金正日は中ロの関係に気を配っていたが、金正恩にこうした配慮は見られない
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引用:http://japanese.joins.com/upload/images/2011/05/20110523085559-1.jpg



中国と北朝鮮は対立しているのか

北朝鮮の核ミサイル開発によって中国との関係が悪化したとも、関係は強固だとも言われています。

アメリカが安保理制裁を発議するたびに中国は反対し、北朝鮮を制裁させない立場を取ってきました。

中国はアメリカに制裁を約束したが、その2017年5月から中朝貿易が急増していた事実もありました。

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これらを見ると中国の北朝鮮制裁はポーズで、両国の結束は固いと思えるが、そうではないという兆候もあります。

2017年10月2日に米空母ロナルド・レーガンが香港に寄港し、韓国軍と軍事演習を行いながら、38度線を超えると見られている。

中国が38度線以北での米軍の軍事行動を認めるのは、北朝鮮攻撃を黙認するのではないか、という憶測を深めている。


2011年12月に金正恩が最高指導者になったとき、中国は宗主国として最初に、支持を表明しました。

だが2013年12月、最高指導者に継ぐナンバー2の地位にあった、金正恩の叔父の張成沢が失脚してから関係は険悪化していきました。

張成沢は金日成の娘と結婚し、金一族3代に渡って仕え、朝鮮労働党や朝鮮人民軍などで重要な役職に就いてきました。


張成沢は金日成時代、金正日時代にも反抗的な態度を取った事があり、金正恩とも何らかの対立があり処刑された。

張成沢は北朝鮮代表として中国との交渉窓口になっており、この後中朝間は急激に対立が深まった。

こうした事から張成沢は中国との関係を重視し、金正恩と対立する立場を取って排除された可能性もある。



金正恩が中国を拒絶

中朝交渉窓口が閉ざされてから、北朝鮮は核ミサイル開発にまい進し、意思の疎通もできなくなった。

中国側の朝鮮半島問題特別代表は、もう2年も訪朝していないし、金正恩は中国を訪問する予定すらない。

北朝鮮の貿易額の8割を中国が占め、兵器の多くが中国製なのを考えると、異常事態だといえる。


金正恩は2011年に就任した最初から、習近平や中国と距離を置き、核保有の意思を宣言していました。

金正恩は金正男の失脚によって偶然に最高指導者になった(金正男が成田で拘束されたのも、金正恩側が日本政府に密告したと言われている。)

最高指導者になっても「在日の子」であるのは誰もが知っていて、幹部達からは侮りを受けたと言われている。


金正恩にとっては自分の権力を確固たるものにするには、偉大な業績が必要であり、中国に対しても依存しない態度を取った。

北朝鮮は中国がBRICS首脳会議、一帯一路国際首脳会議を主催するタイミングで弾道ミサイルを発射し、敵対姿勢を示した。

中国が今まで北朝鮮を庇ってきた事を、北朝鮮側はすべて逆の意味に捉えている。


1954年に北京を訪問した金日成と毛沢東
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引用:http://img.hani.co.kr/imgdb/japan/news/resize/2016/0112/145261026941_20160112.jpg



北は中国の防波堤

中国が安保理決議を骨抜きにしても、北朝鮮は「制裁に賛成した」として中国を強く批判している。

中国が金正男を匿い続けた事には、金正恩を排除して金正男を立てようとしている、として襲撃した。

2017年10月6日は中朝国交樹立68年だが、人民日報は北の核開発を批判する記事を掲載していました。


これを受けて北朝鮮は「中国はアメリカに追従している」と批判し、中朝国交樹立には触れませんでした。

これほど疎遠になっても中国が北朝鮮を庇い続け、制裁に反対する理由は、安全保障上の理由だと考えられます。

中国にとって最悪の事態は、韓国あるいはアメリカが北朝鮮を占領する事で、防波堤が撤去されるのに等しい。


これを逆に捕らえると、もしアメリカが北朝鮮に親中国政権の存続を保証するなら、中国は北朝鮮攻撃に同意する可能性があります。

アメリカと中国が共謀したうえで北朝鮮を攻撃し、金正恩を排除して「無害な」新生北朝鮮を再スタートする。

こういう密議が米中間で行われている可能性は、十分にあると言えるでしょう。

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