サウジアラビア資金をソフトバンクが運用する
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ソフトバンク10兆円ファンドが出来た経緯

ソフトバンクが10兆円ファンドを創設し、ITの技術革新に投資する事になりました。

この話が持ち上がったのは2016年にSBの「次期社長」アローラ氏が解任された後で、意見の対立があったのかも知れません。

さらに遡ると世界原油価格の下落やアメリカのエネルギー政策、イスラム国や中国、9.11も関係していました。

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順を追って説明するとまず中国の経済成長で石油資源が不足し、2008年に1バレル147ドルに高騰しました。

この頃アメリカで開発された技術がシェールガス、シェールオイルで、従来採掘できなかった原油を採掘可能になりました。

すると北京オリンピックが終わり中国経済の成長が止まったのもあり、原油価格は2016年2月に1バレル26ドルに下落しました。


この頃は1バレル10ドルを割ると真剣に議論されていて、世界のほとんどの原油採掘が赤字になり、産油国経済が急速に悪化しました。

1ドル30ドル以下だとサウジは数年で経済破綻すると言われていて、原油以外の産業は育っていません。

この頃アメリカはイスラム国と対立し有志同盟を結成して滅ぼそうとしたが、サウジはこれに参加していません。


サウジアラビアはアメリカの同盟国だが宗教はイスラム教スンニ派、イスラム国もスンニ派なのでサウジは何かというとイスラム国を庇う姿勢を見せます。

スンニ派はイスラム教の9割を占める大勢力で、対してアメリカの有志同盟に参加したのはシーア派で、イスラム教の1割に過ぎない。

大乗仏教と小乗仏教の戦争みたいなもので、同じ宗派だからとイスラム国を庇っているサウジをアメリカは敵国と見なしました。



危機に陥ったサウジアラビア

同盟国だからさすがに空爆はしないが、シェールオイルを大量に輸出する事で原油価格を暴落させ、輸出国のサウジとロシアを締め上げました。

ロシアもまたウクライナ等を巡ってアメリカと対立しているので、両国に打撃を与えるのはアメリカにとって、一石二鳥でした。

サウジの原油採掘は国営石油会社のサウジアラムコが独占し、石油会社を王族が所有しているので、世界一の金持ち一家と言われています。


因みに中東の「王族」は世界大戦の混乱や石油発見で利権を手にした武装勢力の親玉で、砂漠を闊歩していた「どXぼう」みたいな人達の子孫です。

100年位前の先祖は世界大戦でどちらかに加勢したり、商人から通行料を巻き上げたり働き者でしたが、その子孫は労働を一切しません。

石油は勝手に噴出するし、石油採掘は低賃金労働者にやらせるので、産油国の公務員は一日4時間以下しか働かず、豪邸やヨットを所有しています。


富をもたらす石油価格が暴落し、将来は金にならなくなるという可能性に、さすがのお坊ちゃま達も驚愕しました。

何か金になる儲け話はないかと探したら、石油が売れなくなっても投資で食べていけば良いと、お坊ちゃまらしい事を考えました。

そういえば2000年代からの投資ブームで、「会社を辞めて投資家になる」人が多く居ましたが、彼らは現在どうしているのでしょうか?


投資の原資は国営石油会社サウジアラムコを株式会社にする事で、総額220兆円、1割を売却しただけで22兆円を捻出できます。

従ってソフトバンクファンドの10兆円と言っても、サウジアラムコの5%未満に過ぎません。

サウジアラビアの王族はライオンをペットにしたり高級車を集めて砂漠で暴走するのは得意だが、投資の専門家ではない。



拡大を続けないと負債を返済できない

宗教やビジネス上の対立から欧米の投資機関(ゴールドマンサックスなど)には任せたくない理由があったのだと考えられます。

そこで白羽の矢が立ったのが孫正義のソフトバンクで、サウジ側の要求と上手くタイミングがかみ合った。

孫正義は投資の専門家ではないが、アリババが無名だったとき最初の出資者になるなど、有名な成功例があった。


アメリカの電話会社スプリント買収、イギリスのIT企業アーム買収は、特に大きく報道されました。

孫正義はこれから世界のIT企業に投資するとしていて、IoTとAIで「全てが変わる」と言っています。

もっとも孫正義の投資が全て成功したわけではなく、例えばスプリントは現在も赤字経営で、巨額債務を抱えています。


2011年の福島原発事故のとき孫正義は「全てのエネルギーが自然エネルギーになる」と言って管直人首相と組んでメガソーラーを大量に建設した。

その後自然エネルギーは到底石油や原子力に替われないのが分かり、ブームは去り太陽光ビジネスは崩壊した。

ところがソフトバンクは最初から、経営責任や自然エネルギー自体への責任は負わず、政府と契約して売電利益だけを手にし、太陽光からはさっさと撤退しました。


孫正義にそそのかされてメガソーラーを建設した自治体や企業の中には「負の資産」になってしまった例があります。

だがソフトバンク自身は儲かったので、「騙された奴がバカなんだ」という事なのでしょう。

このように孫正義自身の人間性や、彼の事業には大きな疑問符が付くが、世界の人々は10兆円に群がってくるでしょう。


ソフトバンクは10兆円のうち3兆円を出資し、将来は4割程度の出資比率にして支配権を握る計画を建てている。

ソフトバンクの有利子負債は約15兆円に達し、この件でさらに増えるだろうが、孫正義は一向に気にしていない。

走り続けないと倒れる乗り物と同じで、ソフトバンクは拡大を続けないと負債を返済できない状況なのは事実です。

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