ドイツ経済は中国に依存し、メルケルは習近平の靴の裏でも舐めかねない態度を取っている
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引用:http://img.recordchina.co.jp/thumbs/m720/201707/20170706-000100958.jpg



ドイツのターン

2005年ごろ、ドイツは東ドイツ統一後の低迷から抜け出せず、欧州の落ちこぼれと言われていました。

2005年のドイツはGDP成長率が0.9%、失業率は11.3%もあり、「第二の日本」と呼ばれていました。

もちろんバブル崩壊後の低迷した日本のことで、今後ドイツは失われた20年になると予想されていた。
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それが実際には労働市場改革などによって回復軌道に乗り、リーマンショックをうまく乗り切って欧州最強の経済になった。

2007年から2016年までの10年間はドイツの時代あるいはドイツのターンだったと言って良いが、これには中国が深く関わっている。

経済成長するにつれて反日攻撃を過激化させる中国に対し、日本は中国依存度を下げ、実質的な経済制裁を課した。


2005年には反小泉デモ、2012年には反日暴動で日本企業が焼き討ちにされ、多くの日本企業が撤退や縮小した。

例えば日本の自動車メーカーは暴動や労使トラブルを敬遠し、あえて中国投資を制限して世界各国に販売を分散した。

この隙に食い込んできたのがドイツで、日本車が撤退して一気にシェアを奪い取りました。


ドイツ最大の貿易相手国は今では中国であり、アメリカは3位、隣りのフランスが2位だった。

ドイツのメルケル首相は近年、事あるごとに「アメリカなど不要だ」のような発言をしているが、貿易で見る限り確かに3番目です。

欧州の経済大国になった事でドイツ人の大国意識も拡大し、それが目に余るようになったのはギリシャ危機でした。



我がドイツ民族は優秀と言ったメルケル

ギリシャ危機は2010年にリーマンショックなどを引き金にしてギリシャの対外債務が返済不能になり、事実上破産した事件でした。

この時メルケルは首相は「ギリシャ人は怠け者だからこうなった。ドイツ民族は勤勉で優秀だから繁栄している」と発言しました。

だが実際にはギリシャ人の労働時間はドイツ人の平均よりずっと長く、少なくもギリシャ人はドイツ人よりも勤勉です。


それにEUが成立する1993年までギリシャ経済はドイツより遥かに健全でEU成立後、特にユーロが発効した2002年から急速に経済悪化しました。

それまでギリシャの通貨はドラクマで、西東ドイツのマルクや、欧州の他の通貨に対して変動相場制でした。

変動相場制では貿易黒字が多い国の通貨は高くなり、貿易赤字の国の通貨は安くなって調整されます。


それで上手く行っていたのにギリシャはEUやユーロに加盟し、ドイツと共通通貨で関税も撤廃してしまいました。

ドイツからギリシャへは津波のように輸出されてくるのに、ギリシャからドイツへは何も輸出されず、当然の結果としてギリシャ経済は破綻しました。

ギリシャ人が勤勉か怠け者かという以前に、ドイツがギリシャを食い物にして経済破綻させました。


EUの貿易をざっくり表すとドイツだけが巨大な貿易黒字で、ドイツ以外のすべての国が貿易赤字だと言えます。

EUの他の国はドイツに食い物にされているのに、貧しくなりすぎて、もはやドイツから援助してもらわないと存続できないのです。

この状況に反旗を翻してEUから離脱したのがイギリスだが、今の所経済は混乱し上手く行っていません。


ギリシャ危機でメルケルは「ギリシャ人は怠け者でドイツ人は優秀」と言い放った。
この頃から「ドイツ危機」は忍び寄っていた。
5T
引用:NEWS MEMORANDUM [TBS NEWSi]



自動車は国家の象徴

これを見て他のEU加盟国は「イギリスでさえEU離脱してやっていけない」とますます震え上がり、EUは共同体どころかドイツ一国独裁になっています。

ドイツのターンの終わりは突然表面化し、 2015年9月18日にアメリカ合衆国環境保護庁がVWの排ガス不正を指摘しました。

これがひとつの自動車メーカーの不正に留まらず、ドイツそのものを揺るがす事態だと徐々に判明してきました。


ドイツ人にとって自動車はただの乗り物ではなく、国家や民族、自分自身を象徴するものだと言われています。

ガソリン式自動車を発明したのはダイムラーベンツ(実際は違うらしいが公式にはこうなっている)で、ドイツが自動車を作ったと考えている。

ドイツ人はまだテレビやラジオを持っていない時から各家庭に自動車があり、自動車こそ主要交通機関でした。


現在も自動車はドイツ人のステータスシンボルで、自分の社会的地位や階級を現すために、収入の多い人は最新のドイツ製高級車を数年ごとに買い換えます。

ドイツ人が乗っている自動車を見ればその人が所属する階級がわかり、収入や生活もおおよそ分かってしまいます。

日本人がどんな豪邸に住んでいても家に行かなければ分からないが、ドイツでは高級自動車が豪邸の役割を果たします。


その権威の象徴であるドイツの自動車が排ガス不正装置で規制逃れをしていて、しかもドイツのすべてのメーカーが行っていました。

ドイツは太陽光発電などで「環境大国」を自負していたのに、実際にやっていた事は法の目を潜り抜けて、排気ガスで地球を汚染する事でした。

世界ではテスラの電気自動車が先進的と賞賛され、日本も日産リーフがEVとして世界首位の販売実績がある。



ドイツのターンの終わり

トヨタとホンダはハイブリッドカーで世界をリードし、現状では最も低公害な実用車だと言える。

それなのにドイツはまともなEVを作れないし、違法行為で排気ガスを撒き散らしている、この事はドイツ人の誇りを酷く傷つけました。

ドイツの貿易黒字の半分は自動車関連で、それは「ドイツ車は圧倒的に優れている」という前提で売れていました。


ところがドイツ得意の燃焼エンジンの時代は終わろうとしており、EVやHV、次世代エンジンでは後発ランナーにすぎない。

イギリス、ドイツ、オランダ、北欧などが相次いで将来の燃焼エンジン禁止を打ち出していて、多くはPHVを例外としている。

その意味するところは「ドイツ車を輸入しない」という事で、ドイツの貿易黒字を是正する隠れた意図があるのです。


燃焼エンジンが載っているからベンツは高級なので、プリウスみたいにモーターで動いたら、果たして高級車の地位を維持できるでしょうか。

「さすがドイツ車はエンジン音や振動にも歴史がある」という変な自動車評論家のセリフも、もう言えなくなってしまいます。

ドイツの自動車産業は燃焼式エンジンとともに衰退し、現在の圧倒的高級車の地位を失う可能性が高い。


そしてドイツが10年間依存してきた中国経済の変調で頼れなくなり、泥棒猫のように日本企業の隙間を奪うのも難しくなった。

中国依存のツケとしてドイツは中国共産党に従属するようになり、最近では中国の北朝鮮政策にメルケルが同調している。

「アメリカは北朝鮮を刺激するべきではない」など習近平と同じ事をしゃべっているが、これもドイツ経済が中国に依存しないとやっていけないからです。

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