中国軍が占拠する南シナ海付近を通過
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引用:http://livedoor.blogimg.jp/corez18c24-mili777/imgs/8/d/8d559a26-s.jpg



「いずも」のアジアツアー

海上自衛隊のヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」がインド洋で日米印3カ国の合同訓練「マラバール」に参加しました。

マラバールはこの海域の覇権を狙って出没している中国軍を牽制するもので、日本は始めて正式参加しました。

2017年7月10日から17日まで、対潜、対艦、対空訓練などを実施する予定になっている。
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マラバールにインドは保有する通常動力空母を、アメリカは原子力空母ニミッツを、日本はヘリ搭載護衛艦を派遣しました。

中国は真珠の首飾りと称してインド周辺の国や海上に基地を建設し、最終的にインド洋を中国の領土にすると明言している。

インドは中国に反発しながらも、経済的には中国に依存し、取り込まれつつあるという状況になっています。


今回参加した海自の「いずも」は訓練そのものより、インド洋に辿り着くまでの道中に注目が集まりました。

5月1日に母港の横須賀を出港し中国が占領する南シナ海近くを通り、東南アジアを経てインド洋に着いた。

7月12日にシンガポールのチャンギ海軍基地に寄港し、国際観艦式で各国の海軍関係者に公開された。


「いずも」は横須賀を出向して四国沖あたりで、米補給艦と合流して「米艦護衛」任務を実行している。

単なるデモンストレーションに過ぎないが、安保法制施行から初めての米艦護衛の実例になった。

そして「いずも」は南シナ海の端を通りシンガポールに着き、「海は全ての者が自由に利用できなければならない」と司令官が演説している。



南シナ海の中国軍に接近

米海軍が行っている航海の自由作戦に賛同した事になり、日本としては同盟国の最低限の義理を果たした事になる。

「いずも」は南シナ海を航行中の6月中ごろに、航海のもようをビデオ映像で公開していました。

シンガポールからASEAN諸国の軍人を乗せて、中国が占領する海域との境界線付近まで接近していた。


ビデオ映像によると「いずも」のレーダーには中国側の海に航空機の機影が写り、暫くすると去っていった。

「いずも」の防空能力はさほど高いものではなく、対空ミサイルは無く、防御用に射程10km程度のSeaRAM短距離ミサイルを搭載しているだけです。

イージス艦の護衛もないので攻撃されれば一たまりもないが、そうした事態は想定していないのが伺える。


「いずも」には護衛艦「さざなみ DD-113」が同行し、「さざなみ」はいわゆる4,600トン型の汎用護衛艦です。

「いずも」はフィリピンにも寄港し、ドゥテルテ大統領を艦上に招待し、米空母ロナルド・レーガンとの訓練も実施しました。

この後タイのチェンマイにも寄港し、マラッカ海峡を通過してインド洋に向かったと見られている。



「いずも」の存在理由

「いずも」と一回り小型の「かが」型護衛艦が建造された理由は、一つには海外に長期滞在する必要が生じたからだった。

1990年の湾岸戦争や2001年からの第二次湾岸で、ペルシャ湾やインド洋に長期派遣したが、従来の護衛艦にその能力はなかった。

数ヶ月も外洋で活動するには膨大な物資と燃料が必要だが、通常の護衛艦は日本の領海内の活動しか想定していない。


だから生活品や食料など様々な物を入れておくドンガラが必要で、外洋を飛行できる大型ヘリも多数必要だった。

過去の派遣では搭載したヘリが次々に故障して使えなくなった事もあり、ヘリの整備能力も求められた。

もう一つは対潜水艦戦で多数の対潜ヘリを搭載するヘリ空母を必要としていて、まだロシアの潜水艦の脅威は大きかった。


というわけで「いずも」には空母としての能力はないし、改造して空母になる余地もないと考えられる。

航空機の大型化によって「いずも」クラスでは大型戦闘機を搭載するには小さく、新たに空母を建造したほうがよっぽど早くて安いからです。

だが海上自衛隊が本物の空母を保有するまでの間、「いずも」が最大の護衛艦として注目され続けるでしょう。

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