IOTやARといった抽象的な概念で具体的なプランはない
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引用: ITmedia ビジネスオンラインhttp://image.itmedia.co.jp/business/articles/1708/09/sh_fanatics_02.JPG



100兆円ファンド?

ソフトバンクの孫社長は2017年に10兆円ファンドを創設して驚かせたが、今度は「100兆円ファンド」を予告しています。

孫社長の買収攻勢は今思うと2016年7月の英IT企業アーム買収から始まっていて、約3.3兆円だったが「無謀な投資」と批判されていた。

何しろアームの買収金額は同社利益の65年分に相当し、常識的に考えると投資対象にならない。

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孫社長は2016年6月に次期社長と明言したインド人のアローラ氏を解任したが、同士はこうした買収に反対したと考えられる。

次に孫社長が始めたのが10兆円ファンドで、2017年5月にサウジなどと共同で設立を発表しました。

この時も世界の投資機関は無謀さを指摘したが、孫氏はわずか半年後に「年末までにほとんど使い切る」と話している。


そして経済紙のインタビューで、来年にも追加の10兆円ファンドを立ち上げ、2年か3年おきに同規模のファンドを立ち上げると話している。

孫氏は最終的にファンド全体で100兆円規模に拡大し、世界のITを300年支配するとも話している。

英経済紙Financial Timesによると、この数ヶ月間ベンチャーキャピタル(ハイリターン投資)で、投資金額上位を独占した。


ナウトに1億5900万ドル、キャベッジに2億5000万ドル、プレンティに2億ドルなど、他のファンドを圧倒していました。

投資額1位から上位全てソフトバンクが独占したが、これは取得金額が著しく高すぎるのも意味している。

ベンチャー企業は小規模で優良企業が少ないので、10兆円あればこうした企業全てを買収できると言われている。


孫氏の投資兵法

滴滴出行に55億ドル、米ウーバーに100億ドルなど、文字通り湯水のように金をばら撒いている。

ソフトバンク自体は有利子負債15兆円なので、投資資金は全額が借金と他人が投資した金という事になる。

「借りた金で投資するな」とは投資の入門書に書いてあるが、孫氏の辞書にはないようです。


ソフトバンクは国内事業の伸び悩みから海外進出を模索し、米移動通信スプリントを買収したが、今の所大赤字を出しています。

利益が出たのは昔買ったアリババ株が大化けしたからで、海外投資や海外事業が得意とは思えない。

欧米の著名アナリストが指摘したように、「成功例はアリババだけ」というのが真相です。


孫氏が今年投資した企業の多くは、すぐには利益を出せないので、暫くは投資した10兆円は目減りするでしょう。

こんな投資はありえないのだが、孫氏は「IoT、VR、ARなど新技術によって、世界の全てが革新される」と主張している。

革新された世界では全世界のあらゆるサービスや製品にソフトバンクが利用され、市場規模は短期間で現在の100倍にもなると主張している。


実は何かのブームの全盛期には必ずこうした極論を言う人が現われ、例えば1990年ごろには「日経平均10万円は通過点」というのは一般的な見方だった。

リーマンショック前には「投資国家論」がブームだったし、北京五輪の頃は「20年後にアメリカを抜く」と言っていました。

因みに中国は最近「2022年以降はGDP倍増を目指さない」つまりアメリカ越えを断念すると言っています。


孫子は自信満々で自治体や政府にメガソーラーを作らせた。
ソフトバンクだけが利益を吸い上げ、他人に損失を押し付けたのは忘れられない。
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引用:http://ironna.jp/file/a58fb78470410a4f64315b7cfa3d3761.jpg



天才か愚か者か

ソフトバンクのファンドは電子商取引、フィンテック、通信、医療、食品、ロボット、エネルギー、バイオまで投資していて、分散している。

こうして各分野に分散することで、世界のあらゆる分野を網羅できるとしているが、逆に言えば専門分野は一つも無い。

2017年10月19日日経新聞では「10兆円では全然足りない。」として2、3年ごとに10兆円ファンドを立ち上げると話していました。


今までの投資案件は未上場企業や小規模ベンチャーだったが、第二段では既に一定の実績をもつ中規模の企業を対象にする。

最近ウーバーに1.1兆円投資したが、こうした投資方法では10兆円など2年も持たずに使い切るでしょう。

孫子のこうした巨額投資は欧米のプロ投資機関から、市場をゆがめてしまっている、と評判が良くない。


ウーバーは倒産危機が囁かれていて、孫氏の投資で救われた事になったが、果たしてこれで良いのだろうか。

小さなベンチャー企業を途方もない高額で買収し、株価は天井知らずに上がり、一種の「ソフトバンクバブル」を形成している。

米経済メディアのロイターは孫正義氏を「ワンマン・バブルメーカー」と批判していました。


ロイターは「過剰な資本と並外れた野心の組み合わせは、ありきたりな結果に終わる傾向がある。 」と書いている。

ロイターによると孫子は今度は20兆円規模のファンド創設を計画し、来年かさ来年には発表する。

ロイターは孫氏の投資は「シンギュラリティー」(ブラックホールのような現象)に至るかも知れないと悲観している。


見たところソフトバンク投資の一番の問題はプロ投資家が関わっていない事で、ソフトバンクもサウジ政府も要は素人投資家に過ぎない。

ソフトバンクはゴールドマンサックスではないので、好調な間は良いが、一旦業績が悪化すれば止めるすべを知らないでしょう。

ここまでやってしまったらもう孫氏は言葉通りに革命を起こすか、大失敗するかしかなく、中間の安定はありえない。

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