現代は価格と品質を維持するため米国現地生産を増やせない。
また韓国政府は韓国からの輸出を重視している。
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引用:https://www.hyundaiusa.com/images/campaigns/handraiser/2018-sonata-reveal/gallery/1920x1200/2018-sonata-gallery-1920x1200-11.jpg



米韓FTA見直し

6月30日にワシントンで行われた米韓首脳会談で、トランプ大統領は米韓FTA見直しに言及しました。

会談後にトランプは、米国が抱えている巨額の貿易赤字は容認できない、韓国とのFTA再交渉を始めると述べた。

トランプは大統領選挙期間中、日中韓との貿易赤字を度々槍玉に挙げ、解決は公約の一つになっていた。
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またロシア疑惑などで追及されているトランプにとって、貿易不均衡は支持率を上げられそうなゲームの一つでもある。

7月12日、米通商代表部(USTR)は米韓FTAの見直し協議開始を正式に韓国側に通告しました。

米韓FTAは改定を求められた場合、30日以内に合同委員会を開催する必要があり、韓国が応じなければ無効になる恐れがある。


米USTRのライトハイザー代表は米韓FTA発効によって、アメリカの対韓国赤字は倍増したと述べた。

韓国産業通商資源省は再交渉に否定的でフォローアップ(強化)協議という言葉を使いたがっている。

韓国は改定には両国の合意が必要だと主張し、FTAの効果を共同で調査するべきだとしている。


もちろん韓国側は「米韓FTAは米国に打撃を与えていなかった」という報告を出すだろうし、ひょっとしたらもう書いてあるかもしれない。

米国の対韓貿易赤字の8割は自動車だが、これには韓国メーカーが現地生産をしたがらないのが影響している。

韓国政府はサムスン、現代など財閥企業を優遇し、免税や電気料金割り引き、労使協定無効化などで低コストにしていた。



貿易赤字でアメリカは損をしているか

サムスンや現代が日本メーカーより安い価格で生産できるのは、韓国で生産しているからで、アメリカで生産したら日本車と同じコストになる。

それに韓国の自動車メーカーは生産性が低く、品質管理や外国での労使関係も未成熟なので、アメリカで生産したくない。

トヨタですらアメリカで生産した自動車で大規模なリコール問題が起きたが、韓国メーカーはさらに問題が起きると予想される。


韓国は輸出依存度の高さで知られていて40%近くあり、貿易依存度は73%だが2000年代には100%以上だった。

例えば韓流音楽は「韓国以外で」人気だが、国内には音楽産業はほぼ存在せず、輸出依存産業になっている。

日本の音楽は国内で生産し国内だけで消費し、輸出はあまりしていないので、一見韓国のほうが栄えているように見える。


だが国内で消費産業がない韓流は実は脆弱であり、日本のほうが産業としては健全といえる。

日本の貿易依存度は28%で韓国の約3分の1で、輸出が韓国にとって非常に重要なのがわかる。

ところでトランプが言っている「アメリカは貿易赤字で損をしている」は本当なのか、大いに疑問がある。


アメリカの貿易依存度は日本より低い21%で、このような国では景気が良くなると消費が拡大するので、自然に貿易赤字が増えます。

日本も同じだが国内景気が良くなると国内だけでは消費者の需要を満たせなくなり、輸入が増えて貿易赤字が拡大します。

輸入した資源や食料、サービスは何倍にも価格を上乗せされて消費者に販売され、差額は日本や米国の利益になります。


例えば牛肉を50円で輸入して、加工して牛丼にして400円で販売したら、350円の経済価値が国内で生まれ、日本のGDPが増えます。

だから貿易赤字で損をするどころか、貿易赤字こそアメリカの成長の原動力なのだが、一般的は「貿易赤字は損」と思われやすい。

おそらく米韓FTAを廃止して貿易赤字が減ったら、米韓両国とも打撃を受けるのではないでしょうか。

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