高性能なEVほどCO2排出量が多く、小型ガソリン車の方が少なかった
elec-cars-vs-standard-FT
引用:https://lockerroom.johnlocke.org/app/uploads/2017/11/elec-cars-vs-standard-FT.jpg



EVは無公害ではない


欧州、中国、インドなどで「完全無公害車」(ゼロ・エミッション)として電気自動車(EV)を義務化する動きが出ている。

ところが実際にはEVは無公害ではなく、HVどころか普通のガソリン車より多くのCO2を出す場合すらある。

英経済紙 FINANCIAL TIMESによると、テスラより三菱ミラージュの方がCO2排出量が少ないというデータが出た。

スポンサー リンク

単なる燃費ではなく、生産から走行、廃車からリサイクルまで全ての過程をトータルすると、ミラージュのほうが走行1km当たり1割以上CO2排出量が少なかった

調査はマサチューセッツ工科大学(MIT)が行ったもので、ノルウェーの大学が行った調査でも、同様の結果が出ていると書かれている。

さらに問題点として、EVを普及させるためにバッテリーを大型化して航続距離を伸ばす事が、より一層環境悪化を招くとしている。


テスラは先日航続距離1,000kmの新型車を発表したが、そうした車は総重量3トン近くに達している。

MITの調査ではテスラのモデルSは走行1km当たり226gCO2排出で、三菱ミラージュは1km当たり192gだった。

記事では数字は書かれていないものの、軽量の軽自動車では、ミラージュよりもかなりCO2排出量が少ないと書かれている。


フランス、イギリス、中国、インドなどはいずれも2040年年ごろまでに、EV以外の自動車を禁止する方針を発表している。

だがガソリン車禁止を表明した各国は「EVは全て無公害」という前提に立っていて、MITなどによると「大嘘つき」という事になる。

CO2排出量が少ないミラージュや軽自動車は禁止され、重量3トンで公害を撒き散らすEVが「クリーン車」として走り回る結果になる。



政府規制の間違い

こうなる大きな原因はEVが必要とする電力の多くは石炭などの火力に頼っていることで、太陽光や風力は必要な時に発電しないので、役に立っていない。

環境を重視する国の多くは原子力発電も減らそうとしているので、発電方法としては火力発電しか選択肢がない。

火力発電は大量のCO2を放出するので、マフラーから排気ガスは出なくても、発電所で排出している。


MITなどの研究者は、各国政府は「マフラーから排出するCO2」ではなく、ライフサイクル全体のCO2で計算するべきだと主張している。

だが各国の政治家や国民には「EVはクリーン、ガソリンは汚い」と言ったほうが受けるので、面倒な計算をしないでしょう。

微妙な立場に置かれるのがドイツで、EVを促進し同時に原発を廃止すると言っているが、この2つは同時に両立できないのです。


EV用の「クリーンな電力」を得るには原発が必要だし、原発を廃止するならガソリン車が必要だからです。

ドイツはフランスの原発から電気を買ってEVに充電しても良いが、それが「クリーン」なのか疑問が残る。

スポンサー リンク


スポンサー リンク