孫社長は儲かった話だけして、損失については黙っている
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引用:http://k-tai.watch.impress.co.jp/img/ktw/docs/1074/768/sb171132.jpg



主な新規海外事業が赤字

ソフトバンクは10兆円ファンドを立ち上げて海外から巨額の資金を集め、先端事業に投資しているが、孫正義氏の投資能力を再考すべきかも知れない。

8月7日発表のソフトバンク4月から6月の純利益は98%減の55億円で、海外事業の多くが赤字だった。

しかもデリバティブ損失2571億円を計上し、人気のAIロボット「ペッパー」も大幅赤字だった。
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4月から6月の売上高は前年比2.8%増の約2.2兆円、営業利益50%増の約4800億円と大幅に増えていた。

一方で保有するアリババ株の売却でデリバティブ取引で2571億円の損失を出した。

アリババ株の値動きによって、値下がりすると大きな損失を出すような、デリバティブ契約をしていたと見られる。


2016年に3.3兆円で買収した英アームは69億円の赤字で、新規採用を拡大した人件費の増加が響いた。

孫社長は「世界のすべての製品はアーム半導体を搭載するようになる」と言っていたが、今の所ブレイクしていない。

米携帯電話会社スプリントは、最近黒字化したが、実際には赤字のままであり会計操作で黒字に見せかけている。


ソフトバンクは米国に通信機材リース会社を作り、スプリントの機材を法外な値段で買い取り、タダ同然でリースする事で、スプリントを黒字にした。

この方法は米国では合法であり、なんら違法ではないが、スプリントそのものの事業が赤字なのを隠す手段に使っている。

そのスプリントは複数の米国企業と合併や統合交渉を行っているが、「赤字だから売却する」のであって、孫社長が言っているような恰好良い話ではない。



11兆円ファンド以外は行き詰まり

スプリントは現在も毎年数千億円もの赤字を発生させていると見られ、その赤字は実質的に日本の携帯電話ユーザーなどが払っている。

国内に目を向けると、ソフトバンクの人型ロボットは予約が多く入手困難なほどだったが、これも赤字だった。

ペッパーを開発販売するソフトバンクロボティクスは、2017年3月に314億円の債務超過になっている。


16年3月期は売上高22億円に対して、最終損益が117億円の赤字だった。

人気があっても膨らみ続ける開発費を売上げで回収できず、黒字化の見通しは立っていない。

ソフトバンクの営業利益には今期から例の11兆円ファンドの利益1052億円が計上されており、計上しなければ実質ではSB全体で赤字だった。


国内通信事業は営業利益が前年比9%減の2185億円に留まり、格安サービスへの対応から収益力が低下したと考えられる。

今後も日本政府はスマホや通信料金の値下げ政策を続けるので、急な回復は望めそうにない。

総額11兆円のソフトバンク・ビジョン・ファンドの成否については、始まったばかりでなんとも言えない。


投資会社オークツリー・キャピタル・グループのマークス会長は11兆円ファンドの不透明感を警告している。

リスクの1番目に孫正義氏やソフトバンクの今までの投資実績が、アリババへの投資成功例しかないと指摘している。

リスクの2番目に、ソフトバンクは今まで自分の金を運用してきたのであって、外部投資家の資金を運用した事が無いと指摘している。


つまり孫氏のアリババ成功は、ラッキーパンチだったかも知れず、今後も成功するかは分からない。

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