自衛隊が配備しているJ/FPS-5レーダー
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引用:南国交通株式会社http://nangoku-kotsu.com/cms/wp-content/uploads/5.jpg


早期警戒衛星が発射を捕らえる

2017年5月14日早朝に北朝鮮は今年何度目かの弾道ミサイル発射を行い、ロシア方面に飛行しました。

報道によると日本海のかなりロシア寄り、ウラジオストックの陸地から100キロ以内の海面に落下ししました。

日本周辺では日米のイージス艦20隻近くが迎撃のために待ち構えていたが、地図を見ると守備範囲から外れていました。

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4月以降の北のミサイル発射は、イージス艦に迎撃されないように、守備範囲を避けるコースに撃っています。

イージス艦は日本列島に飛来するミサイルを迎撃するよう配置しているので、迎撃できないという事は日本には着弾しない事でもあります。

ところで北朝鮮が弾道ミサイルを発射すると、大抵は韓国軍が「北がミサイルを発射した」と発表し、米軍が追認する発表をします。


韓国軍や米軍がどうして発射してすぐ探知できるのかは、弾道ミサイルの探知技術に掛かっています。

軍事機密で手順や数値などは公開しない事が多いが、米軍の軍事衛星と軍事レーダーに依存している。

まず発射の第一報を知らせるのは米軍の早期警戒衛星で、世界で唯一米国だけが組織的に運用しています。


アメリカは軌道上を3基から5基の早期警戒衛星が周回し、地球上の全ての地点を10秒に一度サーチしています。

貴方やわたしの住所も10秒ごとに、弾道ミサイルを発射していないか赤外線を探知しています。

ミサイルが発射されると熱を発するので、弾道ミサイルと特徴が一致する熱源を米本土で分析し、瞬時に弾道ミサイルだと判断します。



Xバンドレーダー

だが発射された弾道ミサイルはマッハ4からマッハ20もの高速で飛行するので、早期警戒衛星で追尾することはできなくなります。

そこで出番になるのは「Xバンドレーダー」でXバンドという特殊な帯域の電波で、超遠距離まで探知できるレーダーシステムです。

Xバンドレーダーには多くの種類があり、米軍が運用しているものは1,000kmまたは4000kmの探知距離を持っている。


ミサイル防衛で話題のイージス艦のレーダーは約600kmとされているので、イージス艦の6倍以上の探知距離になる。

おそらく1,000kmのほうは距離が短い代わりに精度が高く、4000kmの方は精度がそこそこの変わりに探知距離が長い。

米軍のXバンドレーダーは日本の丹後半島とつがる市に配備されていると言われています。


在韓米軍も韓国に配備していて、朝鮮半島と日本列島の2段構えで北朝鮮を監視し、沖縄やグアムにも配備計画が存在する。

日本の自衛隊も自前でXバンドレーダーを4基配備しているが、短距離が短い代わりに精度が高いタイプで、米軍レーダーを補完していると言われている。

自衛隊のJ/FPS-5レーダーも1,000km程度探知できるとされているが、情報は非公開なので良く分かっていません。


米軍の超長距離レーダーは天候の影響を受けるなど問題があり、日本のは距離が短いが全天候型で精度も高いと言われている。


5月14日に発射された弾道ミサイルは、ミサイル防衛網を避けるコースを飛行した
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引用:信毎Web http://www.shinmai.co.jp/news/world/photo/PN2017051401001188.-.-.CI0003.jpg



ミサイル防衛の穴は韓国

Xバンドレーダー波は直線にしか進まないので、地球の影に入ったもの、つまり水平線の下側は探知できません。

このため早期警戒衛星で弾道ミサイル発射を探知し、水平線や地平線上に出たらXバンドレーダーで追尾します。

数百キロ以内まで接近すると、イージス艦などのレーダーでも探知可能になるが、情報が上手く伝わらないと迎撃は困難です。


このため日米韓がミサイル情報を共有しようと話し合ったが、韓国はいつものようにゴネて「日本が従軍慰安婦に賠償しないなら情報を渡さない」と言ってきました。

そこで日本は2016年12月に日韓慰安婦合意で基金を作ったが、韓国の新政権は合意を反故にすると言って来ています。

こうコロコロ変わられたのでは、韓国から情報をもらわず、日米だけで迎撃するしかない気がします。


日本も自前の早期警戒衛星を保有する計画があるので、おそらく情報収集衛星配備が完了したら、次が早期警戒衛星なのでしょう。

アメリカにとっては北朝鮮のミサイルを太平洋の向こう側で撃墜したいが、日本列島が良い具合に防護壁のような形になっている。

だから米国は日本のミサイル防衛に協力し、双方が補完しあう事ができる。

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