余計なコストが際限なく掛かります。

よっていくら乗客が増えてもその分コストも増加し、むしろ乗客数が少ないほうが損失は少なく済むでしょう。


同じ構造は各JRが運行しているSL(蒸気機関車)にも当てはまり、維持費と運行費がかさむので、乗客が何人乗っても必ず赤字です。

JRが赤字列車を走らせる理由は宣伝効果を狙ったもので、イメージアップやブランド力強化などの狙いもある。

トヨタが1円にもならないF1やWRC挑戦を続けるのに似ている、と言えなくもないかもしれない。



JR各社の豪華列車ブーム

「ななつ星」乗客の平均年齢は60台で、外国人が2割を占め、引退した富裕層が大半を占めている。

JR東日本は2017年5月1日から「TRAIN SUITE 四季島」を運行開始する事にしていて、構成は「ななつ星」に似通っている。

内装の豪華さから車両制作費は20億円以上と推測され、1人32万円から95万円となっています。


第一回の募集が13回運行分なので、年間では26回程度と予想され、最も長い行程では北海道まで3泊4日になる。

「ななつ星」の例から考えて満室になっても赤字の筈で、運行本数を増やしても儲かることはない。

JR西日本はさらに高額な豪華列車「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」を6月1日から運行開始します。


瑞風は1人あたり27万円から125万円で、1両全てを使うスイートルームが存在し、定員は30名程度となっている。

JR各社は近年鉄道オタク向けのイベントを連発していたが、マニアが暴徒化して一般客が被害を受けたり、迷惑行為がエスカレートしている。

たしかに話題になり宣伝にはなるものの、「鉄オタ」は有り難い客ではなく、どちらかと言えば来て欲しくない。


そこへ行くと豪華列車の乗客は客層が良く、線路内を歩き回るオタクより、たとえ赤字でも歓迎すべき客という事になる。

一般人には高すぎる料金だが、一流ホテルには1泊100万円や300万円の部屋があるので、富裕層はむしろ安いと感じるかもしれない。

昔の寝台列車は旅館代を節約するために、列車内で寝るもので貧乏旅行の代名詞だったが、今ではまったく逆の豪華旅行になった。

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