昔起業した独占企業は、新規参入者が現われないように潰している
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引用:http://blog.prtimes.co.jp/yamaguchi/wp-content/uploads/2013/03/1.MarkZuckerberg_jdlasica1.jpg



アメリカ起業ブームの緩やかな終焉

米新興企業といえばこの20年間成長の代名詞で、IBMやマイクロソフトから始まって、次々と成功を収めてきた。

だがそれもどうやら終わるらしいというのが、統計上の数字になって現われている。

マイクロソフトがまだ新興IT企業(とは言えないほど既に大きかったが)だった頃、米上場企業は7300社以上存在した。
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雨後の竹の子のように次から次に新興IT企業が地面から生えては、天高く伸びていった。

現在の米上場企業は3600社まで減少していて、差分の3800社は倒産や廃業、夜逃げや他社吸収されたらしい。

20年間の間にも多くの企業が現われては消えていったので、成功企業より失敗企業のほうが遥かに多かった。


日本の現在の上場企業数は約2400社(日本企業のみ)なので、それよりは多いが1.5倍しか違わない。

しかもアメリカで上場している企業にはアリババなど米国以外の企業を多く含んでいるので、実態は3600社よりかなり少ない。

新興企業や小型株だけで20年前と比較すると、さらにアメリカ起業ブームの衰退がはっきりしてくる。


20年前に新興企業を中心とした小型株は6500社も存在したが、現在は3000社程度にまで減少している。

奇妙なのはこのところの米株高で、上場企業数が激減したのに、ダウ平均は7900ドルから2万1000ドルに上昇した。

この動きは企業の寡占化がすすんだと考えると、うまく説明できる。



新興企業が寡占企業になった

1960年代から70年代前半のアメリカ自動車産業はビッグ3による寡占化が進み、ライバル不在で空前の好景気だった。

GMにとって最大の関心事はフォードを倒産させて独禁法違反議論を呼び起こさない事で、「どうやって車を売らないか」に苦心していた。

驚く事にアメリカの自動車メーカーは戦前から40年間も基本的に同じエンジンと車体でデザインや内装だけを変えて、新型車に見せかけていた。


70年代にはオイルショックが襲い、次いで日本車の猛攻撃で3社とも倒産しかけるのだが、60年代には独占と寡占を謳歌していた。

米IT企業もほとんど寡占が進んでいて、実は数年前から新たな企業など誕生していない。

それどころかインターネット検索はグーグルだけ、SNSはフェイスブックだけ、ネットショップはアマゾンだけなど、大半の業種は1社独占が進んでいる。


もはや学生起業家や新興IT企業が出る幕はなく、60年代の自動車産業と同じになっている。

そして寡占が進んだ産業は変化に弱く、日本のバブル崩壊や米自動車企業のように、状況が変わると総崩れになりやすい。

米国の上場企業数は1997年までは上昇したが、すぐに減り始め、2000年代は実際には淘汰と減少の時代だった。


ITブームに沸いて誰も気づかなかったが、9.11の頃すでにITブームは終焉に向かっていた。

現在株高を牽引している10社ほどの独占企業たちがコケたら、もうアメリカには新興企業など存在しないのです。

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