企業債務世界一であるばかりか、増加ペースが突出している
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引用:http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/01/23dcdfc0b0626d898c05b15014589251.jpg



企業債務世界最悪でも破綻しない中国

中国では企業債務が急増し、GDP比166%に達している(IMF)、日本は100%台だった。

日本のバブル期のピークは150%で、このくらいになると不良債権問題が噴出しました。

銀行や証券会社がバタバタ倒産し、不況のどん底まで落ちて今も完全に回復していません。
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日本が企業債務削減に用いた奇策というのが「政府債務増加」で、あっちからこっちに借金を付け替えました。

おかげで公的債務は増えたが企業債務は減少し、メガバンクに再編成して銀行は息を吹き返した。

中国はバブル期の日本より不良債券が多いのに経済が破綻しない理由は、政府と企業が最初から一体だからです。


あっちからこっちに借金を付け替える必要はなく、最初から全部一つの財布に入っています。

日本政府の借金はGDPの200%、企業債務が100%くらいなので、財布が同じなら合計300%でも破綻はしません。

中国の公的債務は欧米経済メディアによるとGDP比250%前後なので企業債務と合計すると、GDP比400%以上というとんでもない数字になる。


このカラクリは中国が共産国家なので、国営企業や国有企業が多く、民間企業でも政府と一体になっているため正確に「政府と企業」を分離できない。

だから実際には中国の政府+企業債務の合計は300%台ではないかと考えられている。

中国の企業債務の3分の2は国有企業に偏在し、民間企業には3分の1以下しか存在しないと推測されている。



危険な風船

企業債務をより一層分からなくしているのは企業同士による「債務のたらい回し」で、帳簿上だけ債務を操作している。

ある大手企業が債務削減のために約1兆円で一部の事業を売却したが、資金の半分は売却する企業が貸し付けていたという事があった。

お金を貸した分は資産に計上されるので、大手企業は債務を減らし資産を増やしたが、内情はあまり変わっていない。


こうした債務の押し付けがシャドーバンクを通じて大規模に行われていて、一見健全に見える企業も借金で火達磨の事がある。

債務のたらい回しで決算を飾っているのは国有企業が多く、他の企業に貸し付けたお金の多くが不良債権化している。

こうして危機は刻々と深刻化しているにも関わらず、中国政府は「経済は今日も順調」と言い、日本の新聞は「中国経済は回復」と書いている。


風船はパンクするまでは膨らみ続けるので、とても良い事のように思えるが、そういう事なのだろう。

債務が限界に近づきつつある兆候も見え、2015年、2016年と経済成長率と人民元の下落率がほぼ同じだった。

つまりドル建てでは中国は2年連続ゼロ成長だったわけで、過去20年とは違ってきている。


中国政府は債務の膨張を抑えようとしているが、企業の資金調達が困難になれば経済成長率が下がってしまう。

かといって経済成長を維持するために債務の膨張を認めると、より一層風船が膨らんでパンクに近づく。

風船が大きく膨らみ危険度が増すほど、中国は成長した事になり、良く見えてしまうという矛盾がある。


最近中国の国有企業の9割が財務不正を行っていると中国審計署が報告したが、自国の不正を告発するのは極めて珍しい。

政府や共産党も危機感を抱くほど、国有企業債務が深刻化している。

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