94議席獲得の大勝利で歓声を上げるAfD支持者
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引用:https://theconversation.imgix.net/files/187275/original/file-20170924-17262-p3x16x.jpg?ixlib=rb-1.1.0&q=45&auto=format&w=926



「極右政党」が第3党

2017年9月24日にドイツ総選挙が実施され、メルケル首相のキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が第一党の座を守った。

与党は約33%、連立相手の社会民主党(SPD)は20.5%と大敗し、連立離脱を表明している。

代わって躍進したのは「ドイツのための選択肢(AfD)」で、極右政党と呼ばれている。
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第二次大戦の敗戦後ドイツには70年以上「右派政党」や「保守政党」が存在せず、全て革新政党や左派政党でした。

メルケル首相の与党も例外ではなく、政治姿勢は日本で言えば社会党や民主党のような立場に近い。


ドイツは戦前の反省から右派政党に当たる政治活動が法律で禁止されていて、「戦前は良かった」と言うと刑務所にぶち込まれます。

このお陰でドイツには日本のような歴史論争や、右派左派の対立が起こらず、既存政治家は全員が左派政治家です。

ドイツの新聞やテレビは日本で言えば「朝日新聞」ばかりで、「ナチスが復活した」「戦後最悪の選挙」と報道している。


最大の焦点になったのは難民政策やイスラム教徒、テロへの対応などで、ドイツは長く続く好景気のせいで、経済は争点にならなかった。

2015年の難民流入以来、欧州ではテロが頻発し、ドイツでも大小多くのテロ事件が発生しています。

709議席中、右派政党のドイツのための選択肢(AfD)は94議席を獲得したとみられ、第3党になりました。



メルケル厳しい政権運営

与党は246議席で、連立相手の社会民主党(SPD)は153議席なので、連立政権全体では399議席と過半数を維持した。

だが惨敗を受けた社会民主党(SPD)は連立離脱を表明したので、新たな連立先を探す必要がある。

ドイツのための選択肢(AfD)を含めて第3党以下は100議席未満なので、2つの政党と新たに連立しないと、過半数には達しない。


選挙には勝ったものの過半数には100議席以上足りないメルケルは、厳しい政権運営を迫られるでしょう。

2017年にはフランス、イギリス、オランダなどで大きな選挙があり、いずれも右派政党や候補者がかなりの票を獲得しました。

ドイツでも極右政党がかなりの議席を得た事で、こうした動きはさらに加速する可能性があります。


メルケルは今後、自由民主党(FDP)や緑の党と連立を組むと思われるが、両党とは政治姿勢が大きく違い、妥協を迫られる。

ドイツのための選択肢(AfD)は、旧東独地域では20%を超え、発展から取り残された人々が、強い不満を持っているのが分かる。

ドイツでは少数政党を排除するために、得票率5%未満の政党に議席を与えない法律があり、事実上右派政党防止法になっていた。


AfDは今回初めて5%を大きく超え、約13%の票を獲得し、初めての議席を得た。

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