公試に出港するジェラルド・R・フォード
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引用:https://localtvwtkr.files.wordpress.com/2017/04/170414-n-kl846-0033.jpg?quality=85&strip=all&w=2000



米新型空母ジェラルド・R・フォード

北朝鮮周辺に米原子力空母が展開して注目されているが、アメリカでは40年ぶりに新型空母が就航しようとしている。

ジェラルド・R・フォード級航空母艦は、半世紀に渡ってアメリカの主力空母だったニミッツ級に代わる次世代空母として設計された。

外見も大きさも殆ど変わっていない印象を受けるが、50年間の技術の進歩を取り入れている。
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第二次大戦以降、空母は戦艦に代わる海の王者で、強力な空母を多数持っている国が支配者になった。

2000年代以降になって空母の存在を脅かす存在が現われて、巨大空母といえども自由に活動できなくなりました。

一つ目の脅威は潜水艦で、無音航行している潜水艦を水上艦や航空機が発見するのは、非常に難しいといわれている。


二つ目のより大きな脅威はミサイルで、今では空母艦載機より航続距離が長い巡航ミサイルが存在している。

つまり空母艦載機が攻撃可能な距離に接近すると、敵の駆逐艦も巡航ミサイルや対艦ミサイルで空母を攻撃可能になるかも知れない。

この状態はかつては考えられなかったことで、敵艦や地上から500キロ以内に接近するのは大きなリスクが伴うようになった。



ミサイルによって追いやられる空母

アメリカやロシアの地上攻撃型巡航ミサイルの射程は2000kmから3000kmもあり、どんな戦闘機の行動半径よりも長い。

対艦ミサイルの射程はこれに比べると200kmから300kmで10分の1にすぎないが、対艦ミサイルは直線飛行せず海上で敵艦を探し回る。

標的の水上艦は移動しているので、対艦ミサイルも敵艦を求めて海域を探し回る。


もし対艦ミサイルに直線飛行だけさせたら、何倍もの距離を飛行できるでしょう。

さらに厄介なのは射程距離が伸びている対空ミサイルの脅威で、ロシアのS-400は400km、S-500は500kmの射程を持っている。

400kmや500kmの距離での命中率は低いにしても、米空母艦載機はその範囲内で活動できなくなる。


敵の勢力下にある陸地や敵の軍艦から300km以内に接近すると、ミサイルの雨あられを食らう危険性が高い。

F/A-18戦闘機の作戦行動半径は約800km台なのでまだゆとりはあるが、敵の航空機から対艦ミサイルが発射されれば、危険な状況になる。

新型のジェラルド・R・フォード級空母ではステルス化が図られて敵のレーダーで発見され難いが、全長333mの巨体が隠れる訳ではない。



空母は陳腐化するか

今後ミサイルがさらに遠距離から飛来するようになると、空母が敵に接近するのはさらに困難になる。

電磁式カタパルトなどによって短時間での離着艦が可能になったり、多機能レーダーなども装備されている。

兵器の塔裁量は従来の2倍で、必要人員は3分の2になり、より長期間、より多くの攻撃任務をこなす事ができる。


ミサイルの到達距離が拡大するのに比例して、空母が活動できる範囲は縮小しているので、いずれ活動の場がなくなってしまう未来も起こりえる。

ステルス機や無人機、ミサイルの長距離高性能化によって、ある日空母は陳腐化してしまうのかも知れない。

太平洋や大西洋、インド洋の全域に対艦ミサイルが届くようになったら、空母が王者で居られるかは疑問です。

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