IMFが示した各国の債務、金額では日本850兆円、中国3,000兆円以上
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引用:http://www.sankei.com/images/news/171004/prm1710040002-p1.jpg



習近平の神格化

2017年10月18日の中国共産党大会中央委員会総会で、習近平が総書記に再選され2期目がスタートしました。

中国の最高指導者は日米のように、大統領や総理大臣とは決まっておらず、その時々で役職が違う。

毛沢東は中央委員会主席で国家主席、鄧小平は中央軍事委員会主席、江沢民以降は国家主席と総書記を兼ねています。

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習近平は今回の党大会で、自身を毛沢東と同列にする事に注力し、共産党党規約に「核心」と書かせました。

日本では使わない表現だが、最も重要で最上位を表現する言葉で、今まで毛沢東にしか使われなかった。

もう一つの毛沢東の絶対性を表すのが「共産党主席」という地位で、今回習近平コレクションに加えようとして否決された。


日本では知られていない事実だが、中国では「共産党」が上位であり、国家は共産党より下位の組織です。

旧ソ連と中国は全世界に共産主義革命を起こすための地方支部なので、世界政府である共産党の方が上位です。

ここら辺は理解しがたいが「○○学会」「XX協会」が世界本部を名乗るのに似ています。


軍隊や警察、治安部隊のような重要組織は中国という国家ではなく共産党に所属していて、内戦になっても共産党の命令でしか動かないようになっています。

習近平は64歳であり、共産党規約では再選は2期までであり、68歳という年齢制限も存在します。

次の最高指導者選びは2022年だが、おそらく習近平は自身を毛沢東を超える指導者と位置づけて、3期目を狙っています。



絶対権力の腐敗が進む

中国共産党の7人の政治局常務委員はチャイナ・セブンと言われ、日本の閣僚よりも権限が大きく、これが習近平指導部になる。

1人は習近平自身で5人は習近平派の党政治家、李克強首相だけが胡錦濤派で、江沢民派は1人もいなかった。

中国共産党の派閥は日本の自民党とは違い、親族や出身地、出世の引き立てで固定されていて、あっちからこっちに移動はしない。


従って習近平という新しいボスがトップに立ったら、江沢民や胡錦濤派の人間は追放されるか下僕になるしかない。

その江沢民は5年前には習近平と権力を争っていたが、支えてもらわなくては歩けないヨボヨボの姿で登場し、落日を感じさせた。

江沢民や胡錦濤の時代、2008年のオリンピックまで中国は自律的に経済成長していました。


だがリーマンショックを契機にして大規模公共事業無くしては経済成長できなくなり、毎年公共予算を拡大しました。

2008年の初年度が50兆円で、7%の成長率を維持するために、毎年増額されてきました。

政府が公共投資をして何%経済成長するかを投資効率と言いますが、中国の投資効率は欧米研究機関によると20%程度です。


中国の成長率は6.8%でGDPは約1300兆円なので、中国の経済成長は約88兆円、これの5倍なので年間440兆円公共投資をしていると推測できます。

IMFが2017年8月15日に発表した資料によると中国の債務総額はGDPの235%であり、3,055兆円だという事が分かる。

中国の債務総額は2005年ごろにはGDP比でもっと小さく、GDPそのものも250兆円と日本の半分しかなかった。


多重債務者は借金を返せなくなる日までは、お金持ちに見える
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引用:http://buckyardofssl.up.seesaa.net/image/minkansaimuGDPhi.jpg



中国経済が好調の秘密

2008年にはGDPが5兆元(約80兆円)増えるのに6.5兆元(約104兆円)の新規借入が必要だった。

16年にはGDPが5兆元(約80兆円)増えるのに20兆元(約320兆円)の新規借入が必要になっている。

IMFは報告書でこのように指摘したが、IMFは中国の投資効率を25%と計算しているのが分かります。


中国は共産主義国のため、政府と民間の債務が区別されておらず、国や地方の債務を銀行に付け替えたり証券化して見えなくしています。

中国では高齢化が進み、既に労働人口が減少に転じているが、10年以内には総人口が頭打ちになり減少に転じます。

すると日本と同じく医療費や社会福祉費が急増し、借金の増加ペースは加速するでしょう。


7%の経済成長率を維持するには、投資効率が同じなら、今後は年間500兆円以上の公共投資が必要になります。

中国政府の借金は中国人が買っている社債や公債、株式などに化けていて、人民が買うことで政府を支えています。

「債務=資産」なので中国の莫大な債務は世界的な金余りをもたらし、世界で株高や投資ブームを引き起こしています。


中国政府は外国からも外貨で借金をして見た目の外貨準備を増やし、人民元を買い支え成長率を維持しています。

このゲームは中国の借金が限界まで膨らみ、返せない事を全世界が知るまで続くでしょう。

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