大統領は独裁を強め、反対派は暴動をしかけている
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引用:http://www.newsweekjapan.jp/stories/assets_c/2017/08/magw170808-ven01-thumb-720xauto.jpg



ベネズエラで独裁強化

南米最大の産油国ベネズエラは原油安によって実質的に経済破綻し、混乱が続いています。

原油安が経済危機に発展したのはマドゥロ大統領の失策によるところが大きいが、大統領は独裁者になりつつある。

大統領は国を安定させるために新憲法立案を発表したが、むしろ混乱を拡大させている。
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新憲法を立案する制憲議会は議会を上回る権限を持つが、少数派となった与党議員しか参加できない。

制憲議会には大統領の妻子が立候補するなど、実質的に大統領が支配するものとなる。

新憲法は治安の回復や経済再建を目的とし、野党や反政府勢力が国を混乱させたと大統領は主張している。


2008年、奇しくも北京五輪の年だったが、その頃ベネズエラは石油価格高騰で世界有数の富裕国になっていました。

99年に前大統領に就任したチャベスは社会主義を掲げており。中国は社会主義の同胞としてベネズエラに融資した。

この頃中国は南米や中東、アフリカの資源を買い漁り、ベネズエラへの融資も資源投資の一貫でした。


中国はベネズエラに630億ドルを融資し、返済は石油で行われる契約になっていたが、これがベネズエラを破綻に導いた。

原油価格は1バレル130ドルから25ドルまで下落し、しかもベネズエラの原油は低品質なのでもっと価格が下がった。

中国との契約では返済は市場価格を反映する事になっていて、非常に安い価格で石油返済を行っている。



ベネズエラと中国の関係


ベネズエラ産の原油は粘度が高いので、産出コストが高く価格は安く、1バレル50ドルでも赤字と言われている。

つまりベネズエラは石油を掘れば掘るほど赤字であり、それでも石油以外で返済できないので採掘せざるを得ない。

2013年にチャベスは失脚しマドゥロ大統領に代わったが、経済は悪化し続け、むしろ悪くなっています。


採掘すると赤字なのに採掘をし輸出を続けた結果、外貨が底をつき対外債務は20兆円近くあるとされています。

この数字は現在のベネズエラには到底返済不可能で、デフォルトすると先進国に被害が及ぶので、それだけはさせないようにしている。

食料はおろか医薬品の輸入も途絶えたので、多くの医師が国外脱出してしまいました。


そして世界最大の産油国なのに石油も無く、工場が稼動しないという不思議な状況になっている。

野党と国民は政権交代を要求したが応じず、選挙で敗れて少数与党になっても大統領は独裁を強化しています。

金を貸している中国は独裁者の方が望ましいと考えていて、採算が取れなくとも融資を続け、さらに傷口を拡大している。


こうしてベネズエラは中国の庇護を受け、南米の北朝鮮といえる国家に変貌しつつある。

最高裁判所も大統領の支配下に入り、民衆が最高裁判所に押しかけて襲撃する事態になっている。

ちなみに中国では裁判所は共産党の支配下組織に過ぎないが、ベネズエラも同じようなシステムになっている。


ベネズエラでは内戦やクーデターが噂されているが、大統領もより一層強硬になり、独裁を強化しようとするでしょう。

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