反米主義と犯罪撲滅がISを呼び寄せてしまった
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引用:http://image.thanhnien.vn/665/uploaded/chauyen/2017_05_25/marawi_icgf.jpg



ドゥテルテ大統領の憂鬱

フィリピンのドゥテルテ大統領は就任後1年が経過し、変わらず高支持率を得ているが、掲げた政策は破綻している。

目玉政策だった犯罪撲滅のため、数千人を裁判を経ず粛清したが、犯罪は撲滅できていない。

警察官に大きな権限を与えすぎた結果、営利目的で「警察署が」誘拐を働き、警察署に監禁していた事すらあった。
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現場の警察官が小遣い稼ぎに強盗を働いたり、大きな権限を悪用する例は、枚挙に暇がない。

それで犯罪組織は前よりおとなしくなったものの、今度はIS(イスラム国)がフィリピンで勢力を拡大した。

犯罪組織にもテリトリーがあるので、撲滅作戦によって犯罪の空白地帯が生じ、そこにISがもぐりこんだ。


日本警察の暴力団撲滅を見ても分かるが、山口組を潰しても日本の犯罪がゼロになったりはしない。

こっちの組織を潰すと空白地帯に別の組織が誕生し、それを潰すと愚連隊や暴走族が蔓延るという具合です。

組織を潰したらこんどは組織に属さない一匹狼の犯罪者が増えるのも、今まで警察が延々と繰り返してきた事でした。


ドゥテルテはダバオ市長時代に市内の組織を撲滅したが、それはおそらくダバオ市から出て行っただけでした。

フィリピン全土で撲滅作戦を展開しても、組織はフィリピンから居なくならないので、思うような結果が出ません。

ドゥテルテは反米路線が売りで、韓国人と同じで被害者意識の高いフィリピン人に大いに受けました。



アメリカ軍を追い出した結果は

だがそのせいでフィリピン駐在アメリカ軍は一部を除いて追放されてしまい、ISが侵入する絶好の機会を作りました。

1990年代にフィリピンは同じように反米政策でアメリカ軍を追放し、その結果南シナ海の島々を全て中国に奪われました。

20年後にまた同じ間違いを繰り返し、今度はよりによってISに便宜を図ってしまいました。


ミンダナオ島マラウィ市では数百人のIS兵士が街を占拠し、米軍の支援を受けながらフィリピン軍が掃討作戦をしている。

フィリピンの離島にはもともとイスラム教徒が存在し、反米運動や反フィリピン運動と結びついて過激化していた。

フィリピンはスペインの植民地になるまで統一国家が無かったので、現在でもフィリピンの一部ではないとして独立運動も続いている。


ここに目をつけたのがシリアやイラクでは追い詰められているISで、海を渡ってミンダナオ島で再起を図っている。

戦闘による双方の犠牲は数千人に及ぶと見られていて、ドゥテルテ流の逮捕や粛清はまったく効果が無い。

というのはISは自爆テロなど、最初から自分が生きたいと考えておらず、神に奉仕すれば幸福になれると信じている。


一般のフィリピン人はキリスト教徒で、自分が生きる事を絶対善と考えていて、正反対と言える。

アメリカ軍特殊部隊が支援したり、空からの爆撃もしているが、多数の市民を人間の盾にしている。

「アメリカ軍をフィリピンに2度と上陸させない」と言っていたが、そのアメリカ軍に頼らないとISと戦えない。

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